蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 詩の小部屋 

風香の詩3のパート1

*観覧車とジェットコースター


観覧車のゴールは
すぐそこにあって見えている
ジェットコースターのゴールは
果てしない遠い所
でも実際には
ジェットコースターの方が
早く終わりの時を迎える

ジェットコースターは
楽しいこともいっぱいだけど
ただ夢中にがむしゃらに
時を過ごして来てしまったことを
後悔するんだよね

観覧車は
ゆっくりだから
ほんのわずかな辛いことも
とっても長く感じてしまう
だけど楽しいことも
とっても長く感じる

きっと最後には
観覧車で良かったって
思うんだろうな〜

2003年06月04日

*今なら


恐かったことも
悲しかったことも
辛かったことも
全てが
懐かしい思い出に変わり
今ならもう
恐くなんかない
今ならもう
悲しくなんかない
今ならもう
辛くなんかない

今ならきっと
大丈夫

2003年06月04日

*車の中


朝の忙しい時間に
息子を車で送り
息子を降ろした駐車場
しばらく
車を止めたまま
外の景色を眺める
きれいだ

誰にも邪魔されることのない
車の中
独りだけになって
独りの時間を楽しむ
本を見ながら
時には眠ってしまいそうな
車の中

独りだけの空間で
今日もまた
いい詩ができた
さあこれで
家に帰って
頑張って
家事をしよう

2003年06月04日

*時間


忙しい忙しいと
髪振り乱して
飛び回っていたら
駆け足で過ぎて
行く時間

のんびりとのんびりと
明日があるさと
過ごしていたら
ゆっくり動いて
行く時間

ゆっくり動け
私の時間

2003年06月04日

*二つの歯車


噛み合わない歯車を
無理に回したら
ガタンガタンと
大きな音
とても
回せたものではありません

二つの歯車を
触れないくらいに
離したら
元気な時は
速いペース
疲れた時は
ゆっくりペース
それぞれのペースで
クルクル回る

独りに飽きたら
たまには一緒に
回ろうなんて
二つの歯車
笑顔で回る
同じペースで
クルクル回る

2003年06月04日

*体が喜ぶこと


バッチリ決まった服よりも
のびのび体を動かせて
体が喜ぶ服を着る

ちょっと喉が渇いた時も
自分の体に聞いてみる
どうせ飲むなら
体が元気になるものを
体が喜ぶものを飲む

さあこれから
何かをやろうとする時も
自分の体に聞いてみて
体が喜ぶことをする

2003年06月04日

*種蒔き


種を蒔かないことには
何も実ることはない
種を蒔いても
必ず実るとは
限らない
蒔いた種が
実を付けるのは
随分先のこと

実るか分からない
いつ実るかも
分からない種を
私は今日も
蒔き続ける
蒔いた種の成長に
一喜一憂しながら
愛情かけて
育てます

欲張って
あまり種を蒔き過ぎると
全部に愛情を
注ぐことが
出来ないかも知れません

2003年06月04日

*シュガー物語


お隣さんが
山奥から
子猫を拾って来て
困っていたから
飼うことにしたと言う長男
子猫の名前はシュガー

長男が帰省する時
シュガーも一緒にやって来た
アパートに戻ると言う日
「アパートなんだから
連れて行ったらダメだよ」と説得して
シュガーを置いて行かせた
しばらくして
友達と一緒に
シュガーに会いにやって来た
長男と友達がアパートに戻ると言う日
「シュガーの幸せを考えなさい」と諭して
シュガーを置いて行かせた

長男はシュガーのことは言わなくなった
諦めたのかと思っていたら
何のことはない
別の猫を飼い始めたと言う
もうすぐ
友達と一緒に一軒家に住むからと言って
引越しの準備を始めた
これで安心して
猫を飼えるのだろう

シュガーは
大家族の中に溶け込んで
もうすっかり
我が家の猫になってしまった

2003年06月04日

*光に向かって


植物が

光に向かって

伸びて行くように

私もまた

かすかな光を頼りに

手さぐりで

光に向かって

一歩また一歩進む

幸せな方に向かって

2003年06月04日

*もしかしたら


もしかしたら明日
目が見えなく
なるかも知れない
もしかしたら明日
耳が聞こえなく
なるかも知れない
もしかしたら明日
声が出せなく
なるかも知れない
もしかしたら明日
歩けなく
なるかも知れない

当たり前にできることは
こんなにもありがたいこと
健康なのが
当たり前だなんて思って
不平不満ばかり言っていたら
罰が当たるわね


2003年06月04日

・・☆


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