風香の蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 川柳の小部屋 

川柳10(2006)

パート1 あ行


あーこれが私なんだと人を見る

ああはなりたくない人が居て感謝

愛されて愛して今日も生きている

会おうって言ったあなたはもう居ない

あくる日は散乱してる部屋となる

足跡にミスを残して来た不覚

紫陽花によくお似合いのカタツムリ

預かっているけど中は見てません

遊びに行く前夜で回る洗濯機

遊ぶように作られている子供たち

与えても二物くらいにしとこうよ

暖かい部屋できれいな雪景色

頭の上のハエも追えずによそのハエ

新しい出会い心も弾む春

アップルと言われてリンゴ赤くなる

あと少しと思えば雪も怖くない

あなたってやっぱり素敵だと思う

あなたとの考え思い夢のズレ

あなたの好きな物を作って行って来ます

あの頃は貰うマッチがコレクション

雨漏りと泣かせた雪も無事に落ち

歩み寄るしかない一つ屋根の下

ありがとういつも感謝の手を合わす

ありがとう心でいつも手を合わせ

あれこれと悩んで入れたカゴの品


家を出た子の落書きの目立つ壁

生き死にのどうせ誰もが通る道

一日かけて落とすつもりの砂時計

一日がどうあれ酒で締めくくる

一年にそうあるはずのない好い日

一枚になって夢見るカレンダー

一緒っていいね心も温かい

一緒には居ない努力をして元気

いつだって切れる長さに髪を切る

いつだって心に光る星がある

いつの間にパパにおねだりしていた娘



受けるのは恵みばかりでない自然

占いだよと言って半分信じてる

嬉しいとき悲しいときも光る星


鉛筆立てになった牛乳パックです


美味しさの秘密信州育ちです

美味しさをそっとあなたに蜜リンゴ

大空で燃えた花火の潔さ

お先にどうぞまだ人生はまだ長い

教えてくれた母はとっくに忘れてる

おじさんの良い夢ですという寝顔

おしぼりうどん父だけ食べるものでした

お仕舞いになって帳尻合わす神

惜しまれた分の評価がまた高い

遅いとは思ってなんかいない亀

お互いの力に感謝嫁姑

落ち着いてやっと一息長電話

お出掛けに夜は黄色と決めている

お手紙にあの光景と風車

お天気がいいとこんなに人が居る

躍らされやるけどみんな逃げて行く

同じことこれで何千何回目

同じ年になって言葉を噛み締める

お願いは一つ平和と決めている

お日様が雲と一緒にする遊び

お日様もお休みですね曇り空

お任せをすればいいってホントだね

おみくじの良いところだけ信じます

お土産にあなたがくれた星の砂

お土産も揺られて眠る夜行バス

おめでとうと言うためだけの電話くる

思い切りスキーした子の良い機嫌

思い込みながら出来てくストーリー

思い出の品を選別する作業

思い出の写真に日記追加する

思い出はやたら輝いてはいない

思い出をゆっくり刻む夏休み

思い通りにならなくなった子の巣立ち

パート2 か行


母さんを置いて幼子走り出す

買うだけで潤うお金旅に出す

帰るとき買って来てねと電話する

限られた命無限じゃない時間

隠すことじゃないし言うことでもないね

駆け足もたまにはしたい亀である

カゴを出て自由に鳥が生きる道

風さんの綿毛旅立つお手伝い

片付けで見つけた本につい夢中

カタツムリ子どもの頃の宝物

カニさんがハサミ合わせて拍手する

彼女の言うことはよく聞く息子です

カボチャとユズ揃えて明日を待ってます

噛まずにはいられない飴その寿命

我慢して本音も言えて夫婦です

我慢してもやりたいことがあった頃

我慢すれば出来たあの頃なつかしい

神様と先祖味方に付けてます

痒いのも辛いものです花粉症

可愛いねみんなあの子が好きらしい

変わらないって言われて嬉しがっている

感覚はゲーム建てたところは砂の上

感謝の心あったら出ない言葉かも

頑張ってる姿デッカイ夢をくれ

還暦になるのね遠い日の笑顔


気が付けばバレンタインは通り過ぎ

聞き飽きてやり過ぎだよと消すテレビ

聞く耳を持たない人と話し合い

聞く耳を持ってる人の強い運

傷付いた心ひと言忘れない

傷付きたくなくてあなたを遠ざける

気遣いもなし心許した君と居て

キッチリと日々をこなして無理しない

着膨れてうっかり入る喫茶店

気分変え押してダメなら引いてみる

吉報を知ってか二羽のコウノトリ

キャンパスに見立て夜空に開く花

休日は甘酒飲んで休肝日

教室に通ってるから出来るヨガ

今日二つ神様からのプレゼント

距離を置くことも大事ね長い距離

きれいだね私に元気くれる花

際立った豊かな個性かっ歩する

喫煙したつもりで増えた五百円


