風香の蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 川柳の小部屋 

川柳3(2001.07〜12)

川柳また俳句も少々
夫や子供の作った句も少し載せています

パート1 あ行


赤い葉の明日にも落ちる並木道

あさがおに話し掛けては水やる児

足音で電気が消える子供部屋

当たってるアイスの棒のコレクション

暑い暑いつい見たくなる温度計

暑くても見せられなくて着てる服

集めてたピアス今では児のおもちゃ

あと1分待っている間のスクワット

あの人が留守でポッカリあいた穴

甘そうな顔して見てる渋い柿

雨上がり出掛けた傘は戻らない

雨の日も止めないようにウォーキング

歩きだと忘れて買った重い品

案ずるな今日一日を無事に生き


いい点ならとした約束を悔やむ祖父

言い分を聞いてくれないあみだくじ

言うことも聞かず子供はよくせがむ

言うことを聞いてた頃の子の写真

いが捨てた栗が袋で丸くなる

いたずらを伝えてしまう猫の鈴

一年をぐるり回ってもう師走

一時でも別れは先に延ばしたい

一時の平和神仏忘れさせ

いつまでも待って夢見る毛糸玉

犬の方が付き合わされている散歩

いびきかく夫の聞いているテレビ

居ることに明け方気付く児の寝息


うちの娘の様子近所の人に聞く

うっかりママでしっかり者の子に育ち

写る人の出てる疲れも撮るカメラ

腕相撲もう負けないと子は強気

海の日は混雑避けて山へ行く

運動は得意だったとおばあちゃん


起きようとすれば寒さが邪魔をする

送り出し時計静かに時刻む

送り出し一人っきりという至福

お化粧がすっかり落ちた夏の午後

お月様がもっと歩けと照らす道

男の子に見えないように髪伸ばす

お日様が冬は寒いと早仕舞い

お袋の味を夫に作らされ

お風呂場に迷い入って来たトンボ

お土産と言って子供を起こすパパ

お土産と児が持って来た葉と木の実

思い出話子の真相を知らされる

思い出をエネルギーにして待つ未来

親になり子の心配という仕事

親よりも上手く教えるアンパンマン

パート2 か行


かあちゃんが不機嫌と言い友帰す

階段にすれば良かったエレベーター

会話など気にしない咳出て困り

買う物を一つ増やして並ぶレジ

返された言葉二人の距離を決め

顔はっきり見えなくなった目へ感謝

顔文字が泣いて笑ってわびている

柿の皮むく娘の手から目を逸らす

悲しいと娘涙を見せに来る

髪多くカツラみたいと言う自慢

神様とした約束はもう忘れ

体にいいからとまた買う無駄遣い

空梅雨が明けた途端に雨が降り

河原でも泳がされてる鯉のぼり


聞いた時やる気があったあの料理

期限以内に食べてまた買う非常食

期限切れ捨てたら食べる物がない

来過ぎたと後悔してるウォーキング

来た客に下手なピアノを聞かせる児

気にしないでいいなと夫に誉められた

きのこ採りと言って行かずに終わる秋

記名して本音書けないアンケート

気持ちまで勝手に作り言う噂

休日はチャンネル権も児が奪い

キリンの絵園児も乗せて走るバス

禁煙がまた不機嫌にさせている

禁煙はやめたと強気弱い意志


草取りの手を止めて聞く虫の声

口紅が顔の欠点きわだたせ

靴が皆戻り揃って寝静まる

靴を買う時にはあったあのやる気

車から離れて試すキーロック


計画を立てた心は旅に出る

喧嘩しない思えば顔も見ていない

券貰い行けば風呂屋は定休日


高原でそっとすくって深呼吸

校門をくぐり届ける忘れ物

紅葉の山を見下ろし動く雲

五十過ぎた夫の靴を磨く義母

子と夫の間に入りする苦労

子供の名時々犬を呼んでいる

子供等は親の批判で盛り上がり

児の迎え先生を見に行く夫

児の目線お菓子ばかりをカゴに入れ

子に反対した夫欲しいと言う車

ご飯さえあればいいのと知る異国

ゴミ出しを思い買えなくなった品

ゴメンナサイすぐ謝って軽くする

怖そうな人に吠えないうちの犬

子を父母に任せられない世が怖い

コンニャクに飽きて来たのか太りだし

パート3 さ行


雑草は強いと言われ嫌われる

三角や四角を丸に入れて住み

残高へ生活費足す親心

三割は付いてるゴミも買って来る


試合の結果聞かないのって勝った時

字はアンパンマン九九はのび太に教わる児

写真撮る為だけに行く美容院

邪魔だけど困った時は良い夫

出社して徐々に取れてく休み癖

食材を買ったら逆に高く付き

食欲はあるけど秋はもう終わる

初心者に乗せて貰って出た疲れ

人生は短い今日は長かった

新年を待たず旅立つ年賀状


スイッチ消すように消したいこの思い

スーパーで買う物探す夕涼み

末っ子の悲劇演じる親の前

姿見は無駄な努力を映し出し

好き嫌いなくて片付く残り物

凄いなあママの顔見て描くウサギ

