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風香の詩1のパート9

*みんなその中で


時間があり余って
困っている人
時間がなくて
忙しくて
困っている人

お金がある人
きれいな人 賢い人
そうでない人
普通の人

みんなみんなその中で
やってみなさいと
与えられたもの
頑張っていたら
そのうちに
光が見えて
来るかも知れない

2002年06月14日

*存在感


決して
美人じゃないけれど
決してスタイルが
いい訳じゃないけれど
存在感がある
堂々とこの娘(こ)は
ここにいる

そして
他の子供たちのことを
一人ずつ頭に浮かべた
あの子も
あの子も
特別整った顔では
ないけれど
特別頭が良い訳じゃ
ないけれど
みんな大丈夫
ちゃんと存在感がある

2002年06月14日

*これで幸せ


高いところを
見ていると
いつも不満ばかり
いつまで経っても
不満だらけ

私はこの位が
ちょうどいい
私はこれで
ちょうどいい

今の生活
よく見たら
楽しみいっぱい
幸せいっぱい
見えて来る

私はこの位が
楽しくて
私はこれで
幸せだ

2002年06月14日

*食事の仕度


結婚して二十一年目
何かの都合で
家を空けた以外に
食事の仕度を
しなかった日が
あっただろうか

体調が悪かったり
疲れてしまって
食べることなど
どうでも良いことは
しょっちゅうなのに

疲れてしまったから
「もう出て行くよ」と
言ってみる
幼い娘を除いて
あとは皆「出て行っていいよ」と
すこぶる明るい

子供達も
随分成長したものだ<

2002年06月14日

*息子


一人暮らし始めて
一年過ぎたね
その間にあった
君の不祥事?
ケータイ落とした
車ぶつけた
今度は
「免許証拾った」って
電話あったよ
ようやってくれるぜ

母親譲りの君は
そそっかしくて
お人好し
お父様似なら
ちっとは良かったのに
しゃあないなあ

あと三年 修行だから
がんばれ

2002年06月14日

*ヤカン


お昼過ぎに
家に戻ると
ドアを開けた途端
焼けるような匂い
さてはおばあちゃん
ヤカンをかけて
忘れちゃったんだな

キッチンに行くと
ヤカンはまだまだ
火にかけられていた
おばあちゃんの部屋を
のぞいて見ると
座椅子にもたれて
ぐっすり眠ってる

それを見た時
心臓はドキドキ
いろんな思いが
私の頭を
駆け巡っていた
何故だか涙が
溢れて止まらない

気を取り直して
もう一度お湯を
沸かしていると
ニコニコしながら
やって来たおばあちゃん
ヤカンのことなど
すっかり忘れて

2002年06月14日

*良かった


悲しみの中で
イエスかノーかの
苦しい選択を
しなければならない時
同じ立場に立ち
一緒にその答えを
考えてくれる
人がいる幸せを感じた
相談できる
相手がいる幸せを感じた
ただ聞いてもらえる
人がいる幸せを感じた
そしてそれは
悲しみの中での
何よりの救いだった

一人で抱え込まなくて
一人で取り繕うとしなくて
一人で悩まなくて
本当に良かった
恥も外聞も捨てられて
本当に良かった
それでも気持ちの
整理がつかないまま
悲しみを抱えている心に
言い聞かせる
そんなことどこにでも
あることではないかと・・・
そうでも思わなければ
やっていかれないから

2002年06月14日

*忘れよう


大家族の中にいて
次から次へと
訪れる問題
時には悲しみに
押しつぶされそうに
なりながら
それはまるで
次第に引いて行く
腫れを待つことにも似て
気にすれば気にするほど
辛い時は
長く感じられる
気にしないでいたら
いつの間にか腫れは
引いてしまうはずだから
もう忘れよう
もう十分悲しみの
中にいたのだから

2002年06月14日

*私は


私は母親だから
恥など捨て
外聞も捨て
そして我が子の
一番の幸せな道を
選んであげなければ
いけない
我が子にとっての
最善の道を
選んでやらなければ
いけない

2002年06月14日

*母親


子供が背負っている
悲しみを
自分もまた背負い
その上にその子供への
心配が重なる
そして
代わってやることの
出来ない
もどかしさと
辛さの中に
身を置きながら
なるべく笑顔で見守り
そして励ます

2002年06月14日

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