風香の蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 風香の川柳の小部屋 

川柳12(2015〜2023)

パート1 あ行


明日は我が身いいことだけにしておこう

明日は我が身人のことなど言えません

当たり前と思って頼り過ぎていた

あと一歩勇気を持って引き返す

あと何年我が身に迫る高齢者

あとはもう晴れるしかない曇り空

あとはもう若返るしかありません

あなたらしさ出せて初めてあなたです

雨上がり犬を連れ出すお昼時

あら素敵なんて見ながらすまし顔

ありがとうみんな周りがしてくれる

ある雪も溶かす成人の日に雨

あれもこれもいずれ笑いになる話

会わないでいたらストレスたまらない

あんなこともあったわねって笑いたい


いいことがありそうアーチくぐり抜け

いいことがありそう福を掲げとく

いいことがありそう夢を掲げとく

いいことは見たり聞いたり言ってみる

いいことを一つ数えて丸くなる

いい人も一緒に住めば嫌な人

いいよって黙って見ててくれる人

言うことが仕事なんですあの方の

生きることちゃんと寝ること食べること

一段落したので話聞く覚悟

一緒だといつもストレスたまります

いつだって信じられてて自由の身

いつだって強い味方の君が居る

いつだって返事はママに聞いてから

いつの間にあれもこれもと親を超え

一歩出て離れ私に戻る時

いつまでも無駄な心配尽きぬ親

居なくなったら居なくなったで悩みごと

戌年も無事に迎えてもう二度目

犬と猫インコ目当てに孫が来る

犬なんか負けてたまるか猫強気

命の水時には命脅かす

命の水時には命を落とす水

今生きる二十年後を生きる為

今はよそう言えば私が責められる

今までもこれからだって大丈夫

癒し効果の高い猫ですポン太です

イライラが始まったので場を離れ


縁起物供えて福を招き入れ


美味しくてつい同じのを頼んでる

美味しそうに見えてただけのレストラン

大空を泳ぐと決めた池の鯉

起き上がる度に嬉しい夢描く

お客さんになって時々来る我が子

遅かったすでに結婚してた彼

お外だよって言うけど所詮カゴの鳥

お外だよって出して貰った別のカゴ

鬼に金棒強い味方の君が居る

鬼に金棒ボクにはいつも君が居る

鬼の面金棒持つ手震えてる

おばあちゃんに少し似てきたお父さん

親の為子の為次は私です

親を看たお蔭ピンコロ目指す日々

折り返し地点手前で引き返す

終わるまで修業と思い時を待つ

追われたり追いかけてたりする時間

パート2 か行


柿の実が色付き秋は深くなる

かじる子に文句言わせぬ親のすね

片方は園で自分で履いてます

金棒が似合う凛々しい鬼の面

我慢したのね私の前で噴火する

我慢して黙っていたらしおれそう

変わらない笑顔を見せてくれた夢

変わる季節こころも変えてくれるはず


聞いて欲しい二人の話すタイミング

聞きたくない話得意に話す彼

着ぐるみがどうのこうのと言う見た目

北風と太陽のその風タイプ

来てくれるだけで感謝とこばまない

昨日はともかく明日はともかく今日生きる

昨日より今日より明日と若返る

休日にパパストレスをまた貯畜

今日一つ済ませて胸を撫でおろす

今日一つひとついいこといい予感


口紅を落としあなたに会いに行く

車も私も年追うごとにかさむもの


継続は力左手前が今日の作

健康と家族あっての出来る趣味

健康と家族犠牲にしない趣味


高速を使いわざわざ食べに行く

心やさしい鬼で金棒似合わない

戸籍にもあればいいのに削除キー

子育てをしている時の多い愚痴

子の頭噛み付き獅子が魔を除ける

子の描く夢に破れた親の夢

子の為と思う願いも届かない

子の時は許さなかったあれやこれ

困ったら検索孫の育て方

これでもかこれでもかって教えてる

コロナ明けの前に済ませるアレやコレ

パート3 さ行


財布だけ持ってニコニコ付いて行く

咲きほこる花のアーチをくぐり抜け

さようならストレス預金増やす人

三時間かけても行ける孫の世話


幸せの花が未来に向けて咲く

叱られて眠った遠い日の私

仕事終え安堵していた夢の中

施設から患部が写るライン来る

自然体でいよう私である為に

