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風香の詩12のパート3

*お弁当


卒業式を迎える
あの子と一緒に
私のお弁当作りも卒業

振り返ると
懐かしい日々
母が作ったお弁当
自分で作ったお弁当
子供に持たせたお弁当

卒業しても作ろうか
振り返った時思い出が
もっと沢山に
なっているように

2014/1/22 (Wed)

*年を重ねて


年を重ねて色あせて
すぐに黙って
しまっても
いつも通りに装って
見ていてくれたら
嬉しいな

苦労重ねて磨り減って
すぐに怒って
しまっても
何も言わずに平然と
していてくれたら
気楽だな

2014/1/26 (Sun)

*小さなこと


ヒヤッとして
災難から免れた時
命さえあれば
ほかのことなど
どちらでも
いいことと思う

大変な問題だと
さっきまで悩んでいた
あれやこれが
どちらでもいい問題に
変わる瞬間
小さなことだったと
気付かせてくれる瞬間

2014/1/27 (Mon)

*今から準備


どうしようかと
迷ったことも
嫌だ嫌だと
悩んだことも
全てが夢の様に過ぎ
いつの間にか
終わってた

今ここにある幸せも
いずれこの手を放れる
せめて手放すその時に
君が困らないように
君を困らせないように
今から少し準備する

2014/1/27 (Mon)

*時に任せて


過ぎ去る時に
身を任せ
今やるべき
ことをしながら
待てばいい

誰にでも平等で
裏切ることのない
時にお任せして
十年でも二十年でも

そうして
嫁いで三十二年が
過ぎました

2014/1/28 (Tue)

*この家族で


自分で決めて
生まれて来るのだとか

そうかも知れないし
そうじゃないかも
知れないけれど

生まれる前から
自分で決めて来た人生
自分で決めた事ならば
進む事も 退く事も
出来るけれど
今回は この人生で
今回は この家族で

2014/1/28 (Tue)

*父の願い


末娘を連れて
父のお見舞いに行くと
「じいちゃんの物
全部やるから
いい婿さん貰ってな」
と娘に言っていたが
父はどうやら
孫全員に言ったらしい
最初は次男に目を付け
最後には片っ端から

父が最初に目を付けた
次男が母の子になって
もうすぐ四年になる

2014/1/29 (Wed)

*父のほめ言葉


新聞に私の名前を
見つけた父が
「たいしたもんだ」
と、言っていたと
父が亡くなってから
母が話してくれた

父が思う程
大したことは
出来なかったが
父がほめてくれたから
私はいつでも
頑張ることが
出来ました

2014/1/29 (Wed)

*母の思い


もう少し生きたいと
言っていた父に対し
もうそんなには
生きていたくないと
言う母

父を見送った
母の杖の歩みが
一段と遅くなった

母は安心して
ゆっくり
年を 重ねている

2014/1/29 (Wed)

*先ずは一つ


やることが
沢山あって
あれもこれもと
頭で考えているうちは
体は動かない

先ずは一つ
これをやると決めて
体を動かしてみる

やらなくていいことは
後回しにされて
そのまま
過ぎて行くから

2014/1/30 (Thu)


☆詩の小部屋「風香の詩」

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