蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 川柳の小部屋 

川柳11(2008〜2014)

パート1(2008.01〜02)


ポケットにティッシュハンカチ握り締め

誰にでも頼る家族で悩まない

病名が分かって介護一年生

忘れたらそれもまた良し皆捨てる

取り残された柿の最後を見とどける

頑張った過去はみんなで聞いてやる

プラス思考の時はみいんな良い機嫌

子育ての途中子供とする会話

へこんでるって言ってるけれどあのパワー

娘の背中に小さくなったランドセル

空腹のうちにお箸を納豆へ

読むつもりの本がズラリと並ぶ棚

息子以外の世話焼く人を見つけとく

現実と夢のはざまで聞く言葉

二十分遅れ笑顔でご到着

雪ですか?羨ましいというメール

ひとり歩きしてる子の背を押してやる

見慣れない子供が笑うモノトーン

限界を知ってやさしい人となる

約束ゲンマン無理はしないと誓ってね

まん丸の心が丸くする心

福は内みんなやろうと子がせかす

抜いて描いてどうにでもなる眉じゃない

いつかまた夢は頭上に掲げとく

春を待つ庭の犬にも二月の陽

お花見を予定している梅便り

しおれないように育てる子と夫

昭和の服はもう着ないでと子に言われ

子育ての途中子どもと親を看る

梅咲けば次は桜と忙しい

ふくらんだ夢も一緒に中学へ

膨らんだ夢と一緒に大空へ

老犬の食べなくなってからの夢

いっぺんに飲むならワイン飲んじゃダメ

2008年12月05日
パート2(2008.03〜06)


良くなること今の私に慣れること

取り扱い注意まだまだ使えます

親思う夢を叶える花の精

旅のお供に笑顔が売りのガイドさん

オス猫が開く瞬間を待っている

咲く時を心待ちしている蕾

詰め過ぎてすぐに取り出せない記憶

その時々のいろんな顔を持って人

ランチ取り止め舞い戻らせた空模様

花も人もやさしい笑みを返す春

待ち合わせ電話は五分待ってから

切れた雲そう来なくちゃと笑顔見せ

あと五年かけて子離れする準備

山の雪きれいと梅のひとり言

ペン回す娘のペンをよけてます

娘は晴れて中学になる明日が来る

ヘルスメーター可愛くてつい乗りたくて

尻隠さずのタマのシッポが炬燵から

諦めもつくし慣れても来る体

会いたくて若いあの日に会いに行く

過去は知らない初めて咲いたように咲く

納豆が美味いいい日という予感

クシャミしているかもなんていう噂

もしもしと寝ていた声で言っている

入学式済んで登校する写真

大きなイビキふすま一枚通りぬけ

まん中で喧嘩しながら守ってく

アルバムに幸せだけを貼ってます

クラス替えしても家族は未だ一緒

ありがとう今日の心の色で書く

風船と一緒に太くなった文字

かさばらない物を選んで広く住む

目薬とリップ近頃飴も増え

真ん中で子と遊んだり親看たり

いい人だ先ず相性をチェックする

離れると思い出すのか電話来る

思いつく言葉並べて指を折る

ご主人から聞いてませんかと言われても

父看てる母の楽しみ何かしら

お下がりの娘の服で褒められる

帰省した子の手土産を先ず供え

おねえちゃんのおかあさんだと手を振られ

若いっていいね寝ないでまた出掛け

2008年12月05日
パート3(2008.08〜12)


話すだけ話した父の高いびき

みな胸に仕舞い別れを告げて捨て

きれいさっぱり持って歩けるだけでいい

簡単に捨てられるって本当ね

古い額はずすと明日が見えて来る

連日の好天 心衣替え

夢をかなえるゾウ見てた娘のメモがいい

程々で馬鹿になるのも難しい

また何かあったら来ます善光寺

そんな時人は姿を見せるもの

長期戦の介護一日無事に過ぎ

また聞いておきますねって言っておく

忘れても血液検査二重丸

渋ってた義母が感謝で帰宅する

厨房に入る男の大ざっぱ

パソコンから離れて心からも消す

はっきり言って心はここにありません

公の風呂も入れる間柄

ぶっちゃけて私なんかに言わないで

国を挙げおさらいしましょ善と悪

何よりの笑顔は親の宝物

残された道は長生きだと思う

取り扱い注意あなたと腰に貼る

普通にしたら大分離れた私たち

石ころがキラリ私に合図する

好きな私描いて服を着せてみる

今日一つひとつ引き出し片付ける

どっこいしょここに降ろして良いですか

もういいとそのうち言ってくれますか

もう限界これで家でも建てましょう

傷付けてもいいよ傷付けずに済んだ

明日の幸せ祈って今を楽しもう

幸せ祈り今を楽しむ方が勝ち

やさしさも強さも持ってまだ元気

今年も終わるやっと元気が出たみたい

大先輩を飾る元気という見本

寂しくて猫一匹に大騒ぎ

心配する暇があったら祈ります

仮の宿と決めて心は自由の身

ご先祖の心わたしにあると知る

力不足と言って責めずに詫びている

チョコレートの甘さを奪う蜜リンゴ

会えないような気がするなんて言わせない

酸素ボンベ背負って転院先探し

体の声を聞いたばかりに遅くなり

描いてる通りの道を歩んでる

2008年12月05日
パート4(2009)