次男家は婆ば長男家おばあちゃん

自分以外の人の気持ちもわかる人

自分のことは自分で決める子に育ち

自分らしくあれと自分に言い聞かせ

白いからミルクと付けたはずの犬

終活見直し心機一転今日も生き

潤滑油の様ねやる気を起こさせて

旬のお野菜パワーでアンチエイジング

信州に少し遅れて来た春よ

心臓が拒否する彼の長話


末娘に遊んでもらっている夫

好きなことやれてそれぞれ元気なら

好きなのはご飯寝ること遊ぶこと

素敵な人通るとすぐに手が止まり

素敵な人通ると止まる私の手

捨ててまだ心に残るわだかまり

ストレス通帳いつもプラマイゼロにする

ストレスになるので少し離れてる

ストレスをボクで発散しないでね

スマホの知らせ投票行けば3番目


川柳を風呂でゆったり読み返す


想像を膨らませてる先入観

相談は心亡くしていない人

その美貌今日だけ貸してくれません

パート4 た行


タイミング伺いながら聞いている

ただ時を過ごし近付く春を待つ

抱っこされ越して来た児もお母さん

楽しんで遊んで福を招き入れ

たまにある居ない日だから嬉しくて

たまに来る孫で見ているだけでいい

第三者居ない時には話せない


近付いて傷付けられて傷付けて


次は無いつもりで少し無理もする

都合良く忘れちゃうのね幸せね

強いと強くゆるいとゆるい風が吹く

強くあれ優しくあれと親の夢

強そうと言われ鬼さん誇らし気


出来過ぎた話退屈したドラマ

手を止めて素敵な人につい見とれ


どこへ捨てよう持って行き場のない怒り

年取ったくらいで人は変われない

どんな着ぐるみ着てるみたいなそんな外見

パート5 な行


泣いて騒いだ孫のすっきりいい笑顔

長くないと言っていたのにうん十年

何言ってるのたまたまそうじゃ無かっただけで

何があってもいずれ笑顔に福となる

何もかも年のせいだと許します

何もかも無かったことにして許す

何もかも病気のせいにして許す

何を言っても人は勝手に思うもの

なんとなく何だか福が来た様な

なんとなく福がいらした気がしてる

なんとなく福が来たよな気がしてる


二回目の戌年迎えまだ元気

二回目も無事に迎える戌の年

逃げないでいずれは終わる時を待つ

逃げようが我慢しようが風任せ

逃げようかそれか無難に泣き寝入り

二年目のコロナ渦慣れと諦めと


寝てるだけで癒すフクロウまた眠る

眠れずに時計の音を聞いている

パート6 は行


ばあちゃんの中で戦争未だ続く

墓場には持って行かない捨てて行く

鳩好きの娘喜ぶ鳩サブレー

話したい彼と聞きたくない私

話したくない日もあると数えない

話せなくなって聞く耳養われ

話そうか迷い話した時の悔い

花に酒そしてあなたが居ればいい

はらい清めて年神様をお出迎え

遥かに親を超えた我が子の描く夢

半分はあなた任せで風任せ


人も犬も猫もインコも年を取り


福を呼ぶ笑顔幸せ連れて来る

福を呼ぶ笑顔が好きな縁起物

プチ別居会えない距離という安堵

振り返り良かったことにして仕舞う


ヘトヘトにならない趣味にする努力


他の人もいいと思っている不思議

ほどほどでそっと立ち去る風になり

褒めてくれた親のない世で欲は無い

ボランティアのつもり話を聞いている

パート7 ま行


まあきれいそっと迎えてくれる花

舞い終えてお獅子ニッコリ福を呼ぶ

舞い終えて福神様を待つお獅子

舞い戻り住んでいた子も出て行った

孫が出来たの年を取ったの悩みごと

孫とならゆっくり出来る帰り道

孫の名は言えなくたって未だ笑顔

また一日我慢する日が減りました

また一つ我が子のような宝物

まだまだと続けていたら進化する

ママ元気って孫が何度も言う電話

ママとおでんわ充電済んで孫元気

ママと電話でしっかりハイとお約束

ママふたり居るみたいって孫五才

守るため体調だって崩します


ミサイルが通過したので窓を開け

みんな可愛い特に可愛いうちの孫


もう親が出していいのはお金だけ

もう子には言わなくていい負の記憶

もうすっかりおばさん稼業板につき

もうすでに水に流したはずのこと

求めないってだけでこんなに楽な道

文句言う親とやる気のない子供

パート8 や行〜


役員が終わる最後の四回目

