風香の蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 川柳の小部屋 

川柳11(2007〜2014) 

パート1 あ行


ああ生きるしかなくて私の今がある

あーこれがあの時蒔いた親不孝

ああなっちゃイケナイデスという見本

会いたくて若いあの日に会いに行く

会えないような気がするなんて言わせない

秋風に老犬息を吹き返す

飽きないようにいろんな物を食べてみる

諦めもつくし慣れても来る体

揚げ物の音に雨かと目覚めた日

預かったはずがすっかりうちの犬

明日の幸せ祈って今を楽しもう

明日はないつもりで今日を生きている

与えられる罰も知らずに捨てている

新しい命となってよみがえる

新しい年の予定を赤で書く

暑いからって誰にでも肌見せちゃ駄目

あと五年いえ二年だけ待ってみる

あと五年かけて子離れする準備

あと三日あと三年と待ってみる

あと戻りだって出来ます好きな道

あなたが居て今の私がここにある

あなたの花が私の夏を紅く染め

あなたより似合う相手は星の数

あの子がパパになると私はおばあちゃん

あの頃に戻って話す電話口

あの鳥の為に私ができること

あの人もみんな私の子と思う

暴かれて打たれ消されて行った杭

溢れ出た愛が子供へ降り注ぐ

嵐でもそっと見守る空がある

ありがとう今日の心の色で書く

ありがとうってイッパイ言った方が勝ち

アルバムに幸せだけを貼ってます

あれ今朝の体違和感ない不思議

あれこれと履いて選んだ同じ靴

あれこれとやって笑顔に逃げられる


いい風が吹いたら回るつもりです

いい人だ美しいのにトゲがない

いい人だ先ず相性をチェックする

いい夢を描いて回る風車

言えば言われるやればやられるだが生きる

言えば言われるやればやられるただ生きる

生きている証みたいに押し寄せる

生きている限りやろうと決めた仲

生きて来てだから言うのよ分かってね

生きて百年あとはどうする使い道

生きてられるね家族の写真だけ持って

生きること全て血となり肉となり

いざという時の脂肪を蓄える

石ころがキラリ私に合図する

意地悪をあなたの耳に聞かせてる

痛くても笑って走る時もある

いつかまた夢は頭上に掲げとく

いつだって心は自由大空へ

いつだって心は自由夢を見る

一旦は終わった父の命の火

いつ何歩あるいてますと監視され

一品ずつ作り二人でするランチ

一歩引きお願いをするお人柄

いつもいつでも一緒だったねありがとう

犬と行く散歩にタマがついて来る

犬猫鳥も丸く一緒に住んでます

猪を見ながら買った招き猫

今やらなきゃやらずに過ぎることをやる

嫌がることずっと言わなきゃいいんだね

嫌なこと嫌と言ってもまだ違う


うちの仔にそっくり虎の縞模様

うるさくてと言ってるけれど待っている

嬉しいね目にも耳にも心にも

嬉しくてすぐに開いた過去のドア


描いてる通りの道を歩んでる

笑顔から拍手に涙する米寿


大きくなるもの年をとるもの大空へ

大きなイビキふすま一枚通りぬけ

大空へ届け感謝と祈る夢

お客さんみたいな子どもやって来る

お財布が無いから家へ見に帰る

お財布とバッグ今年の干支を付け

お下がりの娘の服で褒められる

オス犬が一匹増えてパパ元気

オス猫が開く瞬間を待っている

夫との間を犬が行き来する

おねえちゃんのおかあさんだと手を振られ

お姉ちゃんの振袖という雪だるま

おばあちゃんが居たら玩具になったポチ

お日様もゆっくり顔を出す師走

お風呂場で歌う娘の声響く

お祭りのような騒ぎでみんな居て

おめでとう無事に迎えた誕生日

思い切り痛いと言えるおばあさん

思いつく言葉並べて指を折る

思い出の中でどこでもひとっ飛び

思い出の中でもう年なんか数えない

親否定すれば我が身を否定する

親の方が注意されてた参観日

お別れも悲しくないという褒美

終わる日をグレーのままで待ちわびる

温泉で心奥まで流します

パート2 か行


母さんの笑顔充電して育つ

