風香の蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 風香の川柳の小部屋 

風香の川柳いろいろ

パート1 「あ行」


・あーこれが私なんだと人を見る

ああすれば良かった過去を振り返る

ああなっちゃイケナイデスという見本

愛犬に心の内を見透かされ

*愛されて愛して今日も生きている

愛情というひと手間をかけて煮る

会いたくて若いあの日に会いに行く

青いってずっと思っていたい空

会える日を待ってて長い日を送る

赤ちゃんのすぐにいらなくなる玩具

秋風に大きなスイカ持て余す

秋晴れに洗濯物も眩しそう

諦めた夢は老後に取っておく

諦めた夢を時々出してみる

諦めもつくし慣れても来る体

・悪人も少しいるので鍵をかけ

揚げ物の音に雨かと目覚めた日

あさがおに話し掛けては水やる児

足枷も手枷も取れて五十代

*あしたかも百かも命終わる時

・あしたには変わってしまう心です

足元を照らし歩けとお月様

明日会える今日は会えたと眠れない

*明日がある明日があるからあわてない

預かっているけど中は見てません

明日からと言っては寝てる受験生

・明日はないつもりで今日を生きている

明日は我が身いいことだけにしておこう

明日は我が身人のことなど言えません

味を知る為に一度は買ってみる

遊ぶように作られている子供たち

遊んでる園児集める笛の音

与えられた顔で生きよと不公平

与えられた顔と体で生きてます

与えられた体で今日も生きている

与えられる罰も知らずに捨てている

温かい言葉が秘めているパワー

温めた手で温める子供の手

・温めたり叩いたりして開けるビン

頭の上のハエも追えずによそのハエ

新しい命となってよみがえる

新しい靴が心を弾ませる

・新しい出会い心も弾む春

新しい水着と夏を待つ娘

当たり前と思って頼り過ぎていた

・あたりまえを私に望むのはやめて

会った時知らないふりをする身内

アップルと言われてリンゴ赤くなる

集めてたピアス今では児のおもちゃ

あと一歩勇気を持って引き返す

後から来たビルに太陽うばわれる

あと998羽折るところ

あと五年かけて子離れする準備

あと五年我慢しようと決めている

あと少しあともう少し今日を生き

あとはもうどう転んでもいい覚悟

あとはもう晴れるしかない曇り空

あとはもう若返るしかありません

あと三日あと三年と待ってみる

あと戻りだって出来ます好きな道

あなた色に染まるあなたの小物たち

あなたが居て今の私がここにある

あなたが居て星も出ているそんな夜

あなたってやっぱり素敵だと思う

あなたでいいやはりあなたがいい私

あなたとの同じ思い出綴る春

あなたとの考え思い夢のズレ

あなたの好きな物を作って行って来ます

あなたの為はすべて私の為になる

・あなたの手借りたらきっと飛べるはず

あなたの花が私の夏を紅く染め

*あなたのままそのまま生きていたらいい

あなたも私も変われないって思えた日

あなたらしくこの世で生きるのが定め

あなたらしさ出せて初めてあなたです

姉のメガネかければ姉妹瓜二つ

あの一瞬が左右するとは気付かない

あの子がパパになると私はおばあちゃん

あの頃に戻って話す電話口

あの頃は貰うマッチがコレクション

あのシーン今ならわかるあの映画

あの手この手で食べさせている離乳食

あの時の言葉ひとつに残る傷

あの人が留守でポッカリあいた穴

あの人と知らず話していた電話

あの人に会わせてくれる為の人

あの日のまま今も私の中に居る

あの星は君の努力を知っている

アパートに着いたその日に受信料

危ないと言われ飛ばずに歩いてる

甘いって苺にちゃんと描いてある

甘え上手でタマはみんなの人気者

甘柿の中で時々出会う渋

甘そうな顔して見てる渋い柿

網戸替えあとは来る蚊を待つばかり

雨上がり犬を連れ出すお昼時

雨上がり花びら敷いたアスファルト

雨に消えた無言の背中まだ残る

雨の日の為にお花の傘を買う

・雨の日を待って夫をこき使い

雨降って地固まらずに土砂崩れ

雨降ってページ一枚めくる秋

雨降ると少しためらうスニーカー

アメリカの人形青い目に涙

誤った地球の未来選択肢

・歩み寄るしかない一つ屋根の下

アラ彼女ポッカリお口開けたまま

あり余る食べ物前に絶つ命

ありがとういつも感謝の手を合わす

♪ありがとう今日の心の色で書く

♪ありがとう今日の心の色で咲く

ありがとう心でいつも手を合わせ

*ありがとうってイッパイ言った方が勝ち

ありがとうみんな周りがしてくれる

あり過ぎて不安にさせているお金

アリの真似無理と悟ったキリギリス

歩いたら止まれ曲がれと予想外

歩きだと忘れて買った重い品

歩けないと言っていたのにもう出掛け

アルバムに言いたいことが言えた頃

アルバムに落ち葉に埋まる児の笑顔

アルバムに幸せだけを貼ってます

アルバムに何でも好きに出来た頃

アルバムの君の笑顔はセピア色

あれこれと体にいいと食べ過ぎる

あれこれと食べて安堵のお茶を飲む

あれこれと履いて選んだ同じ靴

・あれもこれも後で使うとまた仕舞い

あれもこれもいずれ笑いになる話

*あれもこれもやりかけたまま春は行く

会わないでいたらストレスたまらない

・あんなこと命かけてた若かった

あんなこともあったわねって笑いたい

パート1 「い」


・いい風が吹いたら回るつもりです

いい風を願って回る風車

いい空気吸って人間らしくなる

いいことがありそうピョンと跳ねてみる

いいことがありそう福を掲げとく

*いいことがありそう夢を掲げとく

いいことは見たり聞いたり言ってみる

*いいことを一つ数えて丸くなる

言いたいこと言えて暮らせて家族です

*いい出会いまたいつの日かいい別れ

いいとこで続くみたいに終わる夢

いい人だあの人ボクを誉めている

いい人だ美しいのにトゲがない

いい人だ先ず相性をチェックする

いい人と思ううちにと離れゆく

いい人と思えるうちに離れたい

いい人も一緒に住めば嫌な人

言い分があっさり通り決まる役

いい骨とレントゲン見て誉める医者

・いい夢を描いて回る風車

・いい夢を見せて去ってく君と夏

いいよって黙って見ててくれる人

いい嫁をやめて笑顔を取り戻す

いい別れまたいつの日かいい出会い

言い訳は親の介護と更年期

言うことを聞いてた頃の子の写真

家空けられるようにペットは諦める

家に居たらずっと子のまま親のまま

言えば言われるやればやられるだが生きる

言えば言われるやればやられるただ生きる

言えるなら言い分だって言うつもり

家を出た子の無事祈り守る家

いが捨てた栗が袋で丸くなる

生き死にの差が曖昧になる老いよ

生き死にのどうせ誰もが通る道

生きている証みたいに押し寄せる

生きている限り女の続く家事

生きている限り勉強だよと言う

生きている限りやろうと決めた仲

生きて百年あとはどうする使い道

息抜きの遠出が逆に息つまり

生きること全て血となり肉となり

生きることちゃんと寝ること食べること

生きるのもいいね空には月と星

いくつまで生きてくれても残る悔い

・幾度の危機乗り越えてまだ夫婦

いく度のチャンスのがして今がある

いざという時の脂肪を蓄える

いざの時考えながら日々こなす

石焼き芋若き日の母思い出す

意地悪をあなたの耳に聞かせてる

・意地悪をされていい人やめられる

忙しいと言ってやってるうちが花

忙しい人が作っている多忙

急がなくてもやがていつしか過ぎる時

いたずらな熊は冬眠させておく

痛む目に無理させ本を読ませてる

頂いた命感謝と献血へ

いただいた体治してまだ使う

一大事ゴルフしている太っ腹

一段落したので話聞く覚悟

一度咲いた花は寒さもいとわない

一日かけて落とすつもりの砂時計

一日がどうあれ酒で締めくくる

一日の疲れ癒して眠るバス

・一日を無事に送って積み重ね

一年にそうあるはずのない好い日

一年をぐるり回ってもう師走

一番の味方一番敵になり

一枚になって夢見るカレンダー

一夜明け新たな年が動き出す

一夜だけ心貰った雪だるま

いつかまた夢は頭上に掲げとく

いつか夢叶うと信じ掲げとく

一冊で家中回る漫画本

いつ死なせてやろうか神も迷ってる

一緒っていいね心も温かい

一緒には居ない努力をして元気

一心に願う心の咲かす花

いつだって今も私の中に居る

*いつだって輝いていた頃のまま

いつだって心に光る星がある

*いつだって心は自由大空へ

いつだって心は自由夢を見る

いつだって信じられてて自由の身

いつだって強い味方の君が居る

いつだって返事はママに聞いてから

言っちゃいけない言葉何度も聞いて来た

言っていた掛け声孫に指摘され

言ってから言わない方が良いと知る

行ってらっしゃい後は私の時間です

一時でも別れは先に延ばしたい

いつ何歩あるいてますと監視され

いつになくビール飲みたい休肝日

いつの間に馴染んで婿も楽しそう

一匹の蚊に体調を崩される

一歩一歩あわてなくても春は来る

一歩出て離れ私に戻る時

一歩引きお願いをするお人柄

いつまでも咲いてばかりはいない花

いつまでも好きでいさせる親の愛

