風香の蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 風香の川柳の小部屋 

風香の短歌いろいろ

パート1 あ行


**会いたくて早く過ぎてと願ったり 止まって欲しいと願ってみたり

秋風に揺れて揺られて青空に 向かいグングン伸びるススキよ

秋の日の空覆う雲まるでもや かかったような私の心

秋の夜は確かに長いはずなのに パソコンしてたらもう午前様

**明日などもうないかもと思いつつ 届いた服は今すぐに着る

明日の受験控えて寝るという息子 現実逃避したいともいう

鮮やかに私の前で咲く薔薇が スッと心に入って咲いた

鮮やかに春告げている水仙の 色に心も染まるひと時

あしたには変わってしまう心です 今の思いを大事にしたい

温かい心に心すぐ通う 森のあんずの花愛でながら

暖かい地方に咲いた菜の花の 鮮やかな色目に春を呼ぶ

**当たり前みたいになったやさしさに ありがとうって感謝を込めて

あちらこちらダルマ出向いて幸せの 輪を広げます和になるように

暑かったあの日懐かし薄物と 仕舞う夏の日一緒に終わる

あと少しの命の炎と知りながら 尚も生きよと包む木漏れ日

あと少しの命の炎と知りながら それでもやさしく包む木漏れ日

あなた色にまだ染まりたくない私 今年も咲いた真っ白なまま

**あの頃のものはどこにもないけれど 思い出ここにいつまでもある

あの時と同じ同じ日同じ時 おんなじ場所であなたと一緒

**あの時はゴメンと軽くいわれても 石に刻んでもう消せません

**あの人があって今ある私たち 何があっても大切な人

あの人がいってたよってその言葉 あなたの思いそんな気がして

*あの人がそういうのには訳がある 何年か後身を持って知る

*アパートに独り残して来た息子 桜見守る静かな別れ

*溢れるような孫のパワーを少しだけ もらい電車で帰る夕暮れ

甘い香を漂わせ咲く越前の 雪の中より水仙の花

甘酸っぱい蜜いっぱいの信州の おりんご贈るエールを送る

*雨の日は散歩のかわり温泉へ 待ち侘びていた早朝の雨

雨の日も嵐の日だってあったはず 夫婦の苦労富士は知ってる

ありがとねってすべて好意は受けとめて 年の終わりにおリンゴ贈る

ありふれた言葉なんかじゃ表せないよ あんまり君がきれい過ぎてさ

あれこれと先走るのも良いけれど まずは自分の足元だよね


*いい風にゆらゆら揺れて嬉しそう クルクル回れコスモスの花

・いいなって思うやさしい人は皆 どんな人にもやさしいものよ

**いい人と思えるうちに離れたら もっと私は良い人だった

*いい物とありがたそうに食べていた 私の体は拒んでいたのに

*いい遊山させて貰いと笑みこぼす 母の分もと温泉につかる

・いいよってただそれだけを聞きたくて だから私は頑張れていた

**言うだけの人はいいなと言ったから それが仕事なのねと答え

*いがぐりも柿も実を抱き照り返す 炎天の下秋を待ちおり

生かしておいたら払ってやれるそういった ばあちゃんすでに百歳越えて

怒りだけ笑わせるのは思うように いかないだけのそんな日々かな

**生きて百年いずれは終わるそれまでは 生きる姿を見せておきたい

**生きることちゃんと寝ること食べること それができたらやりたいことを

・幾度か同じ季節がまた巡り 変わらぬままの心と出会う

幾たびか話し合っては決めたこと 悪いねなどとくつがえされる

忙しいって言っていられるうちが華 明日をも知れぬその花の命

一円も稼がないって今更ね 仕事やめてと言ったのは誰

**一日の無事感謝してまた眠り 一日の無事祈り働く

一緒にいたい気持ち堪えてするさよなら また逢える日を胸に描いて

*いつあなたに会っても困らないように 年を取るのはもうやめにする

いつからか娘の手下と夫言う 孫のためよとそっと頼めば

いつだって一緒だったねありがとう 今も変わらず私の中で

