蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 川柳の小部屋 

短歌1(2002.11まで)

短歌と都々逸も少し載せています

パート1「短歌」(2001.11まで)


雪踏みて縁起物など集めおり 子の賑やかな声の行きかう

干し柿の作る苦労を思いつつ ぎゅっと詰まった甘味広がる

雪の中自転車通の息子より パンクと弱気に助け求める

手術した父の手完治しないまま 一年過ぎて嫁ぎ先来る

いろいろな思い胸にはあるけれど 過去の私はもう見当たらず

昼仕度して我を待つ年老いた 父母の思いは変わることなし

ステージで一歩前立ち劇をする なんと我が子の頼もしきかな

我を見てニャーゴと鳴く猫不憫でも 心鬼にし餌はやらない

手首痛め医者通いつつ剣道を 休まず続ける娘(こ)の身を案じ

雪の中十六キロを自転車で 通う我が子を見るまで案じ

スキーから戻った息子日に焼けて 筋肉痛と重い足取り

よたよたと迷うことなく道渡る 太った猫をしばし眺むる

昨日までチョコが並んだその場所へ いつの間にやらクッキー並ぶ

大雪に倒れし南天陽へ向かい 自然に起きるたくましきかな

陽を浴びて窓越しに咲くクロッカス 鉢には園児の名前書かれて

目の上のたんこぶに似た長男の 巣立ち次男の陽の目見る時

物忘れ苦にする母へ「嫁に金取られた」とまだ言わぬと笑う

猛暑にも雨や風にも身一つで 耐えた木々のみ冬支度する

人間を中心にして回る世で 生きる死ぬさえままならぬ牛

まだ仕舞わない夏服押し退け飛び出した 冬服ニッコリ出番待ってる

不眠症の人の羨む我が娘 灯りを点けたままで爆睡

びしょ濡れの学生横目にMDを母の車で聞く息子(こ)の思いは

Eメール心と心対話する 想像の中の君織り込まれ

「メールして」とメール入れたら「TELして」と メールして来るそんな息子です

子が貰い祝った嬉しい皆勤賞 数年経てば邪魔なトロフィー

ホームページ「パソコン知らず開くのはお前くらい」とあきれる夫

知る人は誰も言わない「風香さん」呼んで下さる新しい友

あれもこれも食べまだ「食べる」と言う娘 「みかん」と叫び走り去ってく

「パソコンの調子悪い」の一言に ファイトを燃やす頼もしい夫(ひと)

親の誘い断る娘で息子には 「帰っておいで」と言う母親で

またあとでと横目に見ながら新聞を とうとう見ぬまま今日も更け行く

2001年11月14日
「都々逸」


いつも強気で亭主関白 母親と娘には弱い

家に置いたら手が掛かる娘(こ) 誰か良い人貰ってね

おしゃべりをして歩く人たち もくもく独り歩く人

夜のお散歩月は見守り 風は共にと頬なぜる

「腰が一番悪い」と聞いて 「私は頭」とつい答え

2001年11月14日
パート2(2001.12〜2002.05)