いつまでも無駄な心配尽きぬ親

いつもいつでも一緒だったねありがとう

いつもどこでも猫のクロちゃん人気者

居なくても我が家ひとりも気付かない

居なくなったら居なくなったで悩みごと

居なくなれば新たなボスが現れる

居なければ嫌なタバコも懐かしい

犬だけは夫の帰り待っている

犬と猫インコ目当てに孫が来る

犬二匹大きい方が娘です

犬に悩み聞いてもらって楽になる

犬の方が付き合わされている散歩

犬の名をつい呼んでいた子の名前

居眠りをしていましたと顔に型

亥の年に生まれた子が二人

命の水時には命脅かす

命の水時には命を落とす水

祈ることないと退屈する悩み

いびきかく夫の聞いているテレビ

今生きる二十年後を生きる為

今はない庭の紅葉変わる頃

今は娘と遠いあの日の雪遊び

今はよそう言えば私が責められる

今までの集大成と医者は言う

今までのどの時よりも今がいい

今までは耐えてた二十五年間

・今までもこれからだって大丈夫

嫌がることずっと言わなきゃいいんだね

・癒されたい心あなたに会いたがる

嫌だけど虫も地球に住んでいる

嫌なこと忘れる為に早く寝る

嫌な時楽しい時も立つキッチン

イライラの訳を吐き出させる作業

居るだけで心癒してくれるタマ

色づいて異変知らせる果実かな

色のない絵にもならない冬の雨

インコにはちゃんとあいさつしている子

パート1 「う」


植えてない柿が芽を出し実をつける

上を見て育ち弟良く育ち

上に上にゴミ寸前の宝物

浮かんではその度違うことをする

・受け取ってくれる笑顔に出す便り

受けるのは恵みばかりでない自然

薄着の子見てる私が震えてる

打ちあがる花火今だと感で撮る

打ち明けて励ましあった悩みごと

うちの家計に無くては困るおばあちゃん

うちの蚊はみんな夫が好きらしい

うちの子が一番ですと親の顔

うちの娘が一人手を振る参観日

うちの娘を歯磨き好きにした歯医者

内弁慶外で出さないその個性

宇宙人位に思いあきらめる

宇宙人くらいに思うことにする

宇宙人と時々思う世代の差

うっかりママでしっかり者の子に育ち

美しい花に似合いの蝶が舞う

美しく咲いたばかりにまた摘まれ

美しく蝶を映した水溜り

美しさ恐さも秘めた白い雪

鬱陶しいみんな言うけど快適じゃん

腕相撲子に勝つうちにしつけ終え

・腕のいいあなたならばとポーズとる

・うなずいてくれる人だけ話したい

*うまくいくと思えばきっとうまくいく

産まれたら産まれるまでの夢を見る

埋めあって夫婦で越える山や谷

梅干しが寝てる体を目覚めさせ

梅の花見かねた雪が解けて降り

占いだよと言って半分信じてる

・うるさがる子に話したい胸のうち

嬉しいとき悲しいときも光る星

嬉しさに寂しさついて回ります

うわさなどどこ吹く風と聞かぬ耳

噂などどこ吹く風と聞き流す

・噂には聞いてたこれが二千円

うわさ話伝言ゲームみたいだね

運がいいのか今もこの家住んでいる

産んだ親知らずに卵並べられ

運転をするか迷って飲むお屠蘇

運動会親を見付けた児の笑顔

運動会年を忘れて引いた綱

運動会張り切るママのお弁当

運のいい桜は池に落ちて咲く

パート1 「え」


栄養と休養風邪は直ぐ治す

A(B.O.AB)型であーだこーだと決められる

描いてる通りの道を歩んでる

笑顔から拍手に涙する米寿

笑顔だけで幸せだった片想い

駅までと勝手に予定立てられる

絵手紙の枝まだ伸びているらしい

絵手紙のピリッとしそうとうがらし

絵葉書に聞いて宛先書いてます

・縁あって出会えた人と今も居る

縁起物供えて福を招き入れ

園児の声聞いて泳いだこいのぼり

演奏中後ろで親も話してる

園庭に思い思いの鯉の群れ

*縁のある人へ人へとつなぐ縁

鉛筆立てになった牛乳パックです

・円満と言う二文字にする妥協

パート1 「お」


美味しいと言えば数日続く味

・美味しさの秘密信州育ちです

・美味しさをそっとあなたに密リンゴ

美味しそうに見えてただけのレストラン

大奥様はと愛想の無い銀行マン

大きく広く心の窓を開けて待つ

大きくなるもの年をとるもの大空へ

大きなイビキふすま一枚通りぬけ

大きな悩み消えて忘れていた悩み

大き目の方がと迷い買った靴

大袈裟な涙勝手に出て困り

多過ぎる人に地球も持て余す

大勢で行ってお一人様ひとつ

大空で燃えた花火の潔さ

大空へ届け感謝と祈る夢

大空を泳ぐと決めた池の鯉

大空を飛んだ鳥にもあるドラマ

♪大空を見上げて指で書く日記

起き上がる度に嬉しい夢描く

置き去りにされたスマホが鳴っている

お気に入り一つ残したぬいぐるみ

お客さんになって時々来る我が子

お客さんみたいな子どもやって来る

お化粧がすっかり落ちた夏の午後

おこづかいたしてパパへのプレゼント

怒ってる静まるまでは離れてる

怒ってるより恐い優しい母の声

怒り出す時は決まって二人だけ

抑えてた本音も見える酒の席

お下がりの娘の服で褒められる

お先にどうぞまだ人生はまだ長い

幼い日のユリは立派に咲いていた

幼子の氷柱持つ手を紅く染め

おさまらない腹の虫にも食べさせる

お散歩の足元そっと照らす月

おじいちゃんに態度で示す孫娘

おじいちゃんの天下視線で崩す孫

教えてくれた母はとっくに忘れてる

おしつけはおの分見栄も入ってる

押し花になってあなたと見てる夢

おしゃべりが過ぎて出て来るボロの数

お洒落すればどこへ行くのと疑われ

お世辞より良いとこ見つけただ話す

お惣菜買ってゆとりも買って来る

遅かったすでに結婚してた彼

遅くても速いウサギと思うカメ

お供えは私の好きな物ばかり

お互い様とそこまで来てる助け舟

お互いに待っていたのね違う場所

・お互いに若いとかばう同級会

落ちているアリのお菓子は奪えない

落ちる砂終わってもまだ砂時計

お月様がもっと歩けと照らす道

夫から一口貰い呑むビール

夫との間に猫が丸く居る

夫の稼ぎと猫に話して餌をやる

夫の話聞いてるような子の話

夫への愛は負けそうお母さま

夫より義母と一緒に居た時間

お出掛けにカメラと笑顔忘れない

お出掛けも散歩も好きな万歩計

お天気に振り回されて癒されて

男湯の会話聞こえる露天風呂

音沙汰はないが元気に違いない

大人にも子供の頃があったでしょ

大人びた体の中に住む子供

お隣の洗濯物に雨が降り

同じことこれで何千何回目

同じじゃない変わる心を思いやる

同じ血を引いた子孫が生きている

同じ年になって言葉を噛み締める

・鬼ばばと鬼嫁どおりで馬が合い

鬼に金棒強い味方の君が居る

鬼に金棒ボクにはいつも君が居る

鬼の面金棒持つ手震えてる

・お願いは一つ平和と決めている

おばあちゃんにチラシ貰ってママの顔

おばあちゃんの何回目かの干支の年

おばちゃんのお顔可愛く娘の絵

おはようと鳥や猫にも声をかけ

おはようのインコの声でなごむ朝

お日様が雲と一緒にする遊び

お日様がさよならしたら出掛けます

お日様に負けるものかと雪だるま

お日様もお休みですね曇り空

お昼寝が済めば遊んでくれるタマ

お昼寝の邪魔でしたかと来たメール

お返事がまだ出せなくて今日も暮れ

お弁当見ては給食懐かしむ

覚えてはいないが話聞く夫

お土産は君が集めている蛙

お土産も揺られて眠る夜行バス

思い込みながら出来てくストーリー

思い出すことを忘れたいい笑顔

思い出す夏にはいつも夢がある

思い出と貯蓄秤にかける夏

思い出の君を封印したあの日

思い出の品を選別する作業

思い出の中でどこでもひとっ飛び

思い出は作るものよと友に会い

思い出をエネルギーにして待つ未来

思い出を心に残し過ぎる夏

思い出をゆっくり刻む夏休み

思い出を忘れてしまう幼い児

重いと言う学生カバンの軽いこと

お守りが揺れる心を落ち着かせ

・お守りは家族揃った日の写真

お面などはずして私らしく生き

重い税減ってくパパのお小遣い

親である育つ大地に根を下ろす

親の為子の為次は私です

親の方が注意されてた参観日

親を看たお蔭ピンコロ目指す日々

折り返し地点今さらあわてない

折り返し地点常識置いて来た

折り返し地点手前で引き返す

お別れも悲しくないという褒美

終わる度ホッと一息荷を降ろす

終わる花そしてこれから開く花

終わるまで修業と思い時を待つ

追われたり追いかけてたりする時間

音楽会鼓笛の音で迎えられ

温泉で友と語って流す憂さ

温度差に負けたよ喉も痛くなる

パート2 「か行」


母さんの笑顔充電して育つ

母ちゃん嫌い息子が好きと言っている

・かあちゃんを幼稚園ではママと呼び

カーテンを開けてお月見床に就く

外見は諦め中を磨きます

外見も中身もいいとのろけられ

外国語幾ら経っても外国語

会社へと向かう夫を見届ける

快復の兆しに春のいい予感

買う時も手放す時もある悩み

返された言葉二人の距離を決め

顔のパン食べさせ弱るアンパンマン

香り来る花はどの花春の色

鏡見て最後のチェック忘れない

柿の実が色付き秋は深くなる

柿の実の色付く頃に食べ飽きる

限られた命無限じゃない時間

・限りある命それぞれあるドラマ

隠すことじゃないし言うことでもないね

駆けつけて覚悟は数多したけれど

