蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 川柳の小部屋 

掲載された句他7(2002.04〜12)

パート1(2002.04)


十数年の診たても変わる大病院

居なくなれば新たな人が現れる

二枚コピーしようと二十二枚押し

お隣のことまで教えてくれる人

恋をする二人の邪魔もしてる月

コンビニが遠くて作るお弁当

仲の良い二人にだってある秘密

雑草も気持ち良さそう咲き出した

満開の桜に負けず照らす月

入学式咲けば桜も誉められる

似合わないとちゃんと教えている写真

年輪がまた刻まれて子の入学

鬼の面つけて時には子を叱り

人様とずらして避ける長い列

次の夢見てる桜の散らす花

流れない星も時々祈られる

長生きをすれば嫌な世見せられる

2002年07月06日
パート2


希望だけ先に走った恋心

ダイエットストレスが待つ三合目

散り出した庭の桜は見なくなり

トイレ借り何か買う物探す店

絞っても出て来ない句をひねり出す

はかなさが売りなんですと散る桜

開かないと押していないで引いてみる

ときめいてきらめいている春に酔う

土ぼこり花粉も混じる春霞

桜散り心の中に咲いた花

さあ今だタイムリミットあとわずか

数日前仕舞った冬物出して着る

水入り出るに出られぬ耳の中

カフェインで眠気取っても出る疲れ

子の成長願いかなえば年も取る

母を見て安心したら子は出掛け

朝寝坊してるニワトリなら欲しい

連れて行き弟忘れ帰る姉

兄の髪批判した子も染め始め

手をかけていない雑草良く育ち

曇り空洗濯物は風任せ

確かめずパソコン任せにした漢字

雑草にいろんな罪を着せて抜く

かた焼きの煎餅なんかに負けない歯

お給料だけで暮らせる夢の夢

大吉を引くのに運を使い切り

明日には会える夕陽が沈んでく

電車待つばあちゃん見かねて草を取る

共謀し傘を壊した雨と風

窓開けて娘に手を振らせ入る道

人が捨てたゴミをカラスが拾ってく

冗談と弁解だってする寝言

小学生送迎なくて浮く時間

春らしくなったねちょっと寒くなり

身内にも見離されてる嘆願書

無防備で打ち解けている更衣室

誕生日過ぎて増えてた年一つ

五日行けば二日休みと子を諭す

まだ親を待っててくれる参観日

2002年07月06日
パート3(2002.05)


歩かない人に飼われたのが不運

体育の時間と決めてウォーキング

家の中音が知らせてくれる風

ランドセル慣れて来たのか様になり

末っ子の部屋に嫉妬の目が光る

夫まで健康志向になって来た

行楽に連れて行かれた柿の種

Mサイズ中から大きい服探す

元祖よりパクリの品が売れている

良い夫単身赴任してた頃

誕生日娘お嫁に行ける年

付けた名の漢字が意味を自己主張

誘惑に負けて後悔する食後

元気出せ重ねた年に声掛ける

宿題は忘れましたといつもの手

扇ぐ手の団扇も止まり眠る妻

成長期引いては寄せる子の悩み

見えぬ風吹いてますよと音をたて

2002年07月06日
パート4(2002.06)


希望の星やがて普通の子に育ち

黙ってればふくれっ面とまた怒る

草生える庭がおまけの嫁ぎ先

兄弟で奪い合ってた父の膝

行楽に邪魔なケータイ持たされる

たかが傘されど凶器になるこの世

知らないという顔で聞く幼い子

末娘に遊んでもらっている夫

流れ星急に願いと言われても

また読もういつか読もうで本の山

お弁当作れず渡す五百円

梅雨になり雨は降ったが今日も晴れ

似てるねにムッとしている母娘

また今度子供も当てにしなくなり

お日様消え子の成長を告げてる絵

ふと見た息子(こ)抱きしめるには大き過ぎ

次々と変わる子供の欲しいもの

信じてはいない占い見る日課

父に似た息子よく似ている孫で

2002年07月06日
(その他)


試しにとちょっとふざけて切った爪

白星を祈り踏ん張る土俵際

砂時計引っ掛かってる星の砂

君の背に好きと漢字で書いた朝

2002年07月06日
パート5(2002.07)