すぐ分かるひどいつわりで隠せない

すぐ破れる障子しばらく開けたまま


席替えをしましょうと子が言うキッチン

席立つまで本音言わない保護者会

セミの声に小声になった子供達

戦争はやだとばあちゃん消すテレビ


相談と言うが決心してる彼

それらしい顔と態度でする反省

パート4 た行


体調が悪い時だけ家に居る

宝物包んでパパの誕生日

ただ穴が埋まらない様するピアス

頼まれないように忙しがって見せ

誕生日祝って年は数えない


父の文句言う兄父によく似てる

駐車場出たら右なの左なの

昼食後読んでた本に眠らされ

長男をばあちゃん特に可愛がり

調理器具に下手な料理も助けられ

ちょっとだけと言って半日居座られ


着いてからないと気付いた受験票

ついて来た子の服ばかり買わされる

使われない色鉛筆の白なげき

強く閉め卵飛び出す冷蔵庫


出掛けてく夫に子供つけて出し

適当に書いていいかな特技欄

テスト前予定は立派子どもたち


東大卒握手して来たクラス会

動物園の鳥に混じっているすずめ

特売の30円の差に迷い

年一つ増えた園児の誕生会

年寄りの何でも美味と言う平和

取り敢えず空いてる医者で様子見る

どれ位見ても飽きない児の寝顔

トンボの邪魔しない様にと遠回り

パート5 な行


夏の夜喉にいたずらしてた風

夏帽子わずかに顔に陰作り

夏祭り出端挫いて雨が降り

夏痩せもせず食欲の秋本番

並んでる食器八割使わない

何だっけ思い出せない悩みごと


肉眼で見えない疲れ撮る写真

二次会の随分高い烏龍茶

庭眺めどの樹か探すセミの声


盗まれて壊れてチャリが舞い戻る


猫好きの選者猫ネタには弱い

寝ずに待つ子を持て余すサンタパパ

ねだる時は普通に戻る反抗期

年賀状出さないなんてそれいいね

年輪と言われてしわも誇らし気


残り物終わり夫の飯がない

パート6 は行


ハイハイと丸く合わせて無事に生き

はかどらない仕事を数え日を数え

歯が抜けてそれも可愛い小さな子

墓場まで持って行くのが大分増え

葉がみんな落ちるまではの落ち葉掃き

箸のない弁当のフタ開けた時

恥じらいが中途半端に着膨れる

パソコンは疲れる嫌と拒否する目

八月はスイカの縞がよく似合う

発売日夫も買ってた週刊誌

パパとママお手々つないだ児の日記

原さん越さん結婚無理と言うマキさん

番犬を無視して猫がまた鳴かす

犯罪の方法伝授するニュース

犯人らしく撮れた写真と子に言われ


久しぶり友から電話選挙前

久しぶりに会えば太って分からない

美人とは言えず聡明そうと彼

ビデオ撮るパパが張り切る運動会

人前で意見言わずに後で言う

ひまわりが児を追い越して凛と咲き

百円の物が増えてく狭い家

美容院雑誌読む間に切られ過ぎ


風船が小さくなって一夜明け

風鈴の音さえ暑くなる猛暑

吹く風が覚悟してねと葉を落とす

吹く風もお盆過ぎれば秋の風

無事に送るだけが願いの十二月

二人だけの世界になっているベンチ

太い足出して歩けたあんな頃


防災訓練ヘリだけ見たら帰ります

飽食で鳥の分だと残す柿

微笑んで小春日和が去って行く

誉められてまっすぐ育ち育ち過ぎ

本人は几帳面だと思ってる

パート7 ま行


まずは葉を枯らして落とし冬支度

まだ一番偉いと思っている夫

また違う物が食べたくなる食後

まだ花火まだ楽しんでいたい夏

また一つ山の一部になる仕事

窓際に秋の陽射しが暖かい

マナーモード忘れ気ままな数時間

マネキンに似合ってたので買った服

満腹でおさまる程の腹の虫


見送ってどこで入ろう家の中

見たままにしわを描いたらふけた顔


無意識に懐メロばかり口ずさみ

虫達の上手になった演奏会

無理するなと言っては無理をさせる彼


メールしてるだけなら夫婦仲が良い

目を凝らし見ればかすかに雪が舞う


もう何も要らない若さ欲しいだけ

物置く台にはしないテーブル片付ける

物買ってくれる親だけ好きと言う

パート8 や行〜


優しいと言われ意地悪出来ません

止めてから良いと気付いたウォーキング

辞めたら困る人だけ退職希望する


遊園地目にした時の口約束

夕食済んでまだ帰らない子が二人

優等生の親は知らない子の悩み

指を折り残り数えるカレンダー


様子見て勝った時だけ聞く試合

夜の散歩無駄な灯りがありがたい


来客と聞けば片付く家の中


離婚しよう相手が先に言う作戦


礼儀から教えて貰う子のバイト

冷凍して忘れた頃に出す料理


我が児よりパパ先生見てる運動会

別れよりその別れ待つ身の辛さ

悪いのは酒か夫かもう寝てる

2023年01月更新



☆川柳の小部屋

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