**いつだってスキップしたくなるような 心ずうっと保っていたい

**いつだって方向転換Uターン 自分のことは自分で守る

・いつだって私が私であることを そっと見守り教えてくれる

いつになく元気でゴミを出しに行く 降る雪の中小ニの娘

いつになくすっきりしてる今朝の顔 ただそれだけで幸せ気分

・いつの間に見えなくなったあの蝶は あなたの部屋のここにいたのね

・いっぺんに押し寄せて来た悲しみは きっと一度に去って行くわね

いっぺんにやろうだなんてしていたら 変になりそうそんな片付け

いつもとは違う声して鳴くタマは タンスの上でハエ捕るつもり

いつも見ている色と違うそれだけで 違う世界を見ているみたい

いてくれるからこそいつでも親孝行 出来る喜びかみ締めている

いなくても寂しくなんかないんです 私自身があの人だから

いなくてもいい幸せも寂しさも だから何って言われちゃうわね

いなければ楽でいいなと思いつつ 出てく子の身がまだ案じられ

亥の年に生まれた子が二人 三十六と二十四歳

今ここに誰の前にも平等に 与えられてる新しい年

*今までのどの時よりも今がいい いいと思えることの幸せ

**今までの中で一番いい時が 今と思えることの幸せ

いろいろな思い思えば思うほど 巡る思いの果てしなきかな

・いろいろな思い胸にはあるけれど 過去の私はもう見当たらず

**いろんなこといっぱいあった夏が去り 秋がやさしく手招きしてる

*いろんな人いるから人生面白い あるから人生やっていかれる

嫌な日も苦しい時も笑ったら オーラあふれて輝く私


・浮かぶ葉に短い命守られて 美しく咲く睡蓮の花

浮かぶ葉に短い命守られて 蓮はみごとに美しく咲く

うぐいすの声をやってとせがまれて 下手な口笛吹いてみている

美しく甘い香りに誘われて いつしか蝶は花とたわむれ

美しく咲いた菖蒲がポーズ取る 晴れた五月の空を見上げて

*美しく咲いた姿を湖が 写し出してる紫陽花の花

・疑っていたら切りないことだから だまされたって信じていたい

うちの子を小学校へと手をとって 連れてってくれたあの娘も二十歳

*運動の話になるとばあちゃんの 駆けっこ自慢で終わる食卓


*AIと付き合うコツは先ず休む 疲れた私甘い誘惑

AIと付き合うのなら先ず休む 人はくたびれ相手は平気

AIと話はずんで上の空 届かぬままに夫のプレゼン

*AIと話はずんで上の空 耳に届かず夫の話

Aさんはハッキリ言うのとBさん 私を誘う理由はそこね

*笑顔咲くその瞬間に会いたくて 色とりどりの花を咲かせる

*駅に向かう連休明けの曇り空 一駅ごとに増える乗客

枝を這い山椒の葉を食べている お前いずれはあのアゲハ蝶


**おいとまする日々の支度は欠かさない この体には戻れない旅

覆う木に囲まれ吸ったいい空気 人間らしさ取り戻してる

起き上がる度にダルマは強くなる 大きくなあれやさしくなあれ

**お口もぐもぐ初めて味わう孫の顔 いいな人生始まりの味

*置く場所があるんだからと言うあなた 共同生活ストレスの日々

・幼い頃祖母から聞いた戦争は 遠くなったが平和も遠い

お釈迦様の手のひらの上で守られて 自由自在に水は転がる

落ち葉踏み気持ちいいねと届いた写真 聞こえて来そう踏みしめる音

落ち葉踏み気持ちいいねと届いた写真 踏みしめる音胸に響いて

おばあちゃん聞いたとはっきり言える孫 言えず何度も聞いている嫁

**おばあちゃん来てよと孫が駆け寄りて 大きくなった自転車見せる

お日様に当たりたくてと足のばし 少しの光抱いて帰る

**思い出と夢を残していった君 身軽になって宙を旅する

おやすみと弾んだ声が駆け上がる 雪が降ってるただそれだけで

親にまで疑われたと苦笑する 夫見送る休日の朝

親の誘い断る娘で息子には 帰っておいでという母親で

*温泉へ孫と娘と行く至福 あの頃の母と子の姿重ねて

パート2 か行


