蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 詩の小部屋 

風香の詩2のパート8

*宝くじ


久しぶりに友達と会い
近況報告をし合った
彼女は大きな悩みを抱えていた
自分ならどうするだろうと
一緒になって考えてみた
出来るものなら力に
なってやりたかった
助けてやれるものなら
助けてやりたかった
でも友達の心は決まっていて
私に助けなど求めていなかった
聞いた話でいっぱいになってしまった私の心に
私は言い聞かせた
自分の力で解決するために
彼女が与えられたことなのだから
余計な手出しは無用だ
友達は自分の力で
乗り越えて行くに違いない
もし助けて欲しいと言って来たら
その時は私に出来ることをしてやろう

たまたま片付けをしていたら
もう大分前に届いていた
来年度の宝くじの申込書が目に留まった
見ると明日が締め切りだった
もしこの宝くじが当たったら
彼女にあげたい
そういうお金なら
もしかしたら
受け取ってくれるかも知れない
そんなことが ふと浮かんだ
私は当たることを祈って
大急ぎで申込書に記入して
ポストに投函した

2008年03月05日 15時06分49秒
*海になりたい


小さなことにも
大きく揺れる
小さな心の
私がいる
私は大きな海になりたい

全てを受け入れ
数度の波で
全てを消し去る
深い海
私は深い海になりたい

2008年03月05日 15時09分35秒
*輝いていたい


いくつになっても
輝いていたい
しわくちゃなおばあさんになっても
ずっとずっと輝いていたい
そのためには
絶対健康って大事だよね
私は体のこと 
う〜〜〜んと
気を付けているんだ

我が家に毎日のように
やって来る子供のお友達
いつも笑顔で迎えてやりたいって
思ってる

子供のお友達も
みんなみんな我が子みたいに可愛い
ひとりひとり
大切な大切な子供達だから
私はなるべく家にいて
いつも笑顔で迎えてやりたい
だからどんなことがあっても
元気じゃなきゃいけないんだ
元気じゃなきゃ
いい笑顔でいられないから
そしてずっと元気で輝いていたい

子供達が巣立って
私を必要としなくなったら
お年寄りの介護で大変な思いをしている人達の
手助けをしたいな
少しでも役に立てるように
やはり私は元気でいたい
そしてずっと元気で輝いていたい

2008年03月05日 15時10分29秒
*風と人間


風は人間にとって
なくてはならないもの
爽やかで
穏やかで
暖かい時もあれば
時として災害をもたらすことがある

人間は人間にとって
なくてはならないもの
にこやかで
穏やかで
温かい時もあれば
時として牙を剥くことがある

2008年03月05日 15時11分24秒
*私の出した本


七歳の末娘が
初めて出した私の本を見て
「これ欲しい」って言うから
一冊あげることにしました
すると娘は
すぐにカバーをはずして
「みさのだよ」と書いて
おまけに裏には
私の似顔絵まで描き出した

次に娘は
本を開いて
書いてある文字を読みながら
分からない漢字を聞いて来たので
教えてやると
仮名を振り始めた

うわ〜
新しい本なのに
とんでもないことになりそうだ

2008年03月05日 15時12分03秒
*「受験発表の日」を手にして


「どの詩を載せるかは
全て“本の森”さんにお任せします
ホームページに百編の詩を載せましたので
その中から選んで下さい」とお願いしながらも
受験した高校を落ちた娘のことを書いた詩
結婚当初夫の母とうまく行かなかったことを書いた詩
それだけはどうか選ばないで欲しいと願っていました

ところが私の思いとは裏腹にこの詩が選ばれ
「これはいい詩」と誉めていただきました
それでも
私の一番表に出したいと思っていた
「あしたでも 百まででも」を
本のタイトルにする予定でしたので
それでもいいと思いました
ところが「あしたでも 百まででも」を取りにして
本のタイトルは「受験発表の日」にした方がいいからと
突然お電話をいただきました
全てお任せしようと決めていましたので
出版社の方がそうおっしゃっるのなら
その方がいいに違いないと
私も覚悟を決め
「受験発表の日」でお願いすることにしました