雲のカーテン下ろしお日様昼寝中

来る夏を前にバッサリ髪を切る

勲章が胸にそれぞれ光ってる

軍配は忘れた方に上がるもの


計画がつぶれ楽しみ先に延び

計画は続くつもりで立てたもの

気高さもトゲも愛して欲しい薔薇

決心がすぐに破れた試着室

決断は心ときめく今のうち

元気過ぎる夫でいつも空回り

健康に少し自信をくれた旅

健康にポリフェノールが良いと飲む


コーヒーを飲めば治まる腹の虫

子が出掛け夫婦ふたりという不思議

ご機嫌を伺いながら住んでます

国産で体に良くて安い品

心から鬼を追い出しこざっぱり

今年最初の詩でも書いてと届く絵馬

子どもから大事な親は奪えない

この中で誰か一人と言われても

この星を任されている私たち

ご夫婦のそれぞれの文字来た手紙

困らせてみようかなんて尽くしてる

これまでの苦労が花を咲かす時

壊れるものは壊れてそれで良いのです

パート3 さ行


さあ撮るよ薔薇の匂いをかいでみて

捜し物出て来るまでの重い価値

先走る心を止めるのを忘れ

先へ先へつい駆け足をしたくなり

酒に酔い出来た娘も十を過ぎ

咲くこともあるから種は蒔いてます

咲く薔薇の花粉が鼻を脅かす

桜咲く頃にあなたと出会いたい

寒い日の気力を奪う曇り空

寒いのも悪くはないと思う春

爽やかな日です風吹く曇り空


幸せがあふれ出したらチャンスです

幸せと思う心幸せ連れて来る

幸せはあなたのお陰いい笑顔

しあわせは忘れた人にやって来る

幸せを数えていつもいい笑顔

幸せを願う気持ちは皆同じ

じいちゃんより下手な絵だねと笑わせる

静かにと注意されてて子は元気

実家からヒゲを剃ってと言う電話

自分のことやる為人は生を受け

写真うつりいい美人とは何だろう

写真写り良過ぎたリンゴ照れ笑い

姑の話し相手という仕事

自由なのに自由ではない家の中

十人の中にふたあり居るらしい

正直に言ってはダメと念を押す

新年を迎え私も新しい

心配はいらないみんなしてること


過ぎたこと忘れて新しい明日

好きなこと言えて幸せ言える家

好きにしろとついに言わせて引いた幕

少しワクワク少しドキドキして元気

捨てる度心すこうしいじめてる

ストレスは出すもの溜めるものじゃない

澄み切った空にも一つ白い雲

吸われると困るタバコを買わされる


生活費はパパで車はおばあちゃん

背中見せ心に姿見せる親

背伸びする娘と年は取りたくない私


掃除力って凄い私もピッカピカ

卒業も役員もない猫の世話

そのうちにどんな色にも染まる白

そのうちにまた良くなると思う老い

その頃は多分わたしは生きてない

それぞれに生きよと世界与えられ

それぞれの夢など生きていて平和

それでもいいと言う人だけでいいじゃない

存在はペットか空気それでいい

そんなつもりない言葉にも言いがかり

パート4 た行


体質を知って避けたり守ったり

大切に体ゆっくり使ってる

大切に仕舞うことない過去ばかり

ただ猫と触れ合ってたら通り過ぎ

ただ猫に触れて一緒に居たいだけ

立ち直る為に時には吐く弱音

黙ってたらとても可愛い娘なのにね

試しにと少し限界超えてみる


小さなことくらい瞑れる目でいたい

近くだとつい心配をしてしまい

ちょっとだけ薬と酒を差し入れる


つい口が余計なことを語り出し

次行くのは私あなたはお留守番

繕って繕ってまだまだ一緒

強い味方の親があっての追える夢


定年まではまだ幸せという保障

テスト中暇持て余し描いた猫

出て行った子どもは二度と戻らない

手のひらに乗せた子猫の離乳食

手を掛けて心を掛けて咲かす花

電話っていいよね顔が見えなくて


どうしたらやるかな腕の見せどころ

遠い日の桜今でもまだ見える

特売の日にはメニューもすぐ決まる

どこだって〇〇さんちの七不思議

閉ざしてる心灯りになる言葉

途中から一緒に住んで凍りつく

突然の雨が持たせる赤い傘

トビがタカ産んだと父の誉め言葉

どんど焼き始めますよと鐘が鳴る

どんな人かしらと声を聞きながら

パート5 な行


夏バテをしないようにと食べ過ぎる

夏休み家族ごっこをして遊ぶ

なるほどね人の姿に我を見る

慣れるまで抵抗あるねすぐ五十

何度も聞いた話相槌打っている

何年かすれば自然に捨てられる

何年もかけて集めた不用品

何枚も撮って選んだ良い笑顔


似合うわよって白い清楚な服届く

逃げるより先に忘れた方が勝ち

二十五分オーバーをして切る電話

日程が延びた分だけ上回り


抜けたのは一番奥にある乳歯


願ってた今はあの頃懐かしい

ネギ食べるらしいねサルも風邪予防

猫三匹に取り囲まれたカゴの鳥

猫ならば小判見向きもしないだけ