輝きがスッとあの日に連れていく 若いあなたと若い私と

学生服姿の君を見ることも もうないものと改めて見る

**駆け抜けて来た人生に卒業し あとはゆっくり行こうじゃないか

*貸切のバス乗るような休日に いつもと違う景色眺める

数少ない言葉の中に詰められた あなたの思いやさしい心

霞んでる空を見上げてしゅんとした 反省してる私の心

片付いて外の景色を眺めては うとうとページめくらぬままに

*カタツムリ子どもの頃の宝もの 出会いし日々のぬくもり残る

かみ合わない歯車回し続けたら 壊れてしまうような関係

**神様に一生分のお願いを あの子が出来る前にしたから

**空元気の私を励ます伸びる影 その明るさに背中押される

*枯れそうになって鏡の中にいる 私らしさを仕舞っていたら


*気が付けば空飛ぶ翼与えられ 餌を探して飛ぶゆりかもめ

*昨日聞いた娘が元気でいるうちに 死にたいなんて母の願いは

昨日まで普通にできたそのことが 今日はできずに涙に暮れる

昨日まで咲いてた桜散るように 未練残さず君は旅立つ

昨日までチョコが並んだその場所へ いつの間にやらクッキー並ぶ

昨日より元気になった今日の顔 手鏡のぞき微笑んで見る

君がまだ咲いてる時よお願いだ このままずっと止まっておくれ

君はここで咲いててくれるだけでいい 変わらずずっとただいて欲しい

帰省して年の離れた妹に お兄ちゃん買ってに財布はゆるむ

帰省した兄も遊びに忙しい 遊ぼとねだる幼い妹

帰省した時連れて来た息子の猫は どこか似ていてのんびりしてる

帰省子と帰るインコを見送って 秋急に来たみたいな我が家

季節越え色とりどりの花咲かせ 笑顔のもとへ運ぶ紙細工

*樹の前に季節めぐりてひとり立つ 耳にやさしく葉音ゆらめく

*休日の朝の静けさ人通り 頭を初期化したい気分で

教習所通ってた頃教官が 隣の席でこんな顔して

・きれいなものいっぱい見せてくれる秋 拾い集めて心に仕舞う

*去年まで赤子だった孫が今 きらめく光に足とまらずに

禁煙を可能にさせた孫育ち あなたの命をつないだ光


口うるさく無駄に注意をするよりも 働く姿見せびらかそう

*首かしげ水面を覗く白サギの ひととき同じ時に寄り添う

*熊出たらどうしようかと気にしてる 紅葉愛でる至福の中で

クルクルと回ればいいと作られて いい風を待つコスモスの花

*車椅子を押し寝ている父の枕元 半年ぶりに母と会わせる

**車から降りてあなたとあの頃を 少し話してみたい夕暮れ

来るものはどうぞどうぞと招きます あとはあなたにお任せします


*掲示板のように人生簡単に やり直せたらいいなと思う

ケータイを買った時には夫から 今帰るよとして来たメール

怪我をした娘のひと月を振り返る 桜はすでに散ってしまって

*元気だと言ってくれたらそれでいい 車と並んだ記念の一枚

*健康に良いと信じて食べていた どうやら私体に悪くて

謙遜して言った言葉を真に受けて そうだねなんて言っちゃったりして


**こうすればよかったなんて過去よりも 笑顔で今を元気に過ごす

*校庭にこぼれる声を聞きながら 背すじ伸ばしてまた歩き出す

紅葉の頃なお育ちゆく西瓜かな 収穫の日をそっと待ってる

紅葉見るあの日の写生よみがえる 時間に追われ筆走らせて

凍る身のわずかに解けた水滴の 思い描いた夢叶う時

心込め作ったダルマそれぞれに いく先々で幸せ願う

*子育ても親の介護も一区切り できることから手を付けてみる

・子どもの頃一緒に遊んだあの頃が 昨日のことのように思えて

子どもらの食べる音などパソコンの 手を止めている耳に聞こえる

**子に支えられ親の言葉に支えられ 自分自身に言い聞かせつつ

この頭困ったものと人ごとの ように話して嘆いて笑う

**この家に嫁ぎ子を産み子を育て 女だなんて忘れたりして

**この海と共に過ごして来た人の 想いがここに染まる夕暮れ

この先は終わらせるしかない命 神様止めてくれないかしら