カゴの鳥眺めてタマは暇つぶす

過去ばかり浮かび未だ見えない未来

・風向きが変わる用事を思い出す

・飾られて達磨ニッコリ福を呼ぶ

かじる子に文句言わせぬ親のすね

・カスタネット幸せ色の音がする

貸す方はそう簡単に忘れない

風に乗り言葉を変えて舞い戻る

*風に身を任せ自然に生きてみる

風の中舞ってる蝶の心意気

家族だとすぐ分かっちゃう顔と顔

片隅で良くないことも描きつつ

片隅に別の人生仕舞い込み

片隅にポカンとひとつ空いた穴

片付いてひと息つかの間の笑顔

片付けて心スッキリ整理され

片付けて捨てて捨ててもまだ重い

片付けてと渡せば隅に置いてある

片付けで見つけた本につい夢中

片付けはつけたテレビに邪魔をされ

片付けまい仕舞い忘れるよりましで

カタツムリ子供の頃の宝物

片手間に出来ることではない育児

かた焼きの煎餅なんかに負けない歯

カタログで夫はモデル選んでる

価値観の違う相手とした会話

価値観の違う両者の言う正義

買ってない宝くじでも気にかかり

・叶うって信じて夢を掲げとく

叶えてとだるまに祈る君の夢

悲しくて悲しくて良い詩ができた

悲しみの中で喜び探してる

・悲しみは流しましょうと出る涙

・悲しみを癒す涙が伝う頬

・悲しみを乗り越えて来たいい笑顔

悲しみを優しく包む青い空

金絡み真の姿が見えて来て

金持ちのお客さんには愛想いい

カフェインの効果空しい試験前

花粉症で鍛え負けない蚊の痒み

花粉症と言えば会話もすぐ弾み

花粉症と聞いて身近になった人

壁に穴二つ三つと反抗期

噛まずにはいられない飴その寿命

我慢していたのね家で荒れている

我慢していたら良い日が来るのにね

我慢して黙っていたらしおれそう

我慢する体に年が音を上げる

我慢する為に不便と同居する

かみ合わない時は言葉を仕舞い込む

噛み合わない歯車だけどまだ夫婦

神様が敢えてくだすた苦労です

神様と思いたいけど客も人

神様とした約束はもう忘れ

*神様と先祖味方に付けてます

神様にとても言えない願いごと

神様に何でもお願いしています

神様に悪いことまでお願いし

神様の気を付けよとのご忠告

神様は全て見ている知っている

神様も見落とすことがたまにある

亀だってたまには速く歩きます

かも知れないばかりが浮かぶシャボン玉

から揚げを並んで買った夏祭り

・ガラスの靴落とし忘れたシンデレラ

・ガラス玉喜んだ日もあった君

体にいいからと食べてはまた太り

体にいいからとまた買う無駄遣い

体に良いと知ってようやく飲むワイン

体に良い物が一番好きである

体より心に残る痛み増え

仮の宿と決めて心は自由の身

軽くなれ足も心も体重も

カレンダーめくればそこに過去はない

カレンダーめくればみんな過去になる

可愛い子に旅をさせない心配性

可愛いねカエルの声で鳴くインコ

かわいそう私を責めてばかりいる

皮付きのままでとリンゴ渡される

変わらない笑顔をいつもありがとう

変わらない笑顔を見せてくれた夢

・変わる季節こころも変えてくれるはず

眼鏡の助けがあれば働く目

漢字の意味知って名前が好きになり

感謝されていると思っていた私

・感謝して生きてる人のいい笑顔

感謝して全て任せて祈るだけ

感謝して全てを任せ祈るだけ

元祖よりパクリの品が売れている

簡単に病が止めた好きな酒

頑張ったところで所詮こんなもの

頑張っていると応援したくなる

頑張って何をするんだ頑張って

・頑張らない努力私してみます

頑張り過ぎる人へ病という救い

看板にスコップ持った変な犬

パート2 「き」


消える前に命機械でカバーする

記憶にはないけど前世あるらしい

着替える前の服のポッケに入れたまま

聞かされて深みにはまる悩みごと

気が付けばバレンタインは通り過ぎ

・聞かないという優しさで癒される

聞き飽きた話私も話してる

聞く気ない耳に話を切り上げる

聴くことが好きでピアスが似合う耳

聞く耳を持ってる人の強い運

着ぐるみがどうのこうのと言う見た目

・刻まれた遠い私の1ページ

刻まれたはずの言葉も溶け始め

傷口を手当てする人開く人

傷付いた心ひと言忘れない

傷付きたくなくてあなたを遠ざける

傷付けて傷付けられてライバルで

傷付けてしまう言葉は置いて行く

傷付けてもいいよ傷付けずに済んだ

帰省した子の手土産を先ず供え

帰省子も親と暮らせばまた甘え

奇跡とは決して諦めない勝利

・奇想天外当たり前ではないあなた

*期待などしない心の軽いこと

北風が心の隙間通り抜け

北風と太陽のその風タイプ

帰宅時間時計チラチラゲームする

来た春が私を怠け者にする

来た道を一つ話せば丸くなる

気付いたらやってよと言いそうになる

気遣いもなし心許した君と居て

気付かれない様に記念日通り過ぎ

キッチリと日々をこなして無理しない

切符入れに真似して入れた無人駅

来てくれるだけで感謝とこばまない

気に入ればどんな椅子でも買うつもり

記念写真撮って別れた雪だるま

昨日まであんなに元気だった花

昨日までの迷いが消えた妻の肩

昨日はともかく明日はともかく今日生きる

昨日より今日より明日と若返る

きのこ採りと言っていたのに終わる秋

希望の星やがて普通の子に育ち

君が居るという幸せの中に居る

君と居たなつかしい日をありがとう

君と出逢う為にして来た回り道

君の幸せ祈り見上げる遠い空

君の元へ思いを流す笹の舟

記名して本音書けないアンケート

決めたはずの心はすぐに動き出す

決められなくて立ち止まってる分かれ道

気持ちまで勝手に作り言う噂

気持ち悪い嫌だ嫌だと見る幼虫

客よりも店員さんが目立つ店

休日にパパストレスをまた貯蓄

休日は甘酒飲んで休肝日

休日は子や孫の為空けておく

給食のありがたさ知る春休み

旧姓で呼ばれ開いた過去のドア

牛乳を飲むのに牛を知らない子

給料日待ってましたとすぐに消え

兄弟の違う個性も弾む春

兄弟の久しく揃う笑い声

今日食べていられることにまず感謝

今日一つ済ませて胸を撫でおろす

*今日一つひとついいこといい予感

強風に耐えてた柿が陽を浴びる

今日二つ神様からのプレゼント

今日もまたいずれ刈り取る種を蒔く

今日よりも良くなる明日が待っている

協力して傘を壊した雨と風

今日わたし見放されたの幸せに

去年咲いたあのひまわりの種が咲く

去年よりゆっくり進む母の杖

距離を置くことも大事ね長い距離

キラキラと子供の頃に見た夜道

キラキラと無言で光る星が好き

切り札はこんなことでは使わない

着る羽目に今シーズンもなった服

きれいさっぱり持って歩けるだけでいい

きれいだなバラは遠くで見てるもの

きれいねのお世辞美人を作ります

際だった豊かな個性かっ歩する

気を遣わないようにとっても気を遣う

金運か健康運か迷う年

禁煙がまた不機嫌にさせている

・禁煙はやめたと強気弱い意志

金の斧今更ウソと言えません

パート2 「く」


空気だと言ってたけれどある別れ

空腹の時にはタマも媚を売る

草取りはもう済んだかと電話来る

グズグズしてたら良いことだって色あせる

薬指なかなか指輪欲しがらず

薬より医者との会話良く効いて

・下るしかない坂道の上に立ち

口開けて食べようとして目が覚めた

口止めをされた話で句にできず

口紅を落としあなたに会いに行く

靴がある今日も遊びに来たあの子

靴下の身になって切る足の爪

靴を買う時にはあったあのやる気

愚痴るだけしっかり生きて行ける人

曇った日晴れた日雨の日どれも好き

雲のカーテン下ろしお日様昼寝中

クラス替えしても家族はまだ一緒

比べずに楽しんでたら良いのです

暗闇にひとつ蛍の舞う光

クリスマス気分サンタが帰るまで

・来るうちはチューも抱っこもしてあげる

苦しくて笑顔うっかり忘れてた

車も私も年追うごとにかさむもの

くれたのがあなたでそれでお気に入り

クローバー幼い頃の髪飾り

悔しくて少し聞こえるように言う

勲章が胸にそれぞれ光ってる

軍配は忘れた方に上がるもの

パート2 「け」


計画は続くつもりで立てたもの

計画を立てた心は旅に出る

継続は力まだまだ続きます

ケーキにも飽きてお餅に手が伸びる

気高さもトゲも愛して欲しい薔薇

・ケチャップで太陽描いたオムライス

血液型であーだこーだと決められる

結婚のお知らせですという年賀

結婚をしたら誘って貰えない

決心も情に勝てない別れぎわ

決断は心ときめく今のうち

*欠点も個性と言って誉められる

欠点を強調してる紅の赤

限界を知ってやさしい人となる

*喧嘩しても夫婦一つの舟をこぐ

喧嘩しない思えば顔も見ていない

玄関で福だけ通す招き猫

元気過ぎる夫でいつも空回り

元気出せ重ねた年に声掛ける

元気なうちは助ける側に回りたい

元気に育てやがては増える親の欲

献血で健康維持という褒美

検査検査病名ひとつ絞り込む

現実と夢のはざまで聞く言葉

健闘を祈っています遠い空

倹約と貯金が趣味のお金持ち

倹約と人にあげるの好きな人

権力の笠から尻尾見え隠れ

パート2 「こ」


鯉のぼりに夢を託した池の鯉

幸運が忘れた頃にやって来た

公園で園児集める笛の音

公園で待ちくたびれた洗い髪

