赤いリボン付けたら似合う白い首
秋枯れた花も春には花咲かせ
諦めた夢は老後に取っておく
諦めた夢を時々出してみる
朝早く雷様に起こされる
あしたかも百かも命終わる時
足取りを一時止めて見る夕日
明日にならなきゃいいなだなんて塾前夜
明日の元気保障ないけど信じたい
与えられた顔で生きよと不公平
温かな空気福呼ぶ温い風
新しい命はらはら舞い落ちる
暑くなることを忘れている体
あと998羽折るところ
あと五年我慢しようと決めている
あなた色に染まるあなたの小物たち
あなたでいいやはりあなたがいい私
あの人と知らず話していた電話
アパートに着いたその日に受信料
甘え上手でタマはみんなの人気者
雨上がり花びら敷いたアスファルト
雨の日の為にお花の傘を買う
雨は雪に変わって白くなった山
雨降らず暑さばかりの梅雨に居る
在りし日の君思わせる若芽かな
歩いたら止まれ曲がれと予想外
アルバムの君の笑顔はセピア色
あれこれと食べて安堵のお茶を飲む
あれこれとやって花ならまだ蕾
言い分があっさり通り決まる役
家離れ独り暮らして得た力
言えるなら言い分だって言うつもり
家に居るばかりに次は猫の世話
家離れ予想以上に子は育ち
家を出た子の無事祈り守る家
イケメンがさり気なくするボランティア
急がなくてもやがていつしか過ぎる時
痛いのは休めばいいという答え
いたずらな熊は冬眠させておく
痛む目に無理させ本を読ませてる
一度会っただけでも分かり合える人
一度咲いた花は寒さもいとわない
一日を無事に送って積み重ね
一年の無事を祈った初詣
一夜明け新たな年が動き出す
一夜明けもう新しい年の中
いつ死なせてやろうか神も迷ってる
いつだって輝いていた頃のまま
いつだってパソコンというお友だち
言っちゃいけない言葉何度も聞いて来た
一時の暗闇迫る前の空
いつまでも咲いてばかりはいない花
居眠りをしていましたと顔に型
今着てる服はいつでも脱ぐつもり
癒されたい心あなたに会いたがる
癒やすため咲いてるような花を撮る
イライラの訳を吐き出させる作業
打ち明けて荷物降ろした日の背中
腕のいいあなたならばとポーズとる
梅干しが寝てる体を目覚めさせ
嬉しくて多分笑いが止まらない
運のいい桜は池に落ちて咲く
絵手紙の文字にあなたを見ています
縁のある人へ人へとつなぐ縁
黄梅がひっそり家の裏で咲く
大空を飛んだ鳥にもあるドラマ
お気に入りと共に幸せ感じてる
押し花になってあなたと見てる夢
おしゃべりなインコの声で朝迎え
おしゃべりも今日の予定に入れている
お正月らしさが減って楽になり
お互い様とそこまで来てる助け舟
お互いに考えている途中下車
夫との間に猫が丸く居る
お出掛けにカメラと笑顔忘れない
お天気がとても良かった分の冷え
おとなしく猫寝てる間のお片付け
お隣の喧嘩の声を子に聞かれ
同じ場所で共に過ごした同じ時
鬼出して福呼び寄せて春が来る
おばあちゃん気分で見てるランドセル
おばあちゃんと娘に弱いお父さん
お昼寝が済めば遊んでくれるタマ
お守りは家族揃った日の写真
思い切り吹けば治まる春の風
親である育つ大地に根を下ろす
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