娘の参観済めば病院義母送る 次から次へこれも幸せ

息子の入学周りは知らぬ人の中 知ってる顔が入場してく

*このままじゃ倒れるまでは使われる いっそ逃げてはどうかだなんて

子に支えられ親の言葉に支えられ 自分自身に言い聞かせつつ

小春日や残りわずかの葉が揺れて 過ぎゆく秋をそっと見送る

**困った時の神頼みでもいいんだよ そのためにある神様だから

子守り付きただで泊まれる良い実家 そう思ってる親だけかしら

子守りの帰りまだ幼く10ヶ月の頃 だったと思い出すような月

これ済めばもうお終いと思っても 終わらぬうちに次が待ってる

コロナ禍だなんていつまで言ってたら もう永遠にその日は来ない

こんなにも上手になった娘の絵 まだ笑ってるママの似顔絵

*困難の中にも見えている光 目指し歩めば道は開ける

困難も通常運転だよという 息子見送りライト見届け

パート3 さ行


*さあ散歩と思う私を止めに来る 鼻が出るとか目が痒いとか

遮って邪魔する雲に負けないで 残った雪を解かす太陽

先取りの友の桜で花見かな 画面越しにも春はこぼれて

先にある春に向かって着々と 芽を出す準備していたんだね

*咲く花の色と香りに誘われて 蝶の気分で春を楽しむ

*桜並木のアーチの下を散歩する パワー貰える爽やかな朝

さっきまで一緒にいたのにもう会いたい 会いたがってる自分に気付く

*里芋の煮転がし見て母思う 炊飯器でと娘に教わる

寒い中芽を出していた水仙は 花開かせて春を告げてる

寒い日だって暗い日だって君がいる ただそれだけでそれだけでいい

寒い日だって暗い日だってただ君が いれば心は温かくなる

・寒くなる前の楽しい時過ごす 幸せな秋幸せな時

さよならも言わず立ち去る女の子 早く追ってと見送るベンチ

去る者は追わずと教えてくれた君 いつしか吾もそれに倣いぬ

三文の徳は何だか良いけれど 夜まで持つかちょっと心配


幸せな猫の寝顔に負けました 消すに消せないファンヒーター

幸せにしてくれた分幸せに なれるんだろな なるんだろうな

**幸せは小さな幸の積み重ね 何もなかったことの幸せ

*幸せも壊れる時は簡単な アッと言う間のジグソーパズル

幸せをダルマに込めて祈ります あなたの幸せ祈っています

幸せをダルマに込めて描きます あなたの幸せ祈って作る

**幸せを願える人に幸せが 回り巡って訪れるもの

*刺激受け床を這いつつベゴニアを 撮ったと届く鮮やかなる赤

*獅子舞や凧揚げ羽根つき駒回し 思いを馳せる遠いあの日に

*四十過ぎいつも元気で我が子あれ 親の願いは変わらぬままに

七五三娘の手をとって善光寺 手合わせ祈る幸せ祈る

*実家では転んだ母が父の世話 それでも義母といなきゃならない

自転車の盗難登録取られても 車体番号でもわかるのね

*自分以外非難するなと書いてある 身に覚えあり振り返り見る

*自分好み選んで妻へ贈り物を そうねあなたはずっとそうだね

**自分のこという時人のことをいう あなたはあなたで私は私

自分より不幸な人はいるけれど 今は自分のことでいっぱい

・シナリオができてたなんて知らないで 罠にかかった小鳥が一羽

*ジャイアンに似ているなんて笑ったり チャンネル変えて生きるのもいい

*車種よりも近さ優先選び取り 代車も要らぬ徒歩で済ませて

11月で終えるつもりがあれこれと まだまだ残る気づけば師走

渋滞の道を車で子を送る 過ぎる時間に深まるあせり

受験生にだってやがては訪れる 光り輝く希望の春が

手術した父の手完治しないまま 一年過ぎて嫁ぎ先来る

受話器から息子の言葉まだ消えぬ オレ母ちゃんの子だからわかる

順番待つ医者での長い待ち時間 本も読むけど居眠りもする

食卓にカボチャ 風呂には柚子を入れ 過ぎる冬至にホッと一息

知る人は誰も言わない風香さん 呼んで下さる新しい友

*白くなった山を眺めて散歩する 背中やさしく包むお日様