「おかしいの」と起きた夫にポツリと言えば もうパソコンを見ている夜更け

夜空の星寒さ堪へて眺めてる 川柳ひとつ出来るまではと

出来た溝埋めては進みまた出来る 二十年過ぎまだ繰り返す

六つの児眠る夫の上に乗り 満足そうにテレビ見ている

いろんな人居るから人生面白い あるから人生やって行かれる

帰省して年の離れた妹に 「お兄ちゃん買って」に財布はゆるむ

久しぶりに帰った兄に「おにいちゃん」と 幼い妹言って離れず

生活費息子(こ)の通帳に入れて見れば 残高四百八十円なり

ケータイを買った時には夫から 「今帰るよ」として来たメール

食卓にのぼるお魚豚肉が 増えたまま季節冬と変わりぬ

職人さん入り予定も延期する 日は早く暮れ日は早く過ぎ

見るからに気の合う二人合いそうで やはり合わないジグソーパズル

さっきまで一緒にいたのにもう会いたい 会いたがってる自分に気付く

一緒にいたい気持ち堪えてするさよなら また逢える日を胸に描いて

忙しい言っていられるうちが華 明日をも知れぬその花の命

うちの息子(こ)を小学校へと手をとって 連れてってくれたあの娘(こ)も二十歳

冬の朝傘もささずに自転車を こぐ学生を濡らすみぞれよ

遮って邪魔する雲に負けないで 残った雪を解かす太陽

去る者は追わずと教えてくれた君 いつしか吾もそれに倣いぬ

びっしりと書いた予定をひとつずつ 消して一枚終わるカレンダー

ふたつある心ひとつにできるなら 険しい山も乗り越えられる

帰省した兄も遊びに忙しい 「遊ぼ」とねだる幼い妹

甘い香を漂わせ咲く越前の 雪の中より水仙の花

暖かい地方に咲いた菜の花の 鮮やかな色目に春を呼ぶ

パソコンに任せられない年賀状 20年目のプリントゴッコ

スキーだと言う長男に頼まれて 友の分もと作るおにぎり

出来ないと言うけどホントは皆出来て 出来ない者は吾独りなり

「親にまで疑われた」と苦笑する 夫見送る休日の朝

産んだ親知らず卵は並べられ どんな親だと店で知らされ

「早く食べて」日々水分も抜けて来る みかんに春の声が聞こえる

出番だと待ってたように出る涙 卒業式の娘を想い

春を待つ心に染みる暖かき 地方の写真に見るしだれ梅

この頭困ったものと人ごとの ように話して嘆いて笑う

寝入りばな突然耳に騒がしい 音と夫の子を叱る声

六つの娘(こ)に付きまとわれて困るパパ パソコンゲーム教えて休む

少しだけ話しただけで人のこと わかったような気にならないで

霞んでる空を見上げてしゅんとした 反省してる私の心

食べ物があふれる平和な中に居て ただ欲しいのはやさしい言葉

娘(こ)の参観済めば病院義母(はは)送る 次から次へこれも幸せ

昨日より元気になった今日の顔 手鏡のぞき微笑んで見る

長い旅終えてようやく帰宅した 自転車哀れ鍵も壊され

「ミステリーサークルだよ」と教えられ 倒れし麦をしばし見ている

麦畑倒れた麦でミステリーサークル現れ大騒ぎかな

特別に欲しい物などないけれど いいのないかとカタログめくる

夕食を済ませ覗いて見るスーパー あと寝るだけという安堵感

洗濯物雨上がったら外に干そう そう思う間に乾いてしまう

取りあえず濃いコーヒーを飲んでいる 目覚まし時計に起こされた朝

「小さな歯生えて来たよ」と口開けて 見せる娘の歯をのぞき込む

スーパーへ三男連れてお買い物 刺身の鮮度嗅ぎ分けている

2002年05月31日
パート3(2002.06〜11)


初めての我が子歩いたその庭で ルピナスの花咲いて見守る

いつの日かきっと行きたい見てみたい あの有名な尾瀬の水芭蕉

自分以外非難するなと書いてある 身に覚えあり振り返り見る

少し前迎えたばかりのはずの年 もう半分は終わる六月

少し前迎えたばかりのはずの年 半分終わる六月終わる

久しぶりに息子の方から来た電話 どこで切るかと互いに思う

電話代気に掛けながら聞いている 遠い息子のして来た電話

買い置きのタバコ無くなりかけたこと 「気に掛けてない」とポツリと夫

我の顔見れば散歩をねだる犬 目を合わせずに一人出掛ける

昨日の暑い日過ぎて一夜明け 今日は冷たい風が吹く梅雨

川柳と短歌作ってページ埋め 心満たせば消えてた時間

頬寄せて仲良く寄り添う鹿を見て いいなと思う吾が可笑しくて

眠ったら待ってる新しいあした 泣いて笑って怒って眠る

かみ合わぬ歯車回し続けたら 壊れてしまうような関係

壁に「ゴミ持ち込まないで」と書いてある 車に給油してるスタンド

待ち合わせ「着いた」とメールしてすぐに 「ふーん」とだけの娘のメール

順番待つ医者での長い待ち時間 本も読むけど居眠りもする

「髪染めてる?」「たばこピアスは?」と息子(こ)は問われ 「いいえ」と答え誉められている

バイク乗り停学となりバースデー 迎えた息子十八となる

停学中十八歳のバースデー 迎えてる息子(こ)の心境如何に

「おばあちゃん聞いた」とはっきり言える孫 言えず何度も聞いている嫁

片付けてすっきり爽やか真っ白な 心になったような十八

片付けてすっきり爽やか真っ白な 心になったような七夕

片付けてすっきり爽やか真っ白な 心になったような初春



目覚ましに代わって起こす鳥の声 ウトウトしてた休日の朝

輪の中をのぞけば○(丸)と△(三角)で これじゃ入れぬ私は□(四角)