後悔も時々してる捨て上手

合格の喜びも消す請求書

工作をやらされている夏休み

高速代浮いたお金で無駄遣い

高速を使いわざわざ食べに行く

更年期に子は反抗期親はボケ

更年期の頃はいいよとおばあちゃん

恒例の手作りチョコのお手伝い

声だけが花だったりの電話口

コース変え少し運命変えてみる

コーヒーの癒やし効果のある苦味

コーヒーを飲めば治まる腹の虫

氷まくら頭の下に手も入れる

子が風邪をまだ引かなくて平和です

子が帰省するとお料理したくなる

子が出掛け夫婦ふたりという不思議

子が出来て以来祈ってばかりいる

ご機嫌を伺いながら住んでます

極楽の下見この世でしてみたい

ここだけの話は風に乗りたがる

ここだけの話を仕舞う場所がない

ここに居る何があっても母だから

ここはどこ私は誰の昼寝起き

・心ウキウキ膨らむ夢の片想い

・心ふたつ聞かない方が良い本音

心やさしい鬼で金棒似合わない

コスモスは静かに秋を受け止める

戸籍にもあればいいのに削除キー

ご先祖の心わたしにあると知る

子育ての悔いを生かして孫を見る

子育ては手間暇をかけ愛をかけ

子育てをしている時の多い愚痴

子沢山すぐに比べてしまう癖

コツコツと溜めては測る骨密度

子と思い親と思って諦める

*子と共に育つつもりで親になる

言葉から生えて来た羽出た尾ひれ

言葉から貰う勇気とこの元気

言葉より黙るあなたのその態度

断れない作り笑顔がハイと言う

子どもから大事な親は奪えない

子どもの頃の私が夏の中に居る

子供の名時々犬を呼んでいる

子供の目輝かせてる遊園地

子供等は親の批判で盛り上がり

子に同じ態度と言うが疲れたの

子に厳しい母も猫には甘くなり

子に厳しく言って親にはまだ甘え

子に車で送らされてるバイト先

子に背中見せていい親らしくなる

子に託す夢も今ではただの夢

子にとって親は生きてるだけでいい

この間と言う十年も前のこと

子の頭噛み付き獅子が魔を除ける

・子の描く夢に破れた親の夢

この顔にあの髪型は似合わない

この体使い生きるという使命

子の機嫌良くて話ができる朝

子の口が家庭事情を暴露する

娘の恋を我が身に重ねつい祈り

子の自慢やっと終われば孫自慢

子の受験控えて他に欲はない

子の成長願い叶えば年も取る

子の成長ばかり願った付けの老い

子の成長待って気付けば年を取り

子の背中押す為親も立ち上がる

子の世話も炊事洗濯飽きました

この空をたどってすぐに会いに行く

子の為と思う願いも届かない

この時が終われば明日が見えてくる

子の時は許さなかったあれやこれ

子の年の分も一緒に生きた母

子の年を話して年は鯖読めず

子の取った年を数えて祝う親

この中で誰か一人と言われても

娘の人形変わって今日は誕生日

この人なら話していいというサイン

この星を任されている私たち

この胸に輝く君が今も居る

子のやる気消えないうちに済ませます

・子の夢を押さえつけてる親の夢

子の夢を見たので安否確かめる

*児はいいな傘さすだけで嬉しくて

子は食べて行ければいいにたどり着き

子は常に冷静親を見つめてる

ごはんよの声に一番乗りは猫

ご無沙汰に変わらぬ笑顔ありがとう

困ったら検索孫の育て方

困ったら義母を味方に敵討ち

困らせてみようかなんて尽くしてる

ゴミを出す為の袋に出すお金

ごめんなさい入ったヒビは埋めておく

子もそれぞれ指に個性があるように

堪えてた涙を星があふれさせ

これからもずっとダメだと言っていて

コレクション増えて居場所を脅かす

これくらいそれくらい皆目を瞑る

これでもかこれでもかって教えてる

・これでもかこれでもかって試される

これまでの苦労が花を咲かす時

・これも修行か良くもならずに生かされる

転ぶしか助かる道はない滑り

・転んで起きてひとつ年輪刻まれる

転んでも起き上がるたび強くなる

転んでも最後は起きるだるまです

恐いから二人で開ける玉手箱

・壊れるものは壊れてそれで良いのです

子を監視してるつもりが監視され

子を父母に任せられない世が怖い

コンビニの君の笑顔に会いに行く

パート3 「さ行」


さあ今だタイムリミットあとわずか

さあどうぞ年が上だと敬われ

さあ撮るよ薔薇の匂いをかいでみて

さあ寝よう思ってからの一時間

さあ乗ってごらんと雲がそこにある

最悪ばかり浮かんで消えてまた浮かぶ

最悪も少し頭に入れておく

*最悪を思えば何のこれ位

最後まで勝つと思っていたい夢

・最後まで分からないから面白い

最後にはやはりお金の話です

サイコロに今日の運命任せます

財布から長居無用と直ぐ出掛け

サイフだけ黄色にしてもカラはカラ

財布だけ持ってニコニコ付いて行く

サイフのひも締めて出掛ける特売日

遮って前聞いたとは言えません

捜し物出て来た時はすでにゴミ

捜し物出て来るまでの重い価値

下がったと言う支持率はまだ高い

下がってから上り始めたエレベーター

坂道に運動不足悟らされ

咲きたくて胸はずませて待つつぼみ

先走る心を止めるのを忘れ

先はどうあれ幸せ色の空がある

先へ行くのに振り返ってる暇はない

先へ先へつい駆け足をしたくなり

咲く梅に過酷冷たい重い雪

咲くこともあるから種は蒔いてます

咲く時をじっと待ってて開く花

昨年の金魚すくいの金太です

咲く花が近い別れを告げている

咲く花にもう実をつけた頃の夢

・酒を酌み全てなかったことにする

支えたい思いが長くする命

支えてたものを流して行く作業

笹舟を流した川も蓋をされ

定まらない心でいつも揺れている

・雑草の強さに学ぶど根性

札の向き正し渡され心地よく

里芋の煮転がし見る母の顔

寂しさもあるが喜ばしい別れ

さようならストレス貯金増やす人

さよならと言って解けてく雪だるま

さよならは前にも一度してたわね

さよならもしないで夕陽また沈む

さよならをしても心にいつも居る

猿を見る目も温かい申の年

さりげなく上手く内情聞いて行く

騒がしい蛙の声もすぐに慣れ

爽やかな日です風吹く曇り空

三角四角丸くなってくおでん鍋

・三角や四角を丸に入れて住み

三才の時を懐かしがる五才

30円その差に迷い買った品

三十年待って想いを打ち明ける

残雪が我が物顔で冷やします

三度三度薬飲まずに食べてます

三男の時も待ってた鯉のぼり

三匹の金魚すくえた得意顔

365分の1の夜が暮れる

散歩する靴の音まで弾む春

パート3 「し」


幸せ祈り今を楽しむ方が勝ち

幸せがあふれ出したらチャンスです

幸せが次の不幸を気にしてる

幸せじゃないのねすぐにケチをつけ

幸せって普通のことと思う今

*幸せと思う心幸せ連れて来る

幸せな顔を集めた写真集

幸せな姿見つめて描く夢

幸せな話ばかりを好む耳

幸せな二人で鬼も赤くなり

幸せの種が忘れた頃芽吹く

・幸せの種を気ままに蒔く仲間

幸せの種を未来に向けて蒔く

幸せの花が未来に向けて咲く

幸せは少し仕舞えと届く箱

*幸せはたまに来るから幸せね

幸せはやはりみんなでなくちゃ駄目

幸せも一緒に連れた春を待つ

幸せを絵にしたように孫と居る

*幸せを数えていつもいい笑顔

幸せをだるまに込めて祈ります

幸せを願う気持ちは皆同じ

・幸せを人に分けたい嬉しい日

幸せを見つけられずにいる不幸

CMのこすらず落ちるまた買って

爺さんのお迎え拒む婆さんよ

しおれても得意なことで開く花

しおれてる母に娘のくれる水

四角のチョコ溶かしハートにする作業

仕方なく買えば出て来る捜し物

叱られて眠った遠い日の私

時間よ止まれどんな今でも今がいい

仕事終え安堵していた夢の中

仕事中小声で電話かけて来る

持参した美味いお酒で場が和み

持参した美味いワインで場が和み

持参した本は睡魔に奪われる

じじばばも子もいた猫も犬もいた

自信過剰になりそうお世辞ありがとう

地震洪水自然の前で立ち尽くす

地震だと教えてくれた招き猫

地震にも気付くことなくよく眠る

・自然体でいよう私である為に

親しい仲見ていて欲しい第三者

下の子が上の子に勝つその瞬間

七人の敵から解放される家

七人の敵と談笑した疲れ

実現しない目標掲げ早十年

実現に向けて一緒に見てる夢

失敗が多くて人も許せます

失敗を慰めながら生きている

実物と違う児の描く美人ママ

しないのがいいのかやる気起こらない

シナリオをまた書き換えて今日を生き

死にたいと言いつつ今日も金勘定

死に待ちは俺は嫌だと逃げ出した

死の淵で修業足りぬと拒否をされ

・しばらくはあなたの元で咲いてます

・しばらくは空っぽにして遊びます

しばらくは来ない平和を夢で見る

自分以外の人の気持ちもわかる人

自分のことは自分で決める子に育ち

自分のことは自分でねって児に言われ

自分らしくあれと自分に言い聞かせ

自分らしく生きてライバルなどいない

・自分らしく前へと進む二歩三歩

仕舞い忘れよりは増しかと動じない

しみにしわ気にした頃がなつかしい

しみにしわ負けるものかと若作り

じゃあまたと言っても続く立ち話

ジャガイモの芽に負けないように食べている

ジャガイモは暗いお部屋で眠らせる

写真写り良過ぎたリンゴ照れ笑い