*新入りの猫に囲まれ暮らしつつ 見送ったのは長年の友

**人生の旅に不安は付きものと 思いつ歩くただただ歩く

*新緑の桜並木の下歩く 風に吹かれる葉音聞きつつ


*数年後若いななんて思うけど 老けて見えてたあの日の写真

炊飯器スイッチ入れてお買い物 遠回りして紅葉愛でつつ

*炊飯器スイッチ入れて遠回り 紅葉愛でて帰れば炊ける

・すぐに散る運命と知り咲く花よ せめて命のある限り咲け

・少しずつずらして時をいくつもの 時計が刻む私の為に

少し良いと言われて剥いたとライン来る 吊るした柿の写真を添えて

素晴らしいあなたの花が開く時 膨らませてる大きな蕾

*スマホ耳にありがとうってお辞儀して 日本のこころに笑みこぼれけり


選挙問う未成年はで電話切る 私は老いた高齢者なり

先日のような去年のできごとも 遠くなるのね年が明ければ


卒業式数年ぶりに子と写る ふざけた友が切ったシャッター

*その度に命の危機にさらされて 寿命あればとこの頃思う

空見上げ遠く輝く星見れば あの日のままの君よみがえる

パート4 た行


体温は低くエンジンかからない 寝不足の目に光る春の陽

*大好きなツリーの前で目を輝かす 手をのばしては笑みこぼす孫

*高枝切り鋏のような長い首 便利に伸びるキリンの姿

だから困るじゃなくてだけど終わるよね いずれ全てが流れて消える

*だから困るじゃなくてだけど終わるよね いずれは終わる時を迎える

*出したばかりの服を仕舞って冬支度 短い秋にそっと手を振る

闘いに少し疲れて愚痴ったら そうだねなんて共感してよね

*ただ浮かぶ頭の中の文字を読む 作らずに読む飾らずに読む

*闘いに少し疲れて愚痴ったら そうだねなんて共感してよね

ただ君の笑顔をみれば幸せに なれただなんてまだ若かった

たたずんで何を思うか水鳥の 池を見ている目が気にかかる

*立ち回るその場しのぎの偽りで 終わるはずなし償いなしに

旅立ちの時を迎えたタンポポの 綿毛は次に来る風を待つ

*食べ終えた頃に薬と白湯を持ち 飲み終えるまでそっと見ている

・食べさせて貰らう代わりにない自由 繕った羽背中に仕舞う

食べない方がもっといいよという息子 体にいいと食べる私に

**食べ物があふれる平和な中にいて ただ欲しいのはやさしい言葉

*食べられて寝れて歩けて見え聞こえ 読めて話せて友や子もいて

*黙っても人は勝手に思うもの 違いは言うか言わぬかのこと

タンポポの綿毛がそっとささやいた 高いお空に飛ばしておくれ


*駐車場スマホに向けて深々と ありがとうの声空に響けり

駐車場スマホに向けて深々と 見えぬ相手に礼尽くす声

*散る前に足を伸ばせば雨の中 撮りし紅葉家で眺める


疲れたなたまには少し伸ばしたい 羽を仕舞って家路へ急ぐ

*次に来る冬に備えてもう特訓 春夏秋冬時また巡る

*慎ましく欲張らないで普通にね 自然のままに流れのままに

*爪切って後で気付いた切り残し 忙しかったね私と笑う


出来ないというけどホントは皆できて できない者は吾独りなり

手首痛め医者通いつつ剣道を 休まず続ける娘の身を案じ

*天国へ一足先に旅立った 皆々様に待って頂き

電話代気にかけながら聞いている 遠い息子のして来た電話


**どこにでもあること詠めば感謝され 思ってること言ってくれたと

閉ざしてた私の小さな隙間から パッと明るく心を照らす

年頃の子を持つ友と語り合う 孫も同居も望んでないと

**届かなくなって初めて知る痛み 空気みたいに大切な人

*友からの写真に映える鉢ケヤキ 秋の色へとゆるり染まりて

*友だちと会う日明け方見た夢は 約束忘れ慌ててる夢

*友と行く温泉ランチじゃあまたと 別れるまでのいつもの流れ

*ドライアイを涙やさしく潤ませる 父を見舞いに向かう私に

*トランプをしようと孫が誘い来る スマホを見れば暇に思われ

