蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 川柳の小部屋 

短歌3(2007〜2018)

(2007)


ゆるめてもどこかピーンと一つだけ 張っておきたい心の糸を

良い時を見つめてくれる人がいる ほんのわずかな一時だけど

次に来る冬に備えてもう特訓 春夏秋冬時また巡る

美しく咲いた姿を湖が 写し出してる紫陽花の花

ただ浮かぶ頭の中の文字を読む 作らずに読む飾らずに読む

駆け抜けて来た人生に卒業し あとはゆっくり行こうじゃないか

こうすれば良かったなんて過去よりも 笑顔で今を元気に過ごす

桜並木のアーチの下を散歩する パワー貰える爽やかな朝

雪の上ギュギュ音立て歩いてく 心のもやもや押しつぶすように

いろんなこといっぱいあった夏が去り 秋が優しく手招きしてる

子に支えられ親の言葉に支えられ 自分自身に言い聞かせつつ

2008年02月17日 08時14分58秒
(2008)


食べ終えた頃に薬と白湯を持ち 飲み終えるまでそっと見ている

気が付けば空飛ぶ翼与えられ 餌を探して飛ぶゆりかもめ

太ったと理由を付けて吸い始め 二キロ痩せたら禁煙だとか

実家では転んだ母が父の世話 それでも義母と居なきゃならない

欲は去り詫び心のみ残されて 旅立つ時を待つ人となる

振り返る過去は許して受け入れて 全て任せた貴女の笑顔

2009/11/9 (Mon)
(2009)


一日の無事感謝してまた眠り 一日の無事祈り働く

車椅子を押し寝ている父の枕元 半年ぶりに母と会わせる

ドライアイを涙やさしく潤ませる 父を見舞いに向かう私に

この先は終わらせるしかない命 神様止めてくれないかしら

居なくても寂しくなんか無いんです 私自身が父なんだから

いつだってスキップしたくなるような 心ず〜っと保っていたい

生きて百年いずれは終わるそれまでは 生きる姿を見せておきたい

慎ましく欲張らないで普通にね 自然のままに流れのままに

立ち回るその場しのぎの偽りで 終わるはずなし償いなしに

2010/2/10 (Wed)
(2010〜)


年内に済ませたかった検診の 取れた予約は七草明けて

献血の斜め向かいで横たわる 笑みを湛えた友が手を振る

ラーメンを食べて帰ると娘(こ)の電話 カレー作って待っていたのに

2014/6/20 (Fri)
(2014〜)


振り向けばアッという間の人生も ゆく道なんとけわしく長い

枯れそうになって鏡の中に居る 私らしさを仕舞っていたら

晴れて今日立派になって初舞台 あの時会ったあの君たちが

モモちゃんが可哀想だと甘いパパ ふたりまとめて叱ってるママ

子育ても親の介護も一区切り 出来ることから手を付けてみる

あの時はゴメンと軽く言われても 石に刻んでもう消せません

寝ていると思えば不意に立ち上がり 食い入るようにテレビ見ている

思い出と夢を残していった君 身軽になって宙を旅する

子どもの頃一緒に遊んだあの頃が 昨日のことのように思えて

教習所通ってた頃教官が 隣の席でこんな顔して

せいぜいあと数年と言い雨の中 会社へ向かうお盆前日

初めてのお宅もまるで気兼ねなく 一緒になって美味しいねって

当たり前みたいになった優しさに ありがとうって感謝を込めて

丸くやさしく愛と光を降り注ぐ 月でウサギがお餅ついてる

もったいないなんて思って着たらダメ 二度とは来ない今日という日に

まあまあと切って貰ったこの髪も やはり自分でカットするわね

年頃の子を持つ友と語り合う 孫も同居も望んでないと

2017/10/6 (Fri)
(2017)


Aさんはハッキリ言うのとBさん 私を誘う理由はそこね

無駄なことしたくはないと言うあなた 先は言うほど短くないわ

クルクルと回ればいいと作られて いい風を待つコスモスの花

いい風にゆらゆら揺れて嬉しそう クルクル回れコスモスの花

私の年になれば分かると言っていた 義母の言葉を噛みしめながら

言うだけの人はいいなと言ったから 言うのが仕事なのねと答え

昨日聞いた娘が元気でいるうちに 死にたいなんて母の願いは

スピーカーの電話の声に次々と 舞い出る蝶を思い浮かべて

2017/12/28 (Thu)
(2018)


凧揚げと羽根つきをして楽しんだ お獅子喜び福招く春

獅子舞や凧揚げ羽根つき駒回し 思いを馳せる遠いあの日に

昼までに戻ればいいという母を 乗せて走らす病院帰り

見上げれば見事な数の羽子板と 駒描かれし凧が連なる

膨らませ夢を叶えて実らせて いろどり添えて今も輝く

ボランティアも趣味もいいけど程々に 余裕時間で楽しむものね

2018/7/30 (Mon)



☆川柳の小部屋

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