ああすれば良かった過去を振り返る
相手さえ間違えないと良い話
会えないと知って会いたくなる心
青いってずっと思っていたい空
赤い字で土用と書いたカレンダー
足枷も手枷も取れて五十代
汗流しきれいな水と入れ替える
遊んでくれるうちに娘と出掛けてる
与えられた顔と体で生きてます
新しい靴が心を弾ませる
暑いねと声かけ合って過ごす夏
あなたの手借りたらきっと飛べるはず
あなたも私も変われないって思えた日
あの人に会わせてくれる為の人
甘えさせてやろうしばらくタマと居る
雨ならば土砂降りかしら積もる雪
誤った地球の未来選択肢
ありがたい仕事だけれどつい不満
歩いて5分迎えに行って待ちぼうけ
アレルギーだけど私はタマが好き
言いたいこと言えて暮らせて家族です
言い訳は親の介護と更年期
生きている限り女の続く家事
行く先々タマはゴロリと横で寝る
いくつまで生きてくれても残る悔い
いただいた体治してまだ使う
一番の味方一番敵になり
一枚に詰まる思いの写真見る
一枚の写真に懸ける心意気
言ってから言わない方が良いと知る
犬飼うと言った娘の八年後
嫌だなと言ってやってるうちが花
居るだけで心癒してくれるタマ
上に上にゴミ寸前の宝物
動けなくなった私に残るもの
うちの蚊はみんな夫が好きらしい
うちんのが漬けたんですと笑った目
薄っすらと白く解けずに積もる雪
運動会年を忘れて引いた綱
縁あって出会えた人と今も居る
大阪弁って心まあるくなるみたい
大勢で行ってお一人様ひとつ
お買い得のはずのチラシで無駄遣い
お気に入りの鍋でいつでも使われる
送ろうかと聞けば要らぬと素っ気ない
お散歩が済めばご飯と急き立てる
押入れに仕舞う年の瀬アレやコレ
落ち着いて出来る予感の曇り空
男と女違いがあって上手くいく
大人にも子供の頃があったでしょ
同じ血を引いた子孫が生きている
おばあちゃんの何回目かの干支の年
思い出す度にご無沙汰詫びている
思い出す夏にはいつも夢がある
思い出の中でコスモス揺れている
思い出を心に残し過ぎる夏
終わったのは良いが今度はもめている
終わったら何はともあれ一休み
終わる度ホッと一息荷を降ろす
終わるまでジッと座って耐える時
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