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風香の詩4のパート4

*チャンネル


チャンネルを
合わせるのは難しい
最近
昼間からゴロゴロしていたいのは
夜の睡眠の切り替えが
ちゃんと出来ていないから

集中して出来ないのは
チャンネルを
ちゃんと切り替えてないから
他のことを考えながら
やっているから

遊んでいたいモードの時は
家事をしたくない
お料理モードに
チャンネルが切り替わっている時は
一日中でもキッチンに
立っていたいのに
詩を作りたいと思っても
川柳モードになっている時は
チャンネルを切り替えないと
詩が作れない

今、私のチャンネルは
何チャンネルあるのだろう
切り替えようとしても
すぐには合わせられないことがある
増え過ぎたからなのか
ここ一、二年
見たことがない
チャンネルもあります

2003年09月14日

*やさしい一面


娘のクラスの
体格のいい男の子が
我が家に遊びに来た時に
お母さんに電話をかけていた
「ママ」と言ってるその声は
やはり小学二年生
男の子のそんな姿を見た娘
すごい秘密でも
知ったかのように
得意になって
「普段は威張っているのに
お母さんには甘えているんだよ」と
何だかとってもうれしそう
普段は見せない男の子の
やさしい一面を
見つけたのでしょう

2003年09月14日

*蚊に刺された足


「痒い」と思って
足を見たら
蚊が止まってる
気が付くのが少し遅かった
蚊は捕まえたんだけど
「痒い痒い」
我慢した方がいいのは
分かっているけれど
少しかいてやる
足は気持ち良さそうにしている
少しだけかいたって
まだまだ痒いはずなのに
かいてもらったことに
満足した足は
もっとかいて欲しいだなんて
わがままは言わない
じっと我慢した方が
早く治るなることを
知っているのだろう

2003年09月14日

*生きているから


体が痛むのは
生きているから
心が痛むのは
生きているから

体も心も
痛まないように
生きるには
どうしたら良いか
考えることが
出来るのも
生きているから

2003年09月14日

*言葉に


揺れ動く心を
そのまま
放っておかないで
言葉に
変換して行くと
文章があらわれる

その文章を
読んだ時
揺れ動いていた心は
理解して
もらえたかのように
落ち着きを取り戻す

2003年09月14日

*しあわせ


きょう一日
無事に生きられたら
しあわせ
食べられたら
しあわせ
何事もなく
過ごせたら
しあわせ

きょう一日の
無事を喜び
あしたの無事を
願うことができたら
しあわせ

しあわせに
気付くことが
できたという
しあわせ

2003年09月14日

*雲をどかせば


空を
覆っている
雲をどかせば
青い空が
見えるはず
きれいな空が
見えるはず

あなたを
覆っている
雲をどかせば
澄んだ心が
見えるはず
きれいな心が
見えるはず

2003年09月14日

*夕立


突然の夕立
しばらくすると
「迎えにきて〜」と
メールが入った

雨が降った日
自転車で通っていた
お兄ちゃんを迎えに行く
母親の姿を見て
育った三男からだ

どうせすぐに
雨は上がるだろう
分かってはいたが
迎えに行ってやることにした

他のことでは
いつも我慢して来た子だ
こんな時くらいは
甘えさせてやりたい

2003年09月14日

*ずっと私は


今から二年七ヶ月ちょっと前
平成十三年の一月でしたね
私の詩を
気に入って下さったあなたが
初めてお手紙を下さったのは

あの頃の私は
詩も川柳もあまり作っていなかった
それを知らないあなたのお手紙には
「作品を送って欲しい」と
書いてあった
それからです
あなたに送るために
詩や川柳を
作るようになったのは

しばらくして私は
詩と川柳のメールマガジンを
発行するようになって
ホームページも開いて
詩句集も出した
「おやきの唄」も作って
発表会もして
新聞にもテレビやラジオにも
取り上げていただいた
それは田中さん
あなたが「作品を送って欲しい」と
そうおっしゃって
下さったからなんですよ

体調を崩して
検査入院をするからと
お手紙をいただいたまま
ひと月が過ぎた今も
あなたからの連絡はない
思い切って
電話をしようかと思ったのですが
もしものことを考えると
とても恐くて出来ないのです
あなたに
もしものことがあったら
立ち直れる自信がないのです
これからも
ずっと私は
あなたが
元気でいて下さると信じて
このまま作品を
送り続けていたいのです

2003年09月14日

*八歳の誕生日


わたしはもう
本当に
何も欲しいものが
なくなってしまった
数年前には集めていた
髪飾りもピアスも・・・

わたしはいつから
欲しいものが
なくなってしまったんだろう

娘が生まれてからだ
ずっとずっと
欲しいと思っていた
あの子が生まれてから
それ以上に
欲しいものが
なくなってしまったからなんだ

娘は
八歳の誕生日を迎えた
欲しいものがなくなって
八年になる

2003年09月14日

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