引算が嫌いで物が増え続け

出来過ぎた娘夫に似たらしい

ぺン持てば読めた漢字もすぐに消え

読んでない本は持参し医者で読む

子の自慢やっと終われば孫自慢

砂浜にひとつ落として来たピアス

手も口も見守ることが苦手です

お守りが君の思いも乗せて揺れ

お寿司屋で食べて覚えている漢字

子に期待し過ぎた先にある悲劇

フリーパスの記念の写真色あせる

夜は寝るものと思わぬ子供たち

遅い子に冷やし中華の延びた麺

紅葉マークもうクラクション鳴らされず

名が付いてお風呂も入るぬいぐるみ

ご無沙汰しやたら忙しがって見せ

古くなりカビ生えて来てホッとする

停電でレンジの時計価値を知る

バストイレ下見してからするキャンプ

好きな酒飲めなくなって老いた父

受験生の成績眺め滅入る夏

2002年11月28日
(その他)


君の元へ思いを流す笹の舟

喧嘩しても夫婦一つの舟をこぐ

父娘湯船に弾む笑い声

見てるのも飽きたなリンゴダイエット

2002年11月28日
パート6(2002.08)


かいた汗よりもジュースは高カロリー

誕生日なのに買ってはやれぬ彼

念願の嫌いになれたチョコレート

量より質もう沢山は要りません

夏休み終えて疲れを癒す日々

愛犬は末娘よりひとつ上

涼しさを望み過ぎたか秋になり

一時の幸せくれるシャボン玉

大丈夫医者が言うからもう元気

今日私 私の顔をしていない

何ごともなかったように酒を酌む

2002年11月28日
パート7(2002.09)


朝食べて昼夜食べて痩せぬはず

アサガオも夏休み終え学校へ

蚊に刺され余計に腹が立つ暑さ

年なんて関係ないと見る鏡

運動会話題はやはり筋肉痛

もう居ない虫カゴ外に放置され

寂しさと多忙シーソー乗っている

必要なお金おろすと言っておく

ロボット犬ほこりかぶった部屋の隅

はずしたまま指輪捜すの忘れてる

2002年11月28日
パート8(2002.10)


どんぐりが子に拾われてコマにされ

子の成長願ってつめるお弁当

勉強の邪魔して上げる視聴率

川柳本待つ気で持参医者に行く

子が出来て以来祈ってばかりいる

身勝手な子を持ち分かる親心

好きだよと酒の力を借りて言う

耐えかねて冬支度する重い腰

読めたので書けると思っていた漢字

口開けばあの日に戻るクラス会

先走り母にファイトと言う七歳

寂しい時猫は私のひざで寝る

犬も吠え迎えてくれる美容院

取りあえず作り笑顔でする返事

邪魔されず猫はよく寝る月曜日

痩せること信じて仕舞うお気に入り

日焼けした肌も秋には色あせる

渋滞もいいさ諦め山を見る

これでもかとワイパーなんか負けぬ雨

食べて寝て遊んで猫はよく眠る

子から孫伝え流した笹の舟

家中の膝はしごする末娘

幼子を寝かせ涙でにじむ星

美人だと言われる妻のノーメイク

暑くても寒くてもすぐ出る文句

障子破り猫が作った通り道

悲しみは流しましょうと出る涙

感じまで違う相手とした見合い

百円で星のクッション買えました

2002年11月28日
パート9(2002.11)


子の家で缶詰食べていた子猫

落ちる砂終わってもまだ砂時計

出てくのはあなた子供は守ります

母の優しさ思い出させる不幸せ

コスモスは静かに秋を受け止める

もうすっかりおばさん稼業板につき

飛び切りの笑顔で猫を抱く娘

カレンダーめくればそこに過去はない

柿の実が色付き秋は深くなる

親のスネかじっている子のデカイ顔

腕力で親に勝ったと知る息子

失敗が多くて人も許せます

2002年11月28日
パート10(2002.12)


人前でおんなじことが言えますか?

まだ離れぬ末っ子ばかりに言う本音

うるさがる子に話したい胸のうち

人だけを責めるあなたの悪い癖

価値観の違う相手とした会話

叱ったら猫の反省してる声

私の目優しくさせる参観日

子が離れ自分のものになる時間

スタットレス履き替える気にさせた雪

子は喜び大人不安な雪便り

まだかまだか犬が車で待ちぼうけ

辞表書く脳裏をよぎる子の笑顔

中学になっても作る雪だるま

時計など持たぬ夫の暮らしぶり

2004年7月26日



☆川柳の小部屋

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