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風香の詩1のパート7

*長男の帰省


久しぶりにDEMIOに
乗って帰省した長男は
まるでパンダが初めて
日本にやって来たかのような
大変な人気ぶり

弟や妹に付きまとわれて
おまけに犬の親子も
散歩のおねだり

実家のおじいちゃん おばあちゃん
ついでに我が家のおばあちゃんまで
この初孫である長男がお気に入り

この息子のところに
いつも集まって来ていた
友人たちもやって来たり
一緒に出かけたりと
息子一人に
我が家の風向きも
変わって来る

人気者も体は一つ
六歳の一番慕っている
幼い妹の「行かないで!」の
涙の訴えに
「行って来るよ」と笑顔で
友人と去って行った

あと数日で
またこの家を去って行く
パンダのままで

2002年06月14日

*私の心


家族と居る時も
友人と居る時も
独りで居る時でさえ
私は幸せと感じている

お洗濯したり
お掃除したり
お料理作ったり
お散歩したり
そんな何気ない
日々の生活でさえ
私は楽しいと感じている

だけど
あなたと一緒じゃないと
私の心は満たされない

2002年06月14日

*ひたすら願う


見知らぬ人のことなら
ただ
「大変だろうな〜」と
思うだけ

ところが
自分の子供となると
大変と思う気持ちが
心に染みる
心にのしかかって来る
自分が変わって
やりたい思いになる

しかしここは子の為と
敢えて心を鬼にする
乗り越えて欲しい
乗り越えて
力をつけて欲しい
強くなって欲しいと
ひたすら願う

2002年06月14日

*遠いあの日


CC003 遠いあの日


*遠いあの日

捜しても
捜しても
やさしさの
かけらさえ
見つけることが
できなくて
近くを
見ているはずの
私の目は
いつしか
遠いあの日を
見つめてる

2002年06月14日

*コーヒー


コーヒーは
ブラックでも飲めるけれど
お砂糖を入れたら
甘くなる
ミルクを入れたら
マイルドになる

私の中での
コーヒーとは父親
砂糖とミルクは母親
私はお砂糖でありたい
時にはミルクでありたい

子供たちは
砂糖とミルクがなくても
生きて行くことが
出来るだろう
生きて行けるように
なって欲しい
ちょっと淋しいけれど
取りあえずはコーヒー

以前夫が
単身赴任していた時は
砂糖とミルクでありながら
コーヒー役も勤めた
一人で二役は
厳しかったけれど

2002年06月14日

*出張


夫は東京に出張
それを知った夫の母が
「休日なのに本当に出張なの?」と

駅まで送る車の中で
そんな話をすると
「親にまで疑われるとは・・・」と
苦笑する

車から降り
悪い冗談の好きな夫は
またわざわざ
戻って来て
「本当はそうなんだ!」と
微笑みながら言い残し
駅の中へと
消えて行った

2002年06月14日

*希望の光


失望しても
言葉にして
出してしまうと
心は軽くなる

たとえ小さな光でも
希望があったら
心に描きましょう

心に描けば
小さな光も
いずれ大きな
希望の光に変わるから

独りで悩んでいては
いけない

2002年06月14日

*わたしの子


人の子を見る時は
可愛らしい子を
可愛いと思ったり
人懐こい子を
可愛いと思ったり
明るい子を
可愛いと思ってしまう

自分の子はと言えば
全然そんなことはない
決していい顔とは
言えなくても
反抗することが
あっても
みんなみんな我が子

分け隔てない
みんな可愛い
わたしの子

2002年06月14日

*息子の事故


少し前
息子が接触事故を起こした
怪我をした友人の
お見舞いの帰り道での
ことだと言う

その友人が怪我をしたのは
忘れ物を取りに行こうと
原付で戻り
転倒したとのこと

私は息子に言いました
「その友達が忘れ物を
しなかったら
事故の恐さを知らずに
無茶な運転をして
もっと大きな事故を
起こしていたかも知れない」と・・・

その友人は
息子の事故を知り
胃が痛くなり
ご飯が食べられなかったと聞いた

息子は良い友人を持ち
守られていることを
感謝したい

2002年06月14日

*人の心にやさしさを


やさしさで
人の心は満たされる

車に
ガソリンを入れるように
ストーブに
灯油を入れるように
人の心にはやさしさ

やさしい言葉を聞くと
心のタンクは
やさしさで満たされる

悲しい言葉を聞くと
心のタンクのやさしさが
どんどん減って
元気を無くしてしまう

無くなってしまうと
体は動かなくなってしまう

やさしさで
人の心は満たされる

2002年06月14日

☆詩の小部屋「風香の詩」

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