外見も中身もいいとのろけられ

顔中にシールを貼った子の写真

柿の実の色付く頃に食べ飽きる

隠しても強い白髪の自己主張

過去は知らない初めて咲いたように咲く

かさばらない物を選んで広く住む

風向きに合わせ選んでいる言葉

家族っていいな何でも美味いんだ

家族っていいな時々会えるから

片付けて心スッキリ整理され

片手間に出来ることではない育児

壁タンス子供がシール貼った跡

髪切って私よなどと戻る過去

神様のような笑顔の人と会う

仮の宿と決めて心は自由の身

枯れて未だ風に揺られる猫じゃらし

可愛いねブーケをキャッチしたあの子

かわいそう私を責めてばかりいる

考えは人それぞれと聞いている

感謝して全て任せて祈るだけ

感謝して全てを任せ祈るだけ

簡単に捨てられるって本当ね

元旦は出かけ二日はお見送り

感動が仲間を連れて押し寄せる

頑張ったあの娘は次のステージへ

頑張った過去はみんなで聞いてやる

頑張っていると応援したくなる

頑張って作って撮れたいい笑顔

看板にスコップ持った変な犬


消える前に命機械でカバーする

聞かれたら答えるそれでもう終わり

聞き流し飲み込みそして目は瞑る

聴くことが好きでピアスが似合う耳

刻まれた遠い私の1ページ

刻まれたはずの言葉も溶け始め

帰省した子の手土産を先ず供え

帰省した息子が作る八宝菜

傷付けてしまう言葉は置いて行く

傷付けてもいいよ傷付けずに済んだ

期待した郵便物がない空虚

来た道を一つ話せば丸くなる

君が居るという幸せの中に居る

君が居るという幸せに気付かない

君と居たなつかしい日をありがとう

吸引力変わらないってホントかな

給食のありがたさ知る春休み

今日一つひとつ引き出し片付ける

今日もまたいずれ刈り取る種を蒔く

去年よりゆっくり進む母の杖

距離おいてそっと見ている夫婦愛

きれいさっぱり持って歩けるだけでいい

きれいじゃなくて良い人ばかり寄って来る

気を遣わないようにとっても気を遣う


食い気だけそんな日もある曇り空

空腹のうちにお箸を納豆へ

釘付けにしないラジオとお友だち

クシャミしているかもなんていう噂

クラス替えしても家族は未だ一緒

比べずに楽しんでたら良いのです

クリスマス気分サンタが帰るまで

栗のイガになってあなたを守ります

悔しがってる時間何だか惜しくなり


限界を知ってやさしい人となる

現実と夢のはざまで聞く言葉


公園で園児集める笛の音

子が帰省すると友達やって来る

ここに居る何があっても母だから

ご先祖の心わたしにあると知る

子育ての途中子どもと親を看る

コタツ出し寒くなるのを待ってます

子と思い親と思って諦める

言葉にはならない父の声を聞く

子に背中見せていい親らしくなる

娘の背中に小さくなったランドセル

この次も七夕の日でいいかしら

ごめんなさい入ったヒビは埋めておく

これからもずっとダメだと言っていて

これくらいそれくらい皆目を瞑る

これでもかこれでもかって試される

転がしていたら膨らむ雪ダルマ

転んでもすぐに起きちゃうダルマです

パート3 さ行


裁縫も本もダメねと目の叫び

さかのぼり優しくそっと流す雨

先へ行くのに振り返ってる暇はない

咲く時を心待ちしている蕾

咲く花にもう実をつけた頃の夢

笹舟を流した川も蓋をされ

笹の葉といえばサラサラ揺れる歌

サプリメントみたい言葉も溢れてる

寂しさもあるが喜ばしい別れ

さよならをしても心にいつも居る


幸せ祈り今を楽しむ方が勝ち

幸せの種が忘れた頃芽吹く

幸せの種を未来に向けて蒔く

幸せを絵にしたように孫と居る

しおれないように育てる子と夫

じじばばも子もいた猫も犬もいた

自転車のカゴへポチ乗せ帰る道

しないのがいいのかやる気起こらない

自分だけ幸せなんてつまんない

自分らしく前へと進む二歩三歩

修復は不可能ですとお医者様

趣味だって楽しみながら育てた子

順調にみんな成長して離れ

浄化して貰うパワーも樹に貰う

昭和の服はもう着ないでと子に言われ

