久しぶりに友達と会い 近況報告をし合った 彼女は大きな悩みを抱えていた 自分ならどうするだろうと 一緒になって考えてみた 出来るものなら力に なってやりたかった 助けてやれるものなら 助けてやりたかった でも友達の心は決まっていて 私に助けなど求めていなかった 聞いた話でいっぱいになってしまった私の心に 私は言い聞かせた 自分の力で解決するために 彼女が与えられたことなのだから 余計な手出しは無用だ 友達は自分の力で 乗り越えて行くに違いない もし助けて欲しいと言って来たら その時は私に出来ることをしてやろう
たまたま片付けをしていたら もう大分前に届いていた 来年度の宝くじの申込書が目に留まった 見ると明日が締め切りだった もしこの宝くじが当たったら 彼女にあげたい そういうお金なら もしかしたら 受け取ってくれるかも知れない そんなことが ふと浮かんだ 私は当たることを祈って 大急ぎで申込書に記入して ポストに投函した
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