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風香の詩3のパート8

*猫アレルギー


アパート住まいの息子が
ある日ひょっこり
拾った子猫を連れて
やって来た

「アパートで
猫を飼ってはいけないのよ」と
預かったのはいいけれど
今までの猫ちゃんとは違って
少し長目の毛のせいか
顔を近付けると
痒くなって鼻も出る
年が明けて
春になったら
猫アレルギーは
益々ひどくなるばかり

「おまえのせいだ」と
ぼやきつつ
これから先十数年
この猫ちゃんに悩まされながら
同じ屋根の下で
一緒に暮らしていくのかなあ〜

2003年06月05日

*喜ぶ顔


やらなきゃいけない
毎日の家事と
やらなきゃいけないことが
山積にされている中
夫は会社
子供たちは学校
さあ今日は何をしよう?
今日は誰のために
時間を使ったらいい?
私と散歩をしたがっている
ワンちゃんたちのため?
私に抱っこをしてもらいたがっている
ネコちゃん?
私に遊んでもらいたがっている
インコ?
それとも
お義母さんと温泉?
私が来るのを待っている
実家の父と母のところ?
それとも
子供たちの大好きな
チーズケーキを焼こうかしら?

限られた時間の中で
さあ私は
どれだけの喜ぶ顔を
見ることができるだろう?
こんな私でも
こんなに喜んでくれる
今日は体の調子が悪いだなんて
ゴロゴロなんかしていられないわね

2003年06月05日

*父を思い出す


父がくれた
あやめが咲くと
私は父を思い出す

ここで一緒に頑張って
花を咲かせて
くれたんだな〜と
私を元気にしてくれる

父の日の頃咲く花を
嫁ぐ娘に持たせたら
いいのにな〜と
ふと思う

2003年06月05日

*あやめ


嫁いで十五年が過ぎた頃
実家に立ち寄った私に
持っていって植えるようにと
父が庭のあやめを
少し分けてくれた

翌年
あやめは我が家の庭で
花を咲かせた
その翌年も
その翌年も
そして今年
五回目の花を咲かせた

あやめの花が咲くたびに
まだ若かった
あの日の父を思い出す

父は知っているだろうか
あやめの花が咲くたびに
私があの日のことを
思い出していることを
いつまでも元気でいて欲しいと
私が願っていることを

2003年06月05日

*心のアルバム


お洗濯をして
お食事の用意をして
お掃除をしていたら
今日も一日
終わって
しまいそうだったんだけど
この頃
心のアルバムに
何も貼られていなかったから
思い切って
出掛けてみることにした

今まで
見たことがない景色の中で
やさしい笑顔の人と
可愛い動物たちと
楽しそうに笑う
わたしが貼られた
わたしの心のアルバム

2003年06月05日

*うれしいメール


「書店で
あなたの本を見つけ出して
とてもうれしくなりました
頑張ろうと思いました」と
友人から
メールが届いた

それを読んで
うれしくなったのは
わたし

それを読んで
頑張ろうと思ったのは
わたしの方

2003年06月05日

*苺のへた


ケータイが鳴った時
手が離せなかった私は
娘に出るようにと
ケータイを渡すと
娘は「苺のへた」と
言っている
何のことはない
仕事が終わった夫の
「今から帰るから」と
「今日の夕飯は?」
との電話だ

私も時々ふざけて
昨夜の残り物ばかりを
並べてみるのだが
「苺のへた」
とまでは言わない
目の中に入れても
痛くない可愛い娘の
冗談を笑っている
夫の顔が目に浮かぶ

2003年06月05日

*おはよう


朝起きて
鳥かごに掛けてある
タオルを取って
インコに
「おはよう」と
声をかけていたら
いつしか
タオルを取ると
インコの方から
「おはよう」と
声をかけて
くれるようになった

今日もインコの
元気な「おはよう」の
声で始まる
私の一日

2003年06月05日

*鏡の中の私


年々
年を重ねているのに
私の心は
いくつになっても
変わらないから

毎日見ている鏡の中の
私の変化に
気付いた時は
この頃
疲れちゃったのかな?と
まだ
思っている私

毎日見ている鏡の中の
私の変化を
受け入れられずに
美容にいいと聞けば
すぐに
飛びつきたくなる私

2003年06月05日

*時期がくれば


苦しい思いで
無理して断ち切ろうと
しなくても
時期がくれば
簡単に忘れられる

片付けようと
無理して捨てたり
しなくても
時期がくれば
簡単に捨てられる

やる気がない時
無理して頑張ろうと
しなくても
時期がくれば
簡単にやる気になれる

必要なことは
時期がくれば
簡単に出来るはずだから
私はもう
無理して
頑張ったりはしない

2003年06月05日

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