尻隠さずのタマのシッポが炬燵から

慎重にそっと足跡残します

心配する暇があったら祈ります


水仙が咲いてあの子の巣立つ春

清々しい風が心を通り抜け

過ぎたこと何も言うまい前を見る

好きだとか嫌いとかってもういいよ

スキップスキップ心すこうし弾ませる

好きな私描いて服を着せてみる

少しだけお腹満たしてスーパーへ

涼しげな顔して雲を見てる空

裾上げの予定ズボンはまだここに

ストーブで背中と心温める


成功はきっとあとから付いて来る

成長が止まる変化を受け止める

整理整頓すぐに笑顔も取り出せる

世間で言うマスオさんだとご挨拶

先生の胸に園児の手が伸びる

洗濯機の上でよく寝る猫でした


掃除して心磨くというオマケ

早朝の散歩ペースを取り戻す

そこはホラぐっと堪えて目で笑う

そこまで来た春をそうっと捕まえる

そのうちに樹から離れて行く葉っぱ

そのうちに良くなる為の曇り空

その時が来れば自然にやめられる

その時々いろんな顔を持って人

その中のひとりになって散歩する

そのままで美味しいチョコをまた溶かす

そよ風が吹いたら回るつもりです

そよ風にくるくる花の風車

それぞれの趣味楽しんで続く仲

それはいいねと天が私に味方する

それよりも先ずは頭のハエを追え

損をしてホントに得が取れるのね

パート4 た行


第三の目で見て天の声で言う

だいじょうぶ最後の日まで見てるから

大丈夫笑ってぬぐう涙あと

台風に備え頭を低くする

大木のみんな知ってる泣き笑い

太陽になって家族に陽を注ぐ

耐え抜いた体病んでも強い父

ただ祈りどう転んでもいい覚悟

ただ聞いて笑っていたら済む話

だとすると二日は寒い日が続く

旅のお供に笑顔が売りのガイドさん

たまにしか会わずに孫はもう三つ

誰にでも頼る家族で悩まない

短冊にあなたと私夢ひとつ


力不足と言って責めずに詫びている

ちぐはぐな家族でひとつ屋根の下

厨房に入る男の大ざっぱ

長期戦の介護一日無事に過ぎ

長男が帰るカレーが食べられる

チョコ足して送った孫の忘れ物

チョコレートの甘さを奪う蜜リンゴ


通学の足を奪った大寒波

都合良く記憶塗りかえ責めて来る

詰め過ぎてすぐに取り出せない記憶

連れて来て会わせてくれた車椅子


手枷足枷未だ飛べずに生きてます

手から手へ足されて足して夢と愛

手も口も出さず見ている親でいい

電柱に相合傘と二人の名

電柱に雷犬を抱っこする

電柱の灯り程よく立ち話

電柱の上もイケメン様になり

電柱の度にワンコに待たされる


父さんのお陰ですよと子に話す

童謡を歌い遊んだ帰り道

遠くから大丈夫って届く声

読書三昧してる夫の穏やかさ

どことなく何だか福が来た様な

どことなく福がいらした気がしてる

どちらでもいいよいずれは消す記憶

どっこいしょここに降ろして良いですか

どのページ見てもあるのは笑顔だけ

飛ぶためにジッと力を蓄える

ドラマの中で少し冒険しています

取扱注意あなたと腰に貼る

取り扱い注意まだまだ使えます

採り残された柿の最後を見とどける

パート5 な行


泣いている時間何だか惜しくなり

ないないない寝ている猫もどけて見る

長い目で見ましょう今日は目を瞑る

亡き父を尊重したら責められる

懐かしい声に心が動き出す

納豆が美味いいい日という予感

夏はいい歩いただけで汗が出る

何しよう何をしたっていい時間

何もかも捨てて忘れて原点へ

何もない笑顔の中で育った子

何十年来の疲れ取るのが長くなり

何だって二つ返事でして貰う


二十分遅れ笑顔でご到着

ニャ〜と鳴くオマエ人ならいい男


抜いて描いてどうにでもなる眉じゃない


猫三匹と少なくなった私の詩

猫と花粉と大きな声で怒鳴る人

寝てるだけで癒してくれる猫といる

眠たくて暑くて長い夏の夜

念願の自由もきっと甘くない


残された道は長生きだと思う

乗り越えて来たものだけが咲いている

パート6 は行


ハイポーズこれで作れるパスポート

パソコンと離れ人間らしくなる

