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風香の詩7のパート3

*家族旅行


家族旅行をする時は
犬を実家に預けていた
子供たちも
まだ小さくて
おばあちゃんも若くて
一緒に行く夫が
お休みでありさえすれば
いつでも行けたものだった

いつでも行けたから
行けなくなる日が来ることなど
この時の私は考えてもいなかった

長男が中学になって
部活が始まり
家族みんなで出掛けることが
殆どなくなった
その年の秋
末娘は生まれた
そして
家族が全員そろって
旅行することを
一度も経験することなく
この子は九歳を迎えた
上の子供たちも
それぞれに成長して
長男と次男は
すでに家を出て
長女も来年の春には家を出る
そして再来年は三男だ
実家の両親も年を取って
もう犬を預かるどころではない
おばあちゃんも
旅行どころではなくなった

私も前のように
そうそう家を空ける訳には行かなくなった
末娘にはもう
上の子供たちが経験したような
家族旅行をさせてやることなど
出来なくなってしまったのだろうか

先日この子が言っていた
「年が離れている兄弟は可哀想だから
わたしの子供は年が近いように生むからね」って

2005年04月02日 22時46分55秒

*あの日の紅葉


私の心の
奥の
奥底まで
届いたような
そんな気がした
そんな気がするほど
すがすがしい気分に
させてくれた
紅葉

また
見に行きたいな
私の心に今もある
遠いあの日の
紅葉

2005年04月02日 22時46分13秒

*モミジの心


パソコンの中の
鮮やかなモミジを
ジッと見ていたら
マウスを握っているはずの手が
私の中では
思い切り開いてる
決心でもするかのような
強い心になって
モミジをジッと見ていた

その心は
鮮やかに紅葉した
モミジの心

2005年04月02日 22時45分30秒

*一緒の時間


気持ちは
本人でないと
決して
わかりはしないけれど
少しだけ
話をして
少しだけ
一緒の時間
持ちたいよね

やりたいことと
やらなきゃいけないことで
いっぱいいっぱいの毎日だけど
時々でいいから
ちょっとだけでいいから
一緒の時間
持ちたいよね

2005年04月02日 22時44分45秒

*スペシャルパワーチョコレート


ピンポ〜ンって
郵便屋さん
ふと横見たら
きりちゃんも
ニコニコ顔で立っている
旅行に行って来たからって
鯨のチョコレート

きみちゃんからの小包は
「少し早いですが
クリスマスチョコ
もうお店に並んでました」って
クリスマスのチョコレート

今日は十一月一九日
バレンタインでもないのに
チョコレートが二箱

ただでさえ
元気が出るチョコレート
きりちゃんときみちゃんの
やさしい心がいっぱい詰まった
スペシャルパワーチョコレートだ

2005年04月02日 22時43分55秒

*わたしの一日


早くしなくちゃ
お昼だわ
あわてて銀行、郵便局
スーパー行ってお買物
沢山かかえて帰ったら
テーブルの上に
お手紙二通
はなみずきさんと
はるかさん
買って帰った牛乳も
お肉もそのまま置いたまま
封筒チョキチョキ開封して
ニコニコしながら
読みました
途中で買ったの片付けて
部屋に戻って
読み直す
アラアラお昼はどうしたの
アッと言う間に一時過ぎ

2005年04月02日 22時43分05秒

*素敵なスタンド


もしも素敵なスタンドが
わたしのお部屋にあったなら
あなたにお手紙
書くでしょう
思いのままに
ペン走らせ
心の全てを
書くでしょう

もしも素敵なスタンドの
やさしい光を浴びたなら
素直な心に
なれるでしょ
すぐにケータイ
取り出して
心の全てを
話します

2005年04月02日 22時42分18秒

*ススキのダンス


数あるススキの中で
そうです
今日は
あなたが選ばれたのです
お日さまの照明を
一身に浴びて
ススキは踊る

そのダンスは
日が暮れるまで
終わることはなかった
一日の終わり
長い長い
夕暮れ時の
一こま

2005年04月02日 22時41分03秒

*わたしの財産


悲しかった
辛い思いが
気を付けさせて
くれるから

失敗した
苦い思いが
気を付けさせて
くれるから

失敗したことも
悲しかったことも
わたしの
財産になった

2005年04月02日 22時37分46秒

*丸い心


それぞれ顔が
違うように
考え方も
人それぞれ

違うみんなが集まって
ルール作って
暮らしてる
ひとつの地球で
暮らしてる
互いの違い認め合い
丸い心で
暮らしましょう
まん丸地球で
暮らしましょ

2005年04月02日 22時36分32秒


☆詩の小部屋「風香の詩」

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