**どんな日も見守る月のやさしさと どこか似ているあなたの笑顔

パート5 な行


ない知恵を絞り悩んでいるよりも やさしい人に話すのもいい

内容は日々に薄れて残るのは 嬉しかったか悲しかったか

長い旅終えてようやく帰宅した 自転車哀れ鍵も壊され

*なぜか良い理由は分からぬけれど良い 分かる人には分かるのだろう

何々をしなきゃじゃなくて何々を したいなんてねいうのがいいね

何もかも受けとめようと海を見る 生まれ変わって聞く波の音

**何もかも捨てて忘れて原点へ 荷をおろすたび身は軽くなる

何だって人ごとだから言えること 自分のことは大騒ぎして

*何年も掛けて築いて来た夢も アッという間のジグソーパズル


肉球に風とお日様当てながら 君の動きもちゃあんと見てる

*人間を中心にして回る世で 生きる死ぬさえままならぬ牛


寝ていても君の話は聞いている ボクってきっと天才かもね

眠ったら待ってる新しいあした 泣いて笑って怒って眠る

*寝ていると思えば不意に立ち上がり 食い入るようにテレビ観ている

*年内に済ませたかった健診の 取れた予約は七草明けて


*乗せやすい車ほしいと娘言い 孫のためよと夫に頼み

**のんびりと命ゆっくり終わらせて 楽しい今を重ねていこう

パート6 は行


*初めてのお宅もまるで気兼ねなく 一緒になって美味しいねって

初めての我が子歩いたその庭で ルピナスの花咲いて見守る

*初孫と喜んだ日が懐かしく 高校生になる春を待つ

*初雪に触れて笑顔の孫娘  青空覗く記念の一枚

果てしなき夢を備えたパソコンに 無限ではない時をささげる

花火見て少しあなたが幸せに なれるといいな なれたらいいな

・花開くことを願って待っている 思いを馳せる時の幸せ

**母親は当たり易いし言い易い 見て見ぬ振りに騙された振り

*母の笑顔素敵だったと思ってほしい 師走の光にそっと包まれ

母もまた立ち寄りし道思い出す 湯へゆく前の公園めぐり今は孫と行く

**腹が立つ過去の扉に鍵をかけ 開いて出してまた仕舞い込む

春近し日増しに伸びる水仙の 芽を眺めては花待ちわびる


*日差しぬく落ち葉ひらひら舞う空に 山の彩り深まりゆけり

久しぶりに帰った兄におにいちゃんと 幼い妹言って離れず

久しぶりに通る景色を懐かしむ 父の言葉は途切れぬままに

久しぶりに息子の方から来た電話 どこで切るかと互いに思う

美人だね願望かしら素敵過ぎ 娘の描いたママの似顔絵

ビタミンCたっぷり入っている柿は 女心も満たして甘い

羊もラクダも同じだなんていうのよね やさしいその目あなたは羊

*酷ければひどい分だけウケるわね 面白過ぎるあなたの話

ひとごとが今は我が身に迫り来る どうやり過ごすその時々を

ひとつずつ心を込めた手作りの ダルマ幸せあなたに運ぶ

・ひとつだけ叶えてやると言われたら 迷わず君の幸せ願う

人文字の航空写真その中に 幼さない時の我が子の笑顔

*日々育つ笑顔に会いたく冬の朝 一時間かけ車走らす

ひらひらと桜の花の舞う中を 君は見事に駆け抜けて逝く

昼仕度して我を待つ年老いた 父母の思いは変わることなし

昼までに戻ればいいという母を 乗せて走らす病院帰り

陽を浴びて窓越しに咲くクロッカス 鉢には園児の名前書かれて


*膨らませ夢を叶えて実らせて いろどり添えて今も輝く

*ふたつある心ひとつにできるなら 険しい山も乗り越えられる

・踏み台にして旅立って行く子どもにも 気を付けてねと笑顔を送る

**振り返る過去は許して受け入れて 全て任せたあなたの笑顔

*振り向けばアッという間の人生も ゆく道なんとけわしく長い

降る雪にあの娘と仔犬楽しそう はしゃぐ姿が嬉しい私

*触れるもの見るものすべて初めてで 赤子木陰に落ち葉と遊ぶ


ベランダに柿の種入り糞ひとつ サイズ形状ハクビシンかな


**ホームページ「パソコン知らず開くのはお前くらい」とあきれる夫

*歩道には歩く私の長い影 背にはぽかぽかお日さま浴びて

