愛犬に心の内を見透かされ
秋晴れがやけに寂しくする孤独
悪人も少しいるので鍵をかけ
明日会える今日は会えたと眠れない
明日がある明日があるからあわてない
温かな善意集まる良いところ
新しい水着と夏を待つ娘
あたりまえを私に望むのはやめて
あの一瞬が左右するとは気付かない
雨の日を待って夫をこき使い
雨降ってページ一枚めくる秋
雨降ると少しためらうスニーカー
ありがとう言ったら楽に捨てられた
言い過ぎた言葉一緒に切る電話
いい出会いまたいつの日かいい別れ
家空けられるようにペットは諦める
幾度の危機乗り越えてまだ夫婦
いじめとは気付かず知らずいじめてる
痛いと言った狼少年もう元気
一日の疲れ癒して眠るバス
一夜だけ心貰った雪だるま
いつか夢叶うと信じ掲げとく
居ない人の話でやけに盛り上がり
犬がまだ起きていたので餌をやる
犬がまたすることなくて昼寝する
犬二匹大きい方が娘です
祈ることないと退屈する悩み
今は娘と遠いあの日の雪遊び
色のない絵にもならない冬の雨
嫌だけど虫も地球に住んでいる
打ち明けて励まし合った悩みごと
うちの家計に無くては困るおばあちゃん
うちの息子ゲームこんなに知っている
鬱陶しいみんな言うけど快適じゃん
梅の花見かねた雪が解けて降り
運がいいのか今もこの家住んでいる
運動会親を見付けた児の笑顔
A(B.O.AB)型であーだこーだと決められる
大きな悩み消えて忘れていた悩み
大き目の方がと迷い買った靴
大袈裟な涙勝手に出て困り
お気に入り一つ残したぬいぐるみ
おこづかいたしてパパへのプレゼント
幼い日のユリは立派に咲いていた
お供えは私の好きな物ばかり
落ちているアリのお菓子は奪えない
夫より義母と一緒に居た時間
お隣の洗濯物に雨が降り
おばちゃんのお顔可愛く娘の絵
お昼寝の邪魔でしたかと来たメール
覚えてるはずはなかった誕生日
思い出の君を封印したあの日
思い出の建物壊すその瞬間
思い出を忘れてしまう幼い児
重いと言う学生カバンの軽いこと
親離れした子が見える電話口
終わる花そしてこれから開く花
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