しゃべり過ぎよりも無口はなお疲れ

*シャボン玉ほんの一時見てた夢

じゃれて来たタマに忙しそうな振り

終活見直し心機一転今日も生き

姑の話し相手という仕事

柔軟な心ひび割れなどしない

十二ある中であなたは同じ干支

十二月の務めを果たすカレンダー

十年後真相知った子の話

授業中頬杖ついて寝る特技

授業中寝てはダメよと子を送り

・受験生らしくないのが居て困り

主治医から異常はないと見放され

趣味だって楽しみながら育てた子

潤滑油の様ねやる気を起こさせて

純粋でどんな色にもすぐ染まり

順調にみんな成長して離れ

旬のお野菜パワーでアンチエイジング

順番が狂うシナリオだってある

小学生までは遊んでもらえます

使用期限過ぎた私を使う孫

錠剤のあとは目薬点鼻液

・正直に言ってはダメと念を押す

冗談と弁解だってする寝言

情に負けずに心を鬼にする勇気

上手には描けなかった今日の顔

食事中無言電話に出てしまい

食卓に四季も一緒に盛り付ける

食卓にニンニクばかり並べられ

食品がないと不安な冷蔵庫

食欲不振やさしい梅に助けられ

知らぬが仏何も知りたくありません

尻隠さずのタマのシッポが炬燵から

視力より勘を頼りに通す糸

*知るよりも知らぬが仏楽でいい

白い息吐いて怪獣気分なり

信号が青なら乗れる終列車

信号機遅刻覚悟で待っている

信号待ちしてて思わず入る店

新札が終わる時代を告げている

信じてはいない占い見る日課

信州に少し遅れて来た春よ

人生のつり橋渡る途中です

人生の途中でプラン立て直す

*人生はいいものですねいい出会い

人生は間違いだらけ誤字脱字

人生は短い今日は長かった

死んだ時メガネ入れてとおばあちゃん

・信念を通すあなたのマイペース

新年を迎え私も新しい

心配する暇があったら祈ります

心配はいらないみんなしてること

心配も少し残して受験終え

心配をする人だから話せない

新米パパが赤ちゃん抱いた家族連れ

パート3 「す」


水仙が風や寒さに耐えて咲く

水仙も歌い出しそう春が来た

水槽の金魚に悩み打ち明ける

スイッチ消すように消したいこの思い

スイッチポンあとはお願い洗濯機

スーパーの試食はちゃんと食べていた

末っ子は聞くのも得意母のグチ

末娘に遊んでもらっている夫

好きじゃなきゃきっと幸せだったはず

過ぎたこと何も言うまい前を見る

*過ぎたこと忘れて新しい明日

好きだったのはこの夫とアルバム見る

好きだよと酒の力を借りて言う

♪スキップスキップ心すこうし弾ませる

好きなこと言えて幸せ言える家

好きなことやれてそれぞれ元気なら

好きな酒飲めば寿命も長くなる

好きなのはご飯寝ること遊ぶこと

♪好きなのは自然と愛と勇気です

好きなのは黙って餌をくれる人

好きな私描いて服を着せてみる

すぐ終わる時を静かに見つめてる

すぐどこか行っちゃうメガネ捜す母

少しワクワク少しドキドキして元気

涼しさが夏の疲れを癒します

涼しさの後の残暑は身に堪え

涼しさを求め過ぎたか秋になり

涼しさを求めて夜のスーパーへ

裾上げの予定ズボンはまだここに

捨てて来た想い集めて封をする

捨ててまだ心に残るわだかまり

捨てられず何でも届く場所にある

捨てるのが下手で不便と同居する

ストーブがすぐに止まるという合図

ストーブで背中と心温める

ストレスが消えるあなたの誉め言葉

ストレスが溜まると我慢しなくなる

ストレス通帳いつもプラマイゼロにする

ストレスになるので少し離れてる

ストレスに負けないように食べている

*ストレスはところどころに置いて行く

砂時計引っ掛かってる星の砂

♪砂浜にひとつ落として来たピアス

素晴らしい出来栄えですね花と蝶

素晴らしい人ね不快にさせないで

擦り寄られ頭なでてる猫嫌い

すれ違ったらどうしようかとふと思う

吸われると困るタバコを買わされる

パート3 「せ」


生活をまた脅かす小さな蚊

税金の搾り取られた使い道

成功はきっとあとから付いて来る

盛装した途端緊張したお腹

生態を知れば全てがいとおしい

贅沢は言わない全部食べてみせ

成長が止まる変化を受け止める

成長した子等に子育て非難され

成長と共に破れる親の夢

成長の喜びすぐに来る別れ

整理して良いことだけを仕舞いこむ

整理整頓すぐに笑顔も取り出せる

セールスの若さ明るさ爽やかさ

席立つまで本音言わない保護者会

世間で言うマスオさんだとご挨拶

接待しなきゃならない無理と笑ってる

節分は園を休むと言う娘

背伸びする娘と年は取りたくない私

・セピア色の過去はきれいに塗り替える

先生が汗かき食べた夏みかん

先生の胸に園児の手が伸びる

戦争はやだとばあちゃん消すテレビ

洗濯機の上でよく寝る猫でした

千羽鶴はじめの二羽が私たち

せんべい布団太陽さんに会いたがり

パート3 「そ」


早々に終えて澄ましていたい暮れ

早々に飲ませ寝かせてからの趣味

想像を膨らませてる先入観

相談され文句言われたアドバイス

相談と言うが決心してる彼

早朝の散歩ひとりになれる時

そこはホラぐっと堪えて目で笑う

そこまで来た春をそうっと捕まえる

育つ子に教えて貰う親の恩

育つ子へ無事でと祈り忘れない

・育つ子へ見つけて掛ける誉め言葉

卒業の息子の背には羽が生え

外へ外へ心誘惑する春よ

その後は晴れるしかない雨が降る

そのうちに樹から離れて行く葉っぱ

そのうちにテレビ見ながら長電話

そのうちにどんな色にも染まる白

そのうちにまた良くなると思う老い

そのうちに良くなる為の曇り空

その先を夫婦で見てる違う夢

その時が来れば自然にやめられる

その時々いろんな顔を持って人

・その時々片付けながら生きている

その中のひとりになって散歩する

その美貌今日だけ貸してくれません

そのままで美味しいチョコをまた溶かす

そよ風が吹いたら回るつもりです

そよ風にくるくる花の風車

そよ風を待って咲いてる風車

・それぞれに生きよと世界与えられ

・それぞれに輝いていて皆素敵

それぞれの趣味楽しんで続く仲

それぞれの時を刻んでいる時計

それぞれの夢など生きていて平和

それでもいいと言う人だけでいいじゃない

それはいいねと天が私に味方する

それはねえ昔むかしの話です

それよりも先ずは頭のハエを追え

それらしい顔と態度でする反省

ソワソワと出番待ってるお雛様

損得で変わる態度がその目安

そんなつもりない言葉にも言いがかり

そんな時人は姿を見せるもの

損をしてホントに得が取れるのね

パート4 「た行」


体温計お休みしたい子に無情

大家族ボタンの主が分からない

大吉を引くのに運を使い切り

大嫌い大好きなのも同じ人

大根も足と一緒にされ不満

体重が増えて増えなくなる写真

・体重は標準だけど二段腹

・大丈夫医者が言うからもう元気

大丈夫君はちゃあんとここに居る

大丈夫今日の夫は上機嫌

だいじょうぶ最後の日まで見てるから

大丈夫と夫が採って来たキノコ

大丈夫つぎに来るのは幸せね

大丈夫笑ってぬぐう涙あと

大切に体ゆっくり使ってる

大切に仕舞うことない過去ばかり

体操と手品も付いた講演会

体調に今日の機嫌を左右され

体調にソッポ向かれた日の不安

体調を良くしてるのはこの薬

大木のみんな知ってる泣き笑い

タイムリミットまでのスイッチオンにする

太陽がいつもニッコリ娘の絵

・太陽で居なきゃならない主婦である

太陽は出ていないのに暖かい

太陽になって家族に陽を注ぐ

太陽のように注いで欲しい愛

耐え抜いた体病んでも強い父

高い山目指す如くに日が沈む

高かった壁も越えれば低くなり

宝くじ当たり描いた夢が好き

宝くじやぶれることに慣れた夢

・宝物包んでパパの誕生日

蓄えも少しは欲しい体脂肪

出し掛けた所で言葉仕舞い込む

多数決でやっと決まったあみだくじ

ただ今と帰宅した子の弾む声

ただ祈りどう転んでもいい覚悟

・ただ聞いて欲しい話にアドバイス

ただ聞いて笑っていたら済む話

ただ時を過ごし近付く春を待つ

ただ猫と触れ合ってたら通り過ぎ

ただ猫に触れて一緒に居たいだけ

立ち上がるだけで気合いを入れる冬

立ち止まる時も気が合うふたり旅

・立ち直る為に時には吐く弱音

たったひとつだけの体を持て余す

七夕に逢える幸せ教えられ

他人ではないのね痛みまだ分かる

旅のお供に笑顔が売りのガイドさん

食べ過ぎと言ってた口へまたジュース

食べて寝て遊んで猫はまた眠る

食べて寝てしゃべり忘れた嫌なこと

食べ物ともう思わなくなった菓子

食べられないと余計食べたい検査の日

・騙されないようにと聞いているニュース

たまったら悲しいドラマ見て流す

黙っていたらふくれっ面とまた怒る

黙っていても人は勝手に思うもの

黙っててと昨夜の話もう耳に

たまにならいいよ一緒に居てあげる

タマネギが堪えた涙あふれさせ

黙らせて機嫌をとりに来る夫

貯まるまで待ってられない貯金箱

ため息もやはり映している鏡

試しにと少し限界超えてみる

誰にでも頼る家族で悩まない

・短冊にあなたと私夢ひとつ

誕生会までに将来決めてる児

誕生日祝って年は数えない

誕生日過ぎて増えてた年一つ

誕生日娘お嫁に行ける年