○△ ☆も□も輪の中へ そして◇迎える側へ

(丸三角 星も四角も輪の中へ そしてひし形迎える側へ)

何だって人ごとだから言えること 自分のことは大騒ぎして

水面に薄紫の花咲かせ ホテイアオイは今盛りなり

長靴を履いた子の服買ってやり 服に合わせて靴も買わされ

我の知る我が愛したあの人は あなたの中にもう見当たらず

花火の音聞けば家には居られぬ子 見て来るだけで済まぬお祭り

お祭りの翌朝息子の部屋からの 女の子等の声で目覚める

窓開けて梅雨明けの空仰ぎ見る 爽やかな風鳥はさえずり

浮かぶ葉に短い命守られて 蓮はみごとに美しく咲く

浮かぶ葉に短い命守られて 美しく咲く睡蓮の花

お祭りの前の踊りのお稽古で 筋肉痛になりそうな腕

楽をして痩せようなんて虫のいい 上手い話にある落とし穴

重い腰上げて一日掃除する 来客前日猛暑の中を

帰省する息子が連れて来ると言う 友の人数何と十名

掲示板のように人生簡単に やり直せたらいいなと思う

帰省子と帰るインコを見送って 秋急に来たみたいな我が家

睡眠を邪魔し夜更けに帰宅した 息子(こ)等は昼まで眠り続ける

一週間もうすぐ終わるカレンダー 確かめ見てる今日は金曜

こんなにも上手になった娘の絵 まだ笑ってるママの似顔絵

美人だね願望かしら?素敵過ぎ 娘の描いたママの似顔絵

秋の日の空覆う雲まるでもや かかったような私の心

身の丈の倍ほどもあるススキ持ち 小一の娘(こ)は山道駆ける

山道を駆け回る娘(こ)の握る手の ススキ身丈の倍より高く

彼岸には行かずじまいの墓参り 念入りにする日が過ぎた分

おばさんは日焼けするのが嫌いだと 娘(こ)に指摘され苦笑している

台風が去って戻って来た暑さ 日傘を差して自転車こぐ女性(ひと)

知り合いの方のところで名を知って その方もまた知り合いとなる

美しく甘い香りに誘われて いつしか蝶は花とたわむれ

妖精にどこか似ている舞う蝶の 想い出たどりしたためてみる

私色に染まり出せないカラーです 羨ましいと見つめてるだけ

車から降りて娘が摘んで来た 秋の野の花 花瓶で開く

覆う木に囲まれ吸ったいい空気 人間らしさ取り戻してる

渋滞の道を車で息子(こ)を送る 過ぎる時間に深まるあせり

日々下がる温度日々陽は早く暮れ 秋の変化に心乱れる

寒い日だって暗い日だってただ君が 居れば心は温かくなる

寒い日だって暗い日だって君が居る ただそれだけでそれだけでいい

帰省した時連れて来た息子(こ)の猫は どこか息子(こ)に似てのんびりしてる

秋風に揺れて揺られて青空に 向かいグングン伸びるススキよ

物思いに沈む夕陽を見つめてる 君の心をのぞいて見たい

ただ君の笑顔をみれば幸せに なれただなんてまだ若かった

この家に嫁ぎ子を生み子を育て 女だなんて忘れたりして

シナリオが出来てたなんて知らないで 罠にかかった小鳥が一羽

いつの間に慣れて我が物顔で鳴く 子猫はいずれ息子(こ)の家戻る

疑っていたら切りないことだから だまされたって信じていたい

七五三 娘(こ)の手をとって善光寺 手合わせ祈る幸せ祈る

ビタミンCたっぷり入っている柿は 女心も満たして甘い

母の前大威張りした息子等は 父の気配で姿くらます

2002年11月28日



☆川柳の小部屋

ホーム へ