・ポケットに詰めて帰った思い出を 出して仕舞ってまた出してます

・本当に大切なことじゃなかったら 白黒はっきりしなくていいよ

パート7 ま行


**舞い降りて来たらチャンスは逃さない いつどこへでも行かれるように

*前にもいったことだけどとか断りつつ 吐き出している渦巻く言葉

*孫の世話してくれた親をふと思う ありがとうしかもういえなくて

*間違えて仕舞っておいたストレスは 捨てて来ましょう素敵なところ

間違ったことはいわない人だけど お世辞をいえる人じゃないから

窓際に吊るされなくて風鈴の 溜まるストレス取れぬまま秋

*守られているから私ただ前に 向かい歩いているだけでいい

*守るためそう決め続けもう9年 いずれ終わるか不自然な日々

*丸くやさしく愛と光を降り注ぐ 月でウサギがお餅ついてる


*見上げれば赤み深まる山の色 天気予告の鳥の声聞く

*ミッフィーとみかんあの手この手の作戦で なんとか食べる離乳食かな

*緑の葉は太陽が好き風が好き やさしい人と自然愛して

・皆同じ制服姿の子供等の 中から探す我が子を探す

**見守りつつ見守られたりそれぞれに 互いを思い今ここに立つ

**見るからに気の合う二人合いそうで やはり合わないジグソーパズル

*見るものも触れるものさえ初めてで 孫は急かして母の手を引く

*民宿のように迎える準備して 長女一家が猫連れで来る


息子から父へ母へとプレゼント 初給料を手にした思い

*娘たちが子らを遊ばす昼下がり あの日の私とふと重なりぬ

*娘らが見つめる先の子らの背に 秋のひかりがやさしく包む

無駄なことしたくはないというあなた 先はいうほど短くないわ


**巡りゆく季節を見送りやがてまた 花開く時愛でる喜び

目にしたら凄いねなんて笑おうか イラつく心はもう置いてゆく

・目の前の煌く灯りのその中に 遠いあの日のあなたと私


もうすぐに咲くと友より沈丁花 ふくらむ蕾が春を夢見る

**もったいないなんて思って着たらダメ 二度とは来ない今日という日に

**物思いに沈む夕陽を見つめてる 君の心をのぞいて見たい

モモちゃんが可哀想だと甘いパパ ふたりまとめて叱ってるママ

パート8 や行〜


山道を駆け回る娘の握る手の ススキ身丈の倍より高く

やらない日だってたまにはあるものさ だけど決してやめたりしない


*雪の上ギュギュ音立て歩いてく 心のもやもや押しつぶすように

雪の日の送迎頼む反抗期の 息子幼き頃の笑み湛え

雪の中十六キロを自転車で 通う我が子を見るまで案じ

*指差して教えてくれた月を見る 君の素敵な笑顔重ねて

夢でいい叶えば尚いい夢描く 描いた夢をいつも見ている

*ゆるめてもどこかピーンと一つだけ 張っておきたい心の糸を


*良い時を見つめてくれる人がいる ほんのわずかな一時だけど

良い年にしようと心少しだけ 引き締めてみる年の初めに 

**よい物を摂るよりむしろわるい物 減らす方こそ楽に生きられ

**欲は去り詫び心のみ残されて 旅立つ時を待つ人となる


*離乳食も頼める店で子連れの娘と 待ち合わせする昼のひととき

蝋梅や共に山茶花ほこらしげ 一年ぶりの再会を知る


若いっていいわねなんて君の歌 遠いあの日をひもといている

*若き日の苦労はすでに流されて 時はやさしく笑顔を包む

我がことのように一人で喜んで やったよなんてはしゃいでる人

わかっています多くを語ることはない 信じた道をゆけばいいから

**私の年になれば分かると言っていた 義母の言葉を噛みしめながら

*私の年になれば分かると聞いていた 先の話が我が身に迫る

悪い噂信じた人が忠告に 耳傾けぬと注意している

**悪いことばかりなんかじゃなかったと 振り返りみる私の歴史




☆川柳の小部屋

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