団らんの会話ニュースに止められる

パート4 「ち」


小さい頃はやりたがってたお手伝い

小さな秋もやがて大きな秋になる

小さなことくらい瞑れる目でいたい

小さな孫に心半分支配され

違う人とその度違うことをする

近くだとつい心配をしてしまい

近付いて傷付けられて傷付けて

力不足と言って責めずに詫びている

・地球から戦争のない星探す

地球にもまだ咲いているこんな花

ちぐはぐな家族で一つ屋根の下

父親には損得よりも意地を張る

父に似た息子またよく似てる孫

父の顔になって子供と遊んでる

チチンプイプイ母の秘密の隠し味

ちっぽけな悩みですねと光る星

血も涙も親もあるんだ誰にでも

ちゃんと食べちゃんと休んだ日のゆとり

チャンネルのように替えたいこの頭

注意したら指図するなと子に言われ

注意など聞かない頭何思う

厨房に入る男の大ざっぱ

長期戦の介護一日無事に過ぎ

貯筋貯骨老後の為に蓄える

チョコ足して送った孫の忘れ物

チョコレート狙い優しくなった俺

ちょっとだけ酒と薬を差し入れる

ちょっとだけと言って半日居座られ

・ちょっぴりの秘密の中にある平和

散る桜未練などない葉の緑

パート4 「つ」


つい口が余計なことを語り出し

使いかけの洗剤増やすコマーシャル

疲れたと先に言われて頼めない

疲れてるあなたにそっと雨の音

疲れ取る並んだバスの良い寝相

使われない色鉛筆の白なげき

付き合って貰えるうちに子と遊ぶ

次行くのは私あなたはお留守番

次々と膨らむ夢の中で生き

次は無いつもりで少し無理もする

繕って繕ってまだまだ一緒

・償いが出来る世界に住んでいる

都合良い子ども良い子と言う大人

都合良く記憶塗りかえ責めて来る

都合良く忘れちゃうのね幸せね

都合悪いことは忘れる物忘れ

慎みと恥じらい途中置いて来た

・綱渡りしながら育て育つ親

妻(夫)ひとりの為に滅ぼす身もひとつ

爪切って嫌な思いも切り捨てる

詰め過ぎてすぐに取り出せない記憶

強い味方の親があっての追える夢

強くあれ優しくあれと親の夢

強そうと言われ鬼さん誇らし気

連れて来て会わせてくれた車椅子

連れてってと父困らせた幼い日

パート4 「て」


出会うたび仕舞った過去が蘇る

定年まではまだ幸せという保障

定年を待って付き合わされる旅

出かかった言葉修整して話す

出掛けてく夫に子供つけて出し

手枷足枷未だ飛べずに生きてます

手から手へ足されて足して夢と愛

適当に書いていいかな特技欄

出来過ぎた話退屈したドラマ

出来なくても笑ってられることが増え

手さぐりで親も子育てしています

出過ぎないように足並み合わせとく

テスト中暇持て余し描いた猫

テスト前予定は立派子どもたち

出た虫も雪に震えてまた戻り

手のモデル顔も一度は見てみたい

・手も口も出さず見ている親でいい

出るあくび押える為に飲むコーヒー

てるてる坊主続く雨では荷が重い

てるてる坊主晴れてニッコリいい笑顔

テレビ消す手間よりリモコン捜す手間

手を掛けていない雑草良く育ち

手を掛けて心を掛けて咲かす花

手を出した趣味に時間を奪われる

電子レンジが大活躍のお弁当

電柱に相合傘と二人の名

電柱に雷犬を抱っこする

天秤にかけると見えて来る答え

電話でも頭下げてるお人好し

パート4 「と」


同級会声を聞いたら思い出す

父さんのお陰ですよと子に話す

どうしたらやるかな腕の見せどころ

・堂々と近頃年のせいにする

動物園見に来た人が見られてる

童謡を歌い遊んだ帰り道

童話って割と残酷なんだよね

遠い日の君の笑顔は日々薄れ

遠い旅終えて我が家の食卓へ

遠くから親は見守り祈るもの

ドーナツの美味い余韻が穴を埋め

遠回しに聞いてもトゲのある話

*遠回りしようと犬にせがまれる

とがれてるお米に心見抜かれる

時少し動かすことが出来たなら

時々でいいから居たい同じ時

時の流れもどこ吹く風のおばあちゃん

・ときめいてきらめいている春に酔う

ときめくことも私忘れていたなんて

時を待ち花は迷わず開花する

特産に春の足音添えてあり

特売の日にはメニューもすぐ決まる

どこだって〇〇さんちの七不思議

どこででもゴロリうたた寝できる夏

どこで手を抜こうか家事に思案する

どことなく何だか福が来た様な

どことなく福がいらした気がしてる

どこへ捨てよう持って行き場のない怒り

どこへでも行ける身軽で何もない

閉ざしてる心灯りになる言葉

年重ね新たに見える良い眺め

年頃の子を持つ友と語り合う

年相応異常ではない疲労感

年取ったくらいで人は変われない

年寄りと子供元気であればいい

年寄りの何でも美味と言う平和

どちらでもいいよいずれは終わる旅

どちらでもいいよいずれは消す記憶

途中から一緒に住んで凍りつく

途中からそれて私の今の道

途中下車して会えたのがあなたです

特価品よりも隣の高い品

どっこいしょここに降ろして良いですか

突然の雨が持たせる赤い傘

どの家も同じ悩みと聞いている

どのページ見てもあるのは笑顔だけ

飛び切りの弾む笑顔とすれ違う

飛びついても健康食は続かない

飛ぶためにジッと力を蓄える

飛ぶように売れてる物もある不況

友からのみかん元気という知らせ

ドラマの中で少し冒険しています

・取りあえずここは頭を下げておく

・取りあえずこの場はハイと言っておく

取り敢えずこれから夢を見て決める

取扱注意あなたと腰に貼る

どれ位見ても飽きない児の寝顔

どんぐりが子に拾われてコマにされ

どんな着ぐるみ着てるみたいなそんな外見

・どんな日も黙って笑い丸く生き

どんな日もボクの心の空は青

パート5 「な行」


*なあんにもしたくないからもうやめた

内科外科眼科回ってまだ元気

泣いた日も笑いに変えて義母は逝く

内定に新たな不安もう芽生え

泣いていた園児も笑う雪だるま

泣いている時間何だか惜しくなり

ないなあと捜すメガネはおでこです

ないないない寝ている猫もどけて見る

治すよりうまく付き合う花粉症

長い髪切ると今度は伸ばしたい

長生きをすれば嫌な世見せられる

長い目で見ましょう今日は目を瞑る

名が付いてお風呂も入るぬいぐるみ

中で見た景色と違うカゴの外

仲の良い二人相手を思いやる

中までは見えないあなたその心

・流れない星も時々祈られる

流れ星去ってため息一つする

亡き父を尊重したら責められる

なぐさめも増えてお互い年を取り

無くす程土地もお金もなく自由

投げるのは左取るのは右が好き

なごり惜しむ沈む夕陽の前に雲

なごんでくその中空気とけていく

何故犬と話してるのと聞く娘

懐かしい声に心が動き出す

納豆が美味いいい日という予感

夏に見た花火一緒に仕舞う秋

夏バテをしないようにと食べ過ぎる

夏帽子わずかに顔に陰作り

・夏祭り三つ四つとはしごする

夏休み終われば家に居なくなる

・夏休み家族ごっこをして遊ぶ

夏痩せを待ってた服をまた仕舞う

*七転び八起き幸せ運びます

何言ってもあなた(君)のペースになる話題

何言ってるのたまたまそうじゃ無かっただけで

・何があってもいずれ笑顔に福となる

何ごともなかったように酒を酌む

何事も程々ここで一休み

何ごとも程々だよと酒を酌む

何事もなかったように来る電話

何事もなくて記憶もない好い日

何も言わず黙って笑い丸く生き

何もかも捨てて忘れて原点へ

何もかも年のせいだと許します

何もかも無かったことにして許す

何もかもやめてこれだけ今日はやる

何もかも忘れたいから早く寝る

何もない笑顔の中で育った子

何もない心に灯しておく明かり

・何を言っても人は勝手に思うもの

菜の花が心に春を連れて来た

波風は立てたくないと目をつむる

涙キラリ堪えきれずに溢れ出す

・並でいい頑張りたくはない私

悩み事やさしく包み流す時

悩む程周りは気にも留めてなく

悩むならいっそ買わずにおきましょう

悩んでる心にグサリ刺す言葉

何十年来の疲れ取るのが長くなり

*何艘も持ってる母の助け舟

難題が教えてくれるお人柄

難題が時折見せるその尻尾

何だって二つ返事でして貰う

何度でもやり直したい砂時計

・なんとなく何だか福が来た様な

なんとなく福がいらした気がしてる

なんとなく福が来たよな気がしてる

何度も聞いた話相槌打っている

何にでもすがって頼む受験生

何年かすれば自然に捨てられる

・何年もかけて集めた不用品

何の為来たのか忘れ照れ隠し

何べんも言っていい足りない言葉

・何枚も撮って選んだ良い笑顔

パート5 「に」


似合うわよって白い清楚な服届く

二回目はあなた許してくれますか

逃げ道を残して母は鬼になる

逃げようが我慢しようが風任せ

逃げようかそれか無難に泣き寝入り

逃げればいい思った途端楽になり

二十年夫婦つないだ子の話題

日曜の朝はゆっくり日が昇る

*二度とこない今日この時よありがとう

ニャ〜と鳴くオマエ人ならいい男

入学式待ちきれなくて咲いた花

人間の味を出してる顔のしわ

パート5 「ぬ」


ぬいぐるみどの子と寝よう児が思案

抜いて描いてどうにでもなる眉じゃない

パート5 「ね」


ねえ風邪をうつさないでとおいた距離