寝ていても子を持つ母の見てる夢

寝て起きて見てもやっぱり夢じゃない

年賀状は如何ですかと郵便屋

年輪に日照り豪雪嵐の日


能力がなくて頑張らずに済んだ

飲ませたくなかった父へ美酒を注ぐ

野良猫もインコも犬も聞き上手

のんびりしてる私に花が告げる春

のんびりと広い心の人と居る

パート6 は行


始まってなかったのねと席に着く

パソコンが心の隙間温い風

パソコン三昧してと子連れでパパスキー

パソコンに自由と心奪われる

話したら気楽でいいと二度言われ

花が咲く頃は私も忙しい

花散った後の若葉が美しい

母親のアドバイザーで小学生

母である地球自然も狂い出す

春風と遊ぶ花粉のおまけ付き

はるかに親を超えて羽ばたく子どもたち

春を待つ春の足音聞きながら

晴れよりも少しやさしい曇り空

早く寝よう嬉しい予定ある前夜

番犬らしく吠えてちょっぴりお騒がせ


ピカピカのリンゴを添えてクリスマス

引き出しにもう懐かしくなった過去

必要があればチャッカリ子のメール

人ごとの老いが我が身に当てはまり

ひとことの電話心を繋ぎ止め

人様にはゴミでしかない宝物

ひとつなら許しましょうか白い雲

一つひとつこなして消して楽になる

ひとつ屋根の下でそれぞれ張るバリア

ひとつ屋根の下でバトルを繰り広げ

人並みに出掛け連休らしく過ぎ

人の為作った曲を牛も聴く

独りだけのランチ私に戻る時

ひとりでは出来なくなってからの仲

独りでは出来なくなってからの夢

向日葵の葉っぱに虫の食べた穴

病気にはなりたくなくて離れてる

平等に悲しくもなし普通の日

開いたら恨み辛みが溢れ出す

広げるだけ広げて後は人任せ


夫婦っていいな半分ずつになる

ぶつからないように合わせる家の中

太った人が幸せそうに食べている

振り返る過去の全てが懐かしい

振り返る過去の中にもあった夢

振袖とメイクきれいという日記

プレゼントはゆっくりしてというアロマ

雰囲気が私に何も言わせない


ベスト体重おんぶするのにいいチャンス


ホーホケキョ慣れて来たのか上手くなり

本当の春は桜が散ってから

パート7 ま行


任せたら余計なことは言いません

曲げたってここでまあるく生きる為

まだ話したいところでさようなら

窓開けて作ろう風の通り道

迷わず天に向かって伸びる樹を見上げ

周りの心聞かせて涙しまわせる

満開の桜天狗も満足気

真ん中で妻が笑うという平和


見合わせてセーノで窓に描くハート

身勝手な人が言ってる正当化

水鳥の浴びる夕陽の水しぶき

みな居なくなって父だけ元気です

見ないように聞かないようにする努力

見なければ買わないはずの物ばかり

皆済ませ師走ゆっくりするつもり

見放されたツキへ裏から手をまわす

みんな居て今の私がここにある


息子より嫁の私がいいみたい

無理ひとつやめてゆっくり動き出す


目で追ったあの日の花火まだ残る

芽を出した水仙も待つ雨上がり


もうみんな持ってる妻の欲しい物

持つべきものは友だち子供それと親

最寄の駅で若葉マークを見届ける

文句言うよりもそれより感謝だろ

パート8 や行〜


やさしい心のメガネをかけて人を見る

やさしくて素朴でまじめ温かで

やさしさに包まれてたら変わるもの

休まないようにと医者へ連れて行く

薬局でよく聞いて来る処方箋

屋根裏でこっそり猫が育てた仔

やむを得ずかけた電話で仲直り

やらないでいたら自分でやっている

やりたいことは何があってもやれるんだ

やる気あるうちにとことん進めとく

やる気ない顔が揃って写ってる

ヤレヤレとみんな送った留守の家


友人のあちらこちらに出来た孫

優先順位変えて笑顔を取り戻す

行方不明のよそ様の猫貼ってある

ゆっくりと時は流れて待ちぼうけ

ゆっくりの予定を立てている師走


良いことが入れるように捨てましょう

良いことが私の元を離れない

良いこともグズグズしたら色あせる

よく我慢しましたここは八合目

読み終えてホッと心を温める


理解者は娘姑猫のタマ

理解できるかしら死ぬまでには長い


冷蔵庫に描いた落書き腕を上げ

冷蔵庫開いて思い出している


若さの秘訣だから私も恋をする

ワクワクもドキドキもしてまだ元気

忘れたいことはちゃーんと覚えてる

忘れてた思い出そっと仕舞い込む

忘れてるだろう言葉に惑わされ

忘れる度落ち込むけれどすぐ忘れ

私とは別の私が詩を作る

悪いとこばかり目立ってよく似てる

悪くても合わせていたらいい相性

2022年12月更新



☆川柳の小部屋

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