話すだけ話した父の高いびき

花も葉も実でさえ幹は風任せ

花も人もやさしい笑みを返す春

花や猫はいいな誰にも話さない

早起きして作った過去のお弁当

早くても目覚めた時が起きる時

早く早くといつも願った子の成長

腹立つわって何を怒ってたのかしら


久しぶりに会えてうれしい夢の中

一つだけにしよう笑顔でいる為に

人に言うと思っていないから話す

人のことはみいんな棚の上に置き

人は人人はそれぞれそれでいい

百年の恋がバリバリ音を立て

病室で父を待ってたスニーカー

病名が分かって介護一年生

昼時に夫が居るという悪夢

日を改め取りに行きます忘れ物

ピンクにキイロきれいな服の色で咲く


風船と一緒に太くなった文字

服脱いですぐにほころび縫う息子

膨らんだ夢と一緒に大空へ

福を呼ぶ私の好きな縁起物

普通にしたら大分離れた私たち

ぶっちゃけて私なんかに言わないで

プラス思考の時はみいんな良い機嫌

振り返る過去はいつでもそこにある

プリクラをハガキに貼って出せた頃

古い額はずすと明日が見えて来る

ふるさとに元気な顔を見せに来る


平日のみんなが留守の家が好き

へこんでるって言ってるけれどあのパワー

ヘルスメーター可愛くてつい乗りたくて


頬染めてお餅も焼いたどんど焼き

ほころびは安全ピンが得意です

程々で馬鹿になるのも難しい

パート7 ま行


まあるく丸く愛と光を降り注ぐ

蒔いた種あなたいつまで刈らせる気

舞う蝶を見ているネコのハガキだね

前を見て今日も元気という笑顔

孫の名は忘れられないおばあちゃん

まだ苦労足りてないのね傷付けて

待ってたらそのうち何か言って来る

まるくやさしく愛と光をそそぐ月

まん中で喧嘩しながら守ってく

真ん中で子と遊んだり親看たり

まん丸の心が丸くする心


見えるのはみんなデッカイ福ばかり

見送った母を支える細い杖

道なんて無くても行けるどこへでも

みな胸に仕舞い別れを告げて捨て

みんな出て行き今は合わない者同士

みんな罪人何回だってやり直す

みんなみんなここまで越えて来た仲間


向き合って一人自然と会話する

むずかしく考えたから難しい

息子の名を騙り風邪だと言う電話

無理なんかやめて歩ける道でいい


めくられて一枚きりのカレンダー

目の前の大きなことに気を取られ


もう会えなくなる日の分も会って来る

もういいよって全ての重しどけられる

もういいよ見てられないでもういいよ

もう一度白にしてから始めよう

もう少しあともう少し今日を生き

もうすでに石に刻んだことだから

もう捨てる生まれ変わったつもりなら

もう嫁に任せた口は挟まない

もぎたてのトマト命を預けます

文句さえ言わなきゃ割といいかもね

パート8 や行〜


約束ゲンマン無理はしないと誓ってね

優しさに弱い涙の独り言

やさしさも強さも持ってまだ元気

休んだら次は地道な基礎作り

山の雪きれいと梅のひとり言

やらない方がいいと体が教えてる

やる気ある私を止めに来る私

やる気ない時はやらない方がいい

やることは体がちゃんと教えてる


雪かきを拒んでた子の雪だるま

雪だるまの頭せーので持ち上げる

雪ですか羨ましいというメール

雪の日も出掛けてく子に送らされ

ゆく道の何とけわしく長いこと

湯船にポチャン浸かって読めたはずの本


良い人も一緒に住むと嫌な人

良くなること今の私に慣れること

予定通り進めてあとは運任せ

夜の為少し残しておく睡魔

四十年ぶりに会っても弾む仲


ランチ取り止め舞い戻らせた空模様


リモコンも持ってかれたとおばあちゃん


留守番はパパに頼んで娘と出かけ


礼節は守りましょうと薔薇の棘

冷凍庫に去年作った雪だるま


若いっていいね寝ないでまた出掛け

忘れたらそれもまた良し皆捨てる

忘れても血液検査二重丸

わたし未だ生きてた今日は誕生日

2022年12月



☆川柳の小部屋

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