願ってた今はあの頃懐かしい

猫三匹に取り囲まれたカゴの鳥

ネコにされネズミになった児と遊ぶ

猫にとっては猫中心の町であり

猫を見て子が怠けると言う夫

寝ずに待つ子を持て余すサンタパパ

寝たふりにまだ気付かないパパとママ

寝て起きたらまた新しくなる私

寝てるだけで癒してくれる猫といる

寝てるだけで癒すフクロウまた眠る

寝不足で今日の授業は短いぞ

根掘り葉掘り聞かれうっかりついポロリ

眠くならないようにと買ったマンガ本

眠たくて暑くて長い夏の夜

眠たくて涙も連れて来たあくび

眠ってる赤ちゃんみんな違う顔

眠れずに時計の音を聞いている

寝る時は猫も独りになりたがる

年季入りと汚れた鍋も誉められる

念願の自由もきっと甘くない

年輪と言われてしわも誇らし気

パート5 「の」


能力がなくて頑張らずに済んだ

残された道は長生きだと思う

残り物終わり夫の飯がない

のどかだな蛙の声を聞いている

飲ませれば良かった飲めなくなった父

飲み終えたお茶の向こうで待つ仕事

飲み過ぎた酒に目覚めの邪魔をされ

野良猫もインコも犬も聞き上手

野良猫をタマの敵と追いかける

乗りかかった船にしばらく乗ってます

・乗り越えた困難先にある自信

乗り越えて来たものだけが咲いている

のんびりと観覧車乗る干支の猿

・のんびりと命ゆっくり終わらせる

のんびりと広い心の人と居る

のんびりな背中押されて続いてる

のんびり屋の息子の時計進めとく

パート6 「は行」


婆さんのお迎え拒む爺さんよ

ばあちゃんの中で戦争未だ続く

倍返しされないうちに目を休め

入った蚊に刺され放題した運転

ハイハイと丸く合わせて無事に生き

ハイポーズこれで作れるパスポート

歯が痛み忘れてた歯を思い出す

馬鹿だな〜あれキーどこと握り締め

はかどらない仕事を数え日を数え

墓場には持って行かない捨てて行く

墓場まで持って行くのが大分増え

履く人の無事を願って磨く靴

恥じらいは何処に置いたかあら不思議

はずしたら指が覚えた開放感

はずれても晴れれば文句ない予報

パソコンが壊れて急に暇になり

パソコンの画面の中にある宇宙

パソコンに自由と心奪われる

パソコンを覚えた指が字を忘れ

八月はスイカの縞がよく似合う

八分目お腹心も丁度いい

八割は駄目と言っても大丈夫

鳩好きの娘喜ぶ鳩サブレー

花美しく競って尚も美しく

話させて聞かせ自慢に持ち込んで

話したら気楽でいいと二度言われ

話したら二つ三つと縁があり

話したらよそ者なんて呼ばせない

話すだけ話した父の高いびき

話すのも思い出すのもやめにする

話すのはみんな内緒のつもりだね

話せなくなって聞く耳養われ

話そうか迷い話した時の悔い

花に雨当たり別れの季節かな

花に酒そしてあなたが居ればいい

*花の香が眠れと誘うお昼過ぎ

花も人もやさしい笑みを返す春

・花や猫はいいな誰にも話さない

羽つくろう鳥も独りになりたがる

羽伸ばし過ぎて戻れぬ元のさや

羽のない天使我が家に降りて来た

母親の前で夫はまだ良い子

母親は子への質問まで答え

母親を注意しているおママごと

母がいて大げさになる甘えっ子

パパとママお手々つないだ児の日記

母娘一緒に映す試着室

早起きして今日は時間を追いかける

早く早くといつも願った子の成長

はらい清めて年神様をお出迎え

バラ色に輝いていた頃の夢

バラ色のプランでひとつトゲもある

腹が立つ過去の扉に鍵をかけ

腹立つわって何を怒ってたのかしら

ハラハラドキドキ何を言うやら児の言葉

張り切っていつもウキウキ生きてます

遥かに親を超えた我が子の描く夢

春雨があっと言う間に梅雨の雨

春行きの切符手にする南から

♪春を待つ花も私も雑草も

春を待つ春の足音聞きながら

春を待つ身には嬉しい花便り

晴ればかり望みはしない欲もない

・晴れよりも少しやさしい曇り空

パンクした迎え頼むと言う電話

万歳で今年も終わる運動会

反対に遺伝だからと子に言われ

判断をされる見た目を整える

ハンドルを握ればセブン探す癖

犯人らしく撮れた写真と子に言われ

パート6 「ひ」


引いてみてダメならちょっと押してみる

ビール腹欲しがる喉につい負けて

光る石小さい頃の宝物

引き受けた時は見えないこの苦労

引きたくないクジに当たるという覚悟

引き出しに仕舞った過去に触れてみる

引き出しにもう懐かしくなった過去

飛行機がトンボに見える秋の空

飛行機を撮ればトンボと見間違う

・久しぶりに会えてうれしい夢の中

久しぶりに会えばご無沙汰まず詫びる

久しぶりに会えば太って分からない

久々の積もる話で時は過ぎ

美人とは言えず聡明そうと彼

美人にもお金持ちにもある悩み

ひたすらに願う心の咲かす花

左肩にいつもバッグをかける癖

ひっそりと黄色く咲いた花の夢

必要があって立ってる今の場所

一息つく風もいろいろ夏の風

・人が居るという幸せの中に居る

ひと言に乾いた心潤され

人ごとの様に話して笑ってる

人ごともやがて私も通る道

人里にうっかり迷い込んだ熊

人様にはゴミでしかない宝物

*人それぞれ比べられない比べない

・人それぞれ違う心で生きてます

人だけを責めるあなたの悪い癖

ひとつ咲きふたつみっつと別れの日

ひとつずつ重荷降ろしたカレンダー

ひとつずつ済ませて消して軽くする

ひとつずつ楽しみながら終わる夏

一つだけにしよう笑顔でいる為に

ひとつでも若く言われてみたい年

ひとつ二つ愚痴がはじけたシャボン玉

ひと手間を掛けて言葉のトゲを抜く

ひと手間を掛けて時間を取り戻す

人並みに出掛け連休らしく過ぎ

人に言うと思っていないから話す

人のことはみいんな棚の上に置き

人の話自慢笑って聞く余裕

人の悪い話と自分の良い話

・人は人人はそれぞれそれでいい

人は人比べないから悩まない

人前で年はいくつと子に聞かれ

人も犬も猫もインコも年を取り

ひとりでは出来なくなってからの仲

独りでは出来なくなってからの夢

ひとりなら何があっても飛びません

一人増え愛の配分変えてみる

避難して来たので鬼を家に入れ

陽の入りも陽の出もじっと待つ葉っぱ

向日葵が太陽さんを待つ夜明け

向日葵の葉っぱに虫の食べた穴

百年の恋がバリバリ音を立て

・百薬と思って飲んでいるお酒

百薬をちっぴり越して飲んだ酒

病気でも元気に見えるのが悩み

病室で父を待ってたスニーカー

秒針に時の長さを知らされる

秒針の音が今夜は聞こえる日

秒針の音の静かな時計買う

平等の文字など無駄な石頭

病名が消えて浮かんで医者へ行く

病名が分かって介護一年生

ピョンピョンとカラスが跳ねる土手の上

・昼時に夫が居るという悪夢

昼寝して夫待ちます良い笑顔

広げても人には二つしかない手

・拾ってくれる神もいるさと歩き出す

ピンクにキイロきれいな服の色で咲く

貧乏も良い味わいのある暮らし

ピンポ〜ン喜んで児が呼び入れる

パート6 「ふ」


封印をされて行き場のない言葉

プーさん一家も娘の部屋に住んでいる

風船が小さくなって一夜明け

風船と一緒に太くなった文字

風船を真似てリンドウ膨らんだ

・夫婦っていいな半分ずつになる

不機嫌を当たられているカゴの鳥

服脱いですぐにほころび縫う息子

福の神泣いて閻魔に引き渡す

福の神何故だか妻と馬が合い

福の神貧乏神を連れて来た

膨らんだ夢と一緒に大空へ

・福を呼ぶ笑顔が好きな縁起物

福を呼ぶ笑顔幸せ連れて来る

福を呼ぶ私の好きな縁起物

不細工は寝不足のせい服のせい

無事終わり今日の日を消すカレンダー

不思議だね嬉しい時も出る涙

富士山がいつでもそこにある暮らし

双子でも出来ると焼いた目玉焼き

二人だけの世界になっているベンチ

二人にはキラキラ違う星が見え

二人にはどんな指輪もまぶしくて

普段着はいつも元気な君が好き

プチ別居会えない距離という安堵

・ぶつからないように合わせる家の中

仏壇で願い叶うと児は信じ

ぶっちゃけて私なんかに言わないで

太ったね親に厳しい子供の目

不満ですですが感謝もしています

不愉快な顔を我が家に持ち帰り

不愉快になって着るより捨てる服

冬来れば雪国の友思い出す

プラス思考の時はみいんな良い機嫌

振り返る過去の自分は謎だらけ

振り返る過去の全てが懐かしい

振り返る過去の中にもあった夢

振り返る過去はいつでもそこにある

プリクラをハガキに貼って出せた頃

*振り向けばいつでもそこに親の愛

降る雨が一歩秋へと向かわせる

古い額はずすと明日が見えて来る

ふるさとに元気な顔を見せに来る

降る雪に夢ふくらんだ幼い日

雰囲気が私に何も言わせない

文化的生活野性疲れ果て

パート6 「へ」


平日のみんなが留守の家が好き

平凡という幸せな日が暮れる

へこんでるって言ってるけれどあのパワー

ベスト体重おんぶするのにいいチャンス

下手なのもいいね私である安堵

別腹にストレス分を詰めている

・別腹は体に悪い物が好き

ヘルスメーター可愛くてつい乗りたくて

弁護士は悪人守る人と言う

返信が一日延びて今日も暮れ

弁当に嫌いな物をそっと入れ

パート6 「ほ」


頬染めてお餅も焼いたどんど焼き

包丁を研いで新巻鮭を待つ

