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風香の詩3のパート7

*あの時


きっとあなたは
あの時
どうかして
しまっていたんだわ
そう思うことにした
そう思って
忘れることにした

またひとつ
またひとつ
忘れることにした

忘れることに
したことだから
それが
何回あったかなんて
そんなことは
もう
覚えてはいない

2003年06月05日

*忘れよう


「お父さんも
お母さんも
ぼくが小学校一年生の時は
こうだったって
話すけど
ぼくはそんなこと
何も覚えてないから」
「ぼくは嫌なことは
忘れることにしているから」
息子がそう言うから
私も
もう忘れよう

2003年06月05日

*それぞれの顔


私の周りの
それぞれの顔を
思い浮かべる
一人一人をゆっくり
思い浮かべながら
それぞれが
望んでいることを
考えてみる
それぞれの幸せを
考えてみる

2003年06月05日

*祈るだけ


何年も
何十年もかけて
ひとつずつ
ひとつずつ
離れてしまった心は
どんなに
修復しても
もう二度と
元に戻ることはない

あとは
かろうじて
残っている心が
このまま
離れずにいられることを
ただ
祈るだけ

2003年06月05日

*私への応援歌


私の気持ちなんて
誰にも
わかるはずないから
人にわかって
もらおうだなんて
もう私は
思ったりしない

いつも
頑張っていること
私がちゃ〜んと
知っているから
だから
これからも負けないで
頑張って行こう


2003年06月05日

*ひと時


「お手紙をポストに
入れて来て」と頼めば
「自転車で一緒に
行こう」と誘われる
ひとりで行く時の
二倍の時間が
かかってしまったけれど
親子で行けば
楽しいひと時に
変わる

2003年06月05日

*母とは


q001 母とは


*母とは

いつだって
心和める
場所であり
誰もが憩える
家でありたい

いつだって
心休める
場所であり
誰もが旅立つ
駅でありたい

2003年06月05日

*私のペースで


右を見ても
左を見ても
前を見ても
後ろを見ても
競うことばかり

私は
競うことなどない所で
のんびり行くのがいい
私のペースで
進んで行くのがいい

2003年06月05日

*子育て


一人目の子供が
生まれて
一人子供を育てている時は
大変だなと思った

二人目の子供が
生まれて
二人の子供を
育てるようになると
一人の時は
楽だったのにと思えた

三人目の子供が
生まれて
三人の子供を
育てるようになると
二人の時は
楽だったのにと思えた

四人目の子供が
生まれて
四人の子供を
育てるようになると
三人の時は
楽だったのにと思えた

五人目の子供が
生まれて
五人の子供を
育てるようになると
四人の時は
楽だったのにと思えた

何人でも同じなんだ
一人育てていれば
一人でも大変
五人育てていれば
五人だと大変
子供を育てるということは
何人であっても
大変なこと

2003年06月05日

*まだまだ


人として
まだまだ未熟な二人が
結婚して
子供が産まれ
人を育てるという
初めてのことを
体験して行く

思い通りには
育たない子供の
ひとつひとつに
戸惑い、迷い
悩みながら
学習して行く

五人の子供のうち
二人は家を離れたが
まだまだ学習途中の
私たちである

2003年06月05日

☆詩の小部屋「風香の詩」

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