自分で納得して決めたことではありましたが
本が出るという喜びの裏には
いつも「娘とおばあちゃんがあの詩を読んだら何と言うだろう?」
「傷付いたりはしないだろうか」と
この話が決まってからの数ヶ月
私はずっと悩んでいました
待ちに待った本を手にしてからも
やはりそのことが引っ掛かっていた
どうしたら良いものかと思いを巡らせながら
数日が過ぎたある日
黙っていてもいずれ分かることだからと
思い切って「おばあちゃん、これ私の本なんだけど読んでみて」と差し出した
しばらくして本を読み終えたおばあちゃんは
「この本いいね〜」と笑顔で本を返しに来てくれた
私の心は
ほんの少しだけ軽くなりました

おばあちゃんには話すことが出来ましたが
娘にはまだ本のことを言えずにいたある日
たまたま「受験発表の日」を手にしていた私に
娘が近付いて来ました
その時私は
何故だか自然に「この本読んでみて」と差し出すことが出来ました
娘は「受験発表って誰のこと?」と聞いて来たので
「けーちゃんしかいないでしょう」と
ふざけたような口調で言うと
「え〜〜〜」と言うだけ
娘はそのことについては何も言いませんでした
それからまた数日が過ぎて
娘は「友達にも本を貸したから」と私に話し
「お父さん、お母さんの本売ろうよ」と
夫に向かって話し始めた
本を手にしてからも
まだ暗い影を落としていたような私の心
娘のこの一言で
ようやく明るい陽射しが差し始めた

そうだ
娘の言う通り
この本を売ろう
多くの人に
「受験発表の日」を読んでいただこう

2008年03月05日 15時13分05秒
*本の力


本を出そうだなんて
そんな夢みたいなこと
考えたこともなかった
たまたま友人から
お知り合いの方が
「本の森から本を出すから見て下さい」と
メールをいただいたから
せっかくのご好意だから
ちょっとのぞいて見ようかな?
ぐらいのつもりだった

早速ホームページを開いて見ると
そこには「あなたの書いた本をどこかでだれかが読んでいます
あなたの体験が、感性が
生み出した言葉たちがいきる瞬間です
そこから新たな物語が始まります」
そんな言葉が私の目に飛び込んで来ました
そして「本の森では出版する原稿を募集しています」
これを見た時にはもう私の心は動き始めていた
この時が私の本「受験発表の日」の出発でした。

この日から数ヶ月が過ぎて
出来上がった私の本を手にして
今思っていることを川柳にしてみたら
こんな句が出来ました
★みんな居てそして私の今がある★
私の力では何も出来ないことでした
本当に縁があって巡り合わせていただいた方たちのお陰で
今の私があります
皆様お一人お一人に巡り合わせていただいたことに
ただただ感謝です

今までホームページ上にあっただけの詩と川柳は
限られた方々の目にだけしか触れることが出来ませんでした
ところが本にすることによって
多くの方の目に触れ
多くの方の感想をお聞きすることが出来ました
本の力って本当に素晴らしいですね

2008年03月05日 15時16分18秒
*お父さんとおんせん


みくちゃんとみいちゃんは
しょうがっこうの一ねんせい
おうちもちかくて
二人はおんなじうめぐみ

おとうさんがお休みになると
みいちゃんはいつもお父さんと二人だけで
おんせんに行きます
きょうもおんせんに行こうと
お父さんとはなしていたら
その日もまたみくちゃんがやってきて
みくちゃんもいっしょに
おんせんに行くことになりました
いつもはお父さんといっしょに
おとこゆにはいる
みいちゃん
この日はみくちゃんもいたから
おんなゆにはいることにしました
みくちゃんと二人だから
だいじょうぶだと思ったのに
すぐにこころぼそくなってしまって
お父さんのところに行くことにしました
二人でタオルをまいて
ぬいだふくをかかえて
お父さんのはいっている
おとこゆに行きました
そしておとうさんをさがして
三人でおとこゆにはいりました

きょうもまた
みいちゃんはみくちゃんに
でんわをしてる
「お父さんとおんせんに行くから
みくちゃんもいっしょに行こう」って

2008年03月05日 15時17分40秒


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