ホーホケキョ姿見せずに癒します

ホーホケキョ慣れて来たのか上手くなり

ほおずきをキュッキュ鳴らしていた笑顔

ポーズとる犬の決まっている写真

吠えられた小さな器吠え返す

ポケットの中でハンカチ洗われる

ほころびは安全ピンが得意です

ほどほどでそっと立ち去る風になり

程々といつでも逃げて行く覚悟

程々の暑さビールを美味くする

ほどほどの距離が取り持つ夫婦仲

微笑みをすぐに返してくれた笑み

微笑んで小春日和が去って行く

誉め言葉万病に効きますと医者

褒めてくれた親のない世で欲は無い

誉められてまっすぐ育ち育ち過ぎ

誉められて誉められ過ぎた分の照れ

盆だ暮れだと喜んだ日が懐かしい

本当のことを言ったら切れる縁

本当の私に戻る数時間

本能に任せています分かれ道

ボランティアのつもり話を聞いている

本人は几帳面だと思ってる

本物はおとぎ話の熊じゃない

ぼんやりと心の声を聞く夜明け

ぼんやりとライトが動く霧の道

パート7 「ま行」


・まあるく丸く愛と光を降り注ぐ

舞い終えてお獅子ニッコリ福を呼ぶ

舞い終えて福神様を待つお獅子

蒔いた種あなたいつまで刈らせる気

まいったな涙浮かべたあの子の目

マイナスイオンの中で悩みは打ち明ける

舞う蝶を見ているネコのハガキだね

*前向きに生きて何でも良しとする

*前を見て今日も元気という笑顔

孫が出来たの年を取ったの悩みごと

・孫とならゆっくり出来る帰り道

孫の為娘の為と爺元気

孫の名は忘れられないおばあちゃん

まじめに主婦しておろそかになった趣味

マシュマロのせいねと伸びた背に拍手

まず自分守ることから始めましょ

先ず脂肪脱いでから着る春の服

先ずは葉を枯らし落として冬支度

まだ浅い心の傷を埋めておく

まだ一番偉いと思っている夫

また刻む地球の歴史一ページ

まだ苦労足りてないのね傷付けて

まだ寒いと賢い虫は出て来ない

まだタバコやめる理由が見つからず

まだダメと酷使した目のストライキ

また違う物が食べたくなる食後

まだ花火まだ楽しんでいたい夏

また一つ我が子のような宝物

まだまだと続けていたら進化する

待合室ゆっくり過ぎる待ち時間

間違いはあの日のチョコで始まった

待ち焦がれた春は幸せ色で咲く

待ちわびる春に我が子は巣立ちます

まっいいかあとは詫びたり許したり

待つ体力ないと行けない大病院

待っている時の楽しい使い道

窓開けて作ろう風の通り道

窓際に秋の陽射しが暖かい

マニキュアに少し呼吸の邪魔をされ

マネキンに似合ってたので買った服

豆まいて福がニッコリ春の風

守られて子には直接来ない風

守るため体調だって崩します

真夜中に電話している遠い耳

迷わずにコレと決めたい分かれ道

まるくやさしく愛と光をそそぐ月

稀にある奇跡希望をまだ持たせ

満月になってあなたを照らしたい

真ん中で子と遊んだり親看たり

真ん中で妻が笑うという平和

満腹でおさまる程の腹の虫

まん丸の心が丸くする心

パート7 「み」


見当たらない愛のかけらをまだ捜す

見え隠れしているような君の愛

見え透いていても嬉しい誉め言葉

見え過ぎて困った時は目を瞑る

見えるのはみんなデッカイ福ばかり

見送った母を支える細い杖

見送って猫と一緒にティータイム

見覚えある息子の顔は父の顔

みがけば光るダイヤモンドもうちの子も

味方にも時には敵になる夫

身勝手な人が言ってる正当化

水に流すつもりで飲んで忘れましょ

水やりができる範囲のお付き合い

見たい日と見たくない日がある鏡

道なんて無くても行けるどこへでも

三つしかない能力が十をやる

見ていない振りも優しいお月様

見て聞いて拾う良いこと悪いこと

見てた夢目覚まし鳴って幕閉じる

見ないように聞かないようにする努力

みな同じ子供地球の宝物

見なかった聞いてなかったことにする

見なければ買わないはずの物ばかり

見なければ増えることなどない不満

皆違う人と比べてしまう癖

みな出かけひとり食事が美味しくて

みな胸に仕舞い別れを告げて捨て

身の丈に合った荷物のその重さ

身は風に任せた明日も風任せ

見放されたツキへ裏から手をまわす

見向きもしない子供遊んでくれる孫

脈をとるナース見つめて狂う脈

・見る度にきれいになって離れてく

未練など露ほどもなし散る桜

みんな生きてる小さな虫にもある悩み

♪みんな好き愛してるのはあなただけ

・みんな罪人何回だってやり直す

みんなみんなここまで越えて来た仲間

パート7 「む」


昔の良さ今の悪さを比べても

向き合って一人自然と会話する

無気力を拾い集めてまた休む

向けられたカメラ童女も顔を出す

虫達の上手になった演奏会

むずかしく考えたから難しい

息子の時は気にしなかった別れの日

息子の名を騙り風邪だと言う電話

息子より嫁の私がいいみたい

娘の背中に小さくなったランドセル

無駄でしかない言い訳は止めておく

無駄なことばかりにかけて来た時間

無駄ばかりしていた過去を振り返る

無農薬キャベツのミミズ尚恐い

無理したらいけませんよと仏様

無理しても作る笑顔が福を呼ぶ

無理するなと言っては無理をさせる彼

無理なんかやめて歩ける道でいい

無理難題言われ成長してる親

無理ひとつやめてゆっくり動き出す

パート7 「め」


目が覚めて朝だと思う昼寝起き

眼鏡かけ老いも弱さも受け止める

めくったらもう書かれてるカレンダー

めくられて一枚きりのカレンダー

目覚ましが鳴るか試して床につく

目鼻付け名前も付けた雪だるま

目の前の大きなことに気を取られ

目の前の敵は加齢と立ち向かう

目を開けているのに耐えている会議

目を閉じればいつでも若い母(父)が居る

目を閉じれば次第に見えて来る景色

パート7 「も」


もう会えなくなる日の分も会って来る

もういいよって言ってください青い鳥

もういいよって全ての重しどけられる

もう一度白にしてから始めよう

もう一度楽しんでいる金縛り

もう一緒に居たくなくなるまでいたい

もう顔は見向きもしない化粧品

もう過去はどうあれ前へ歩を進め

もう勝てない子供相手に腕相撲

もう少しあともう少し今日を生き

もうすっかりおばさん稼業板につき

もうすでに石に刻んだことだから

もうすでに水に流したはずのこと

もう捨てる生まれ変わったつもりなら

もう済んだ話持ち出し怒る親

もう駄目と言っても息子まだ元気

もうついて来ないウロウロしてた犬

もう何も要らない若さ欲しいだけ

・もう守るものなどはない一人旅

もう燃えるローソク尽きて母(父)は逝く

もう嫁に任せた口は挟まない

持ちつ持たれつどちらにしてもありがとう

持って行く徳を積もうと今日を生き

もっと早く好きだと言って欲しかった

元の箱一度出したら入らない

求めないってだけでこんなに楽な道

物事の一つ一つに訳がある

文句言う親とやる気のない子供

文句さえ言わなきゃ割といいかもね

パート8 「や行〜」


やがて来る別れを思い時を待つ

焼きたいが焼いちゃいけないおせっかい

焼き餅を焼いてみたくて種探す

やきもちを焼かずいられる仲になり

約束ゲンマン無理はしないと誓ってね

約束した時の気持ちに嘘はない

約束は果たせぬままに夢を追う

約束をそんな勝手に決めないで

やさしい心のメガネをかけて人を見る

優しいと言われ意地悪出来ません

やさしいねはなしをきいてくれるひと

優しくあれ強くあれよと愛を込め

やさしくて素朴でまじめ温かで

やさしさが強さに負けたお人柄

・優しさで人の心は満たされる

やさしさに包まれてたら変わるもの

優しさに弱い涙の独り言

やさしさも強さも持ってまだ元気

優しさを求めるだけの倦怠期

痩せるぞの言葉もすでに聞き飽きた

やたらには出さない母の助け舟

やな奴の顔の羊で眠れない

やらないでいたら自分でやっている

やらないで理由ばかりを探してる

やらない日あってもやめることはない

やらない方がいいと体が教えてる

やりかけて上に積まれて忘れられ

やりたいこと削り削って夢ひとつ

やる気ある私とやる気ない体

やる気ある私を止めに来る私

やることをみんな済ませてからの趣味

やることに口出しをするカレンダー

パート8 「ゆ」


夕暮れになると家路に急ぐ足

夕食を考えなくていい良い日

友人のあちらこちらに出来た孫

優先順位変えて笑顔を取り戻す

郵便受け元気ですよとあなたの字

・優劣なく競うことなどない平和

誘惑に負けて少うし食べてみる

雪かきを拒んでた子の雪だるま

雪だるまの頭せーので持ち上げる

雪解けに背伸びしているふきのとう

雪の日も出掛けてく子に送らされ

行方不明のよそ様の猫貼ってある

♪ゆく春がもったいなくて止めたくて

ゆく道の何とけわしく長いこと

油断した隙を狙っている魔物

ゆっくりと行けばゆっくり過ぎる時

ゆっくりと時は流れて待ちぼうけ

ゆっくりと進む独りでいる時間

ゆっくりと溶ける休日パンの上

指で年笑顔で示し言えた頃

夢一緒に見たら確率倍になる

*夢でいい叶えば尚いい夢描く

夢と知り寝てる娘を抱きしめる

夢の中いい句出来たがメモ忘れ

夢の中メモも取れずに句は消える

夢ひとついだいて飛んだシャボン玉