優しくあれ強くあれよと愛を込め


夕食を考えなくていい良い日

夢の中でされた意地悪話す夢

夢の中ではまだ意地悪をされている


ランドセルの箱に入れられちゃった猫


流行語だった言葉を未だ使い

凛々しくて重い金棒良く似合う


若返る他に策なく先ず動く

我儘も介護だよって子は笑う

わがままを孫がちょっぴり言える場所

忘れてるだろう記念日誕生日

私の部屋で笑う息子の子の写真

私を多忙にさせているのはこの私

悪いことみんな蹴散らし獅子が舞う

パート9(2022)


あとはもうどう転んでもいい覚悟

雨の日は散歩代わりに温泉へ

アルバムに言いたいことが言えた頃

アルバムに何でも好きに出来た頃

いいことがありそうピョンと跳ねてみる

頂いた命感謝と献血へ

一年満期生きる気かよと責められる

一年満期生きるつもりと怒られる

一年満期まだ生きるのと笑われる

いつだって今も私の中に居る

今までの集大成と医者は言う

今までのどの時よりも今がいい

インコが落とす餌に群がる雀たち

うさぎとかめみたい昼寝もしたくなる

疫病退散福神様を招き入れ

親の助言次は自分で今子供


休日は子や孫の為空けておく

着る羽目に今シーズンもなった服

継続は力まだまだ続きます

献血が出来る幸せあと四年

献血で健康維持という褒美

紅葉を愛でる至福の山歩き

ここに居たらずっとこのまま嫁(妻.夫.親)のまま

このままじゃ定年は無い妻(夫.嫁.親)のまま

コロコロと日により変わるマルとバツ


坂道の天へと続く良い眺め

散歩していつもの朝を迎え入れ

散歩する時の私が句を作る

死に待ちは俺は嫌だと逃げ出した

シャボン玉消えないうちに描き写す

白だって言っていたのに黒になり

人生の旅の一コマ花を添え

住みついてるみたい私の中に居て

接待しなきゃならない無理と笑ってる

選択肢の一つ心を鬼にする

早朝の体ポカポカ上り坂

損得で変わる態度がその目安


食べ物ともう思わなくなった菓子

小さなミス触れたばかりに膨らんだ

貯筋貯骨老後の為に蓄える

手を出した趣味に時間を奪われる

電話出た妹さんが怒る夢

年重ね新たに見える良い眺め

どちらでもいいよいずれは終わる旅


何事も程々ここで一休み

難題が時折見せるその尻尾

寝て起きて食べて歩いてまた食べる

上り坂の爽快感が止まらない

のんびりな背中押されて続いてる


倍返しされないうちに目を休め

久々の積もる話で時は過ぎ

ひと手間を掛けて時間を取り戻す

ひと手間を惜しんで掛けて来た時間

復活した趣味は程々念を押す

プレゼント出来る幸せありがとう


まだされる側で良かった勘違い

見下ろせばギッシリ並ぶマッチ箱

見なければ増えることなどない不満

無気力を拾い集めてまた休む

眼鏡かけ老いも弱さも受け止める

目の前の敵は加齢と立ち向かう

もう少しと笑い体調聞いている


やらない理由ばかり並べたコレクション

やらない理由ばかり並べて展示会

良い事もあればあったで悩み事

寄り道が本業よりも長くなり

理不尽に慣らされたまま終わらない

理不尽に慣れてボチボチご返却

パート10(2023)


いつの間に馴染んで婿も楽しそう

言っていた掛け声孫に指摘され

おじいちゃんに態度で示す孫娘

おじいちゃんの天下視線で崩す孫

使用期限家も私も劣化する

使用期限過ぎた私を使う孫

対策は家電ユニクロ貼るカイロ

見向きもしない子供遊んでくれる孫

悪いとこそれもあなたでそれでいい

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搬送先無くて待機の救急車

話すのも思い出すのも止めにする

思い出すことを忘れたいい笑顔

整理整頓良いことだけを仕舞います

浮かんだらその度違うことをする

生き死にの差が曖昧になった老い

いざという時も考え日々こなす

同じじゃない変わる心も思いやる

真夜中に電話している遠い耳

パート10(202★)


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2023年08月更新



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