まず自分守ることから始めましょ

太陽になって家族に陽をそそぐ

何もない笑顔の中で育った子

嫌がることずっと言わなきゃいいんだね

むずかしく考えたから難しい

無理なんかやめて歩ける道でいい

消える前に命機械でカバーする

連れて来て会わせてくれた車椅子

どのページ見てもあるのは笑顔だけ

迷い犬 次は次男が連れて来た

オス犬が一匹増えてパパ元気

病院へ着替え 誕生日のお花

懐かしい声に心が動き出す

高い土買って実ったナスきゅうり

疲れてないかしらブドウに聞いてみる

娘十四 私も自由でいたい年

自転車のカゴへポチ乗せ帰る道

片手間に出来ることではない育児

お財布が無いから家へ見に帰る

夫との間を犬が行き来する

食事時になってもパパは本を読む

読書三昧してる夫の穏やかさ

山積みの本と一緒に引きこもる

犬と行く散歩にタマがついて来る

比べずに楽しんでたら良いのです

留守番はパパに頼んで娘と出かけ

大切な人は死んでも離さない

あなたより似合う相手は星の数

百年の恋がバリバリ音を立て

修復は不可能ですとお医者様

ごめんなさい入ったヒビは埋めておく

そこはホラぐっと堪えて目で笑う

新しい命となってよみがえる

目の前の大きなことに気を取られ

泣いている時間何だか惜しくなり

悔しがってる時間何だか惜しくなり


2009/11/13 (Fri)
パート5(2009)


枯れて未だ風に揺られる猫じゃらし

一旦は終わった父の命の火

もう会えなくなる日の分も会って来る

栗のイガになってあなたを守ります

言葉にはならない父の声を聞く

預かったはずがすっかりうちの犬

優しさに弱い涙の独り言

耐え抜いた体病んでも強い父

さよならをしても心にいつも居る

隠しても強い白髪の自己主張

洗濯機の上でよく寝る猫でした

猫一匹減って寂しい秋となる

お風呂場で歌う娘の声響く

話せなくてもきっと会いたい父だから

湯船にポチャン 浸かって読めたはずの本

髪切って「私よ」などと戻る過去

おばあちゃんが居たら玩具になったポチ

冷風もイケルわよってドライヤー

待っている夕食という一仕事

夕食が済めば朝まで眠るポチ

昨日とは違った父が横たわる

思い切り痛いと言えるおばあさん

あれ今朝の体違和感ない不思議

その辺で買ったいつもの蕎麦がいい

掃除して心磨くというオマケ

少しだけお腹満たしてスーパーへ

子に背中見せていい親らしくなる

コタツ出し寒くなるのを待ってます

慎重にそっと足跡残します

予定通り進めてあとは運任せ

温泉で心奥まで流します

かわいそう私を責めてばかりいる

損をしてホントに得が取れるのね

花も葉も実でさえ幹は風任せ

親否定すれば我が身を否定する

めくられて一枚きりのカレンダー

蒔いた種あなたいつまで刈らせる気

猫と花粉と大きな声で怒鳴る人

柿の実の色付く頃に食べ飽きる

さかのぼり優しくそっと流す雨

揚げ物の音に雨かと目覚めた日

振り返る過去はいつでもそこにある

生前の父の思いを子に託す

見送った母を自由にさせぬ杖

プレゼントひとつお店に置き忘れ

日を改め取りに行きます忘れ物

スキップスキップ心すこうし弾ませる

あの子がパパになると私はおばあちゃん

思い出の中でどこでもひとっ飛び

外見も中身もいいとのろけられ

亡き父を尊重したら責められる

亡き父の意思受け継いで行く覚悟

亡き人の意思を尊重して不仲

張り切っていつもウキウキ生きてます

自分だけ幸せなんてつまんない

犬猫鳥も丸く一緒に住んでます

2009/12/28 (Fri)
パート6(2010)


見送った母を支える細い杖

病室で父を待ってたスニーカー

来た道を一つ話せば丸くなる

母さんの笑顔 充電して育つ

そのままで美味しいチョコをまた溶かす

ただ聞いて笑っていたら済む話

明日はないつもりで今日を生きている

給食のありがたさ知る春休み

聞き流し飲み込みそして目は瞑る

それよりも先ずは頭のハエを追え

生きて百年あとはどうする使い道

笑顔から拍手に涙する米寿

秋風に老犬息を吹き返す

そのうちに樹から離れて行く葉っぱ

2014/1/16 (Thu)
パート7(2011)


あの人もみんな私の子と思う

子と思い親と思って諦める

2014/1/16 (Thu)
パート8(2012)


通学の足を奪った大寒波

腹立つわって何を怒ってたのかしら

たまにしか会わずに孫はもう三つ

食欲の秋はお箸も忙しい

献血の為にサプリを一休み

孫の名は忘れられないおばあちゃん

去年よりゆっくり進む母の杖

服脱いですぐにほころび縫う息子

子が孫に替わっただけの立ち話

自分らしく前へと進む二歩三歩

あと戻りだって出来ます好きな道

道なんて無くても行けるどこへでも

2014/1/16 (Thu)
パート9(2013)


聴くことが好きでピアスが似合う耳

チョコ足して送った孫の忘れ物

あの頃に戻って話す電話口

息子の名を騙り風邪だと言う電話

大丈夫 笑ってぬぐう涙あと

風向きに合わせ選んでいる言葉

ピーピーと小鳥も元気カゴの中

自転車を止めたら笑みがこぼれ出す

あれこれと履いて選んだ同じ靴

2014/1/16 (Thu)
パート10(2014)


ピーピーピー外に出してとカゴの鳥

大きくなるもの年をとるもの大空へ

頑張ったあの娘は次のステージへ

早起きして作った過去のお弁当

ゆく道の何とけわしく長いこと

ここに居る何があっても母だから

振り返る過去の自分は謎だらけ

ただ祈りどう転んでも良い覚悟

趣味だって楽しみながら育てた子

順調にみんな成長して離れ

寂しさもあるが喜ばしい別れ

終わる日をグレーのままで待ちわびる

お別れも悲しくないという褒美

嬉しくてすぐに開いた過去のドア

じじばばも子もいた猫も犬もいた

お祭りのような騒ぎでみんな居て

夢に見た子の成長はこんなもの

念願の自由もきっと甘くない

早く早くといつも願った子の成長

家族っていいな時々会えるから

都合良く記憶塗りかえ責めて来る

あ〜これがあの時蒔いた親不孝

2014/6/22 (Sun)
パート11(2014)


頑張って作って撮れたいい笑顔

短冊にあなたと私の夢ひとつ

七夕の前にエステを予約する

この次も七夕の日でいいかしら

考えは人それぞれと聞いている

目と首がやたら痛いという読書

家族っていいな何でも美味いんだ

本番前の不眠不休の舞台裏

ハイポーズこれで作れるパスポート

ちょっとっていつまでボクを待たせるの

あと三日あと三年と待ってみる

あと五年いえ二年だけ待ってみる

飽きないようにいろんな物を食べてみる

さっきまで起きていたのにもう寝てる

みんな出て行き今は合わない者同士

ちぐはぐな家族でひとつ屋根の下

それぞれの趣味楽しんで続く仲

童謡を歌い遊んだ帰り道

やる気ある私を止めに来る私

ぼんやりと心の声を聞く夜明け

良い人も一緒に住むと嫌な人

もうすでに石に刻んだことだから

いつもいつでも一緒だったねありがとう

君と居たなつかしい日をありがとう

大空へ届け感謝と祈る夢

いつだって心は自由大空へ

いつだって心は自由夢を見る

待ってたらそのうち何か言って来る

何しよう何をしたっていい時間

2015/6/27 (Sat)
パート12(2014)


笹舟を流した川も蓋をされ

笹食べていても太っているパンダ

みんな居て食べたあの日の笹団子

お土産はあの子の好きな笹団子

笹の葉といえばサラサラ揺れる歌

まるくやさしく愛と光をそそぐ月

壁タンス子供がシール貼った跡

プリクラをハガキに貼って出せた頃

懸賞の葉書シールでいざ勝負

顔中にシールを貼った子の写真

君が居るという幸せの中に居る

君が居るという幸せに気付かない

パパと子のキャッチボールは見ないまま

はずまないキャッチボールですぐ途切れ

可愛いねブーケをキャッチしたあの子

無駄口は言わないキャッチしたハート

礼節は守りましょうと薔薇の棘

いい人だ美しいのにトゲがない

電柱の灯り程よく立ち話

電柱の上もイケメン様になり

電柱に雷 犬を抱っこする

電柱の度にワンコに待たされる

電柱に相合傘と二人の名

いい夢を描いて回る風車

いい風が吹いたら回るつもりです

四十年ぶりに会っても弾む仲

2015/6/27 (Sat)



☆川柳の小部屋

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