お仏壇に天茶をお供えして手を合わせてチーン チーンと鳴らしていたら「くだらないこと話しちゃダメだよ」とおじいちゃんではなくひとりさんのあの独特の声が聞こえた
それは遠い遠い日のことまだ私が二十四歳だった春婚約していた人と出かけた帰り道城山の桜を見て行こうか〜って二人で見た桜私の中で一番美しく咲くあの桜を越える桜にいつか会いたいと思いつつ年々美しさを増すあの日の桜と今もあの日の人といる
何ともないのに涙が出るのは何ともないのに気が重いのはそうだ心の叫びだな立って歩いて服を着て戸籍を持って生活するようになって押しつぶされた私の奥底にある心の叫び
*風香の心 今ここにいる私と私の心の奥底で別の人格を持つ名もない私その心の叫びを私が綴る名前を風香と付けて戸籍の上でさよ子と名乗る私が風香の心を綴ります
そんなに言わなくたって分かるわよって人とそれは良いとして断ることも出来ない人それでもそれでもニコニコしていたら気が付かないじゃないいいんだ〜って思っちゃうじゃないこんなやさしい人の場合はこちらの方が気が付かなくちゃいけないんだね気が付いてあげなきゃいけないんだよねごめんね
白と伝えたはずなのにピンクとか黄色水色とかって伝わってしまう場合もあるんだね時には黒になってしまうことも何年か先に行ってたまたま私の所に戻って来たさまざまな色たち旅立つ時には白だったはずのさまざまな色たち
小学生の娘は朝食も、お手伝いもすっかり済ませてオス猫のラブちゃんにチーズをあげていた突然、メス犬のミルクが鳴き出してさやちゃんが迎えにやって来たキッチンに立つ私のところへ「帽子 帽子」と言って来た娘に「美羽ちゃんがかぶっていたよ」と教えてあげる 美羽ちゃんっていうのはフクロウの置物 「美しい羽と書いてみわちゃんだよ」って美羽ちゃんを買った帰り道車の中で娘が付けた名前だ また今日も一日が始まる
身動きもつかないそんな状態の中に居てまた違うことを始めようとしてる馬鹿だな〜本当に馬鹿なんだからいつになったらわかるんだいこんな毎日疲れたよって地球の方はとっくに根をあげてる
あの時急に私の足がつらなければ顔が腫れぼったくなければ出掛けに電話がかかって来なければ計画を狂わせてくれることたちよついていなかったからじゃなくてついていたからだね私の為だったんだね全てのことに感謝なんだよね
ボーっとした朝の頭に浮かぶもの突然フッ〜と浮かぶもの寝る前の頭に浮かぶもの私に教えてくれることたちよ私をより良い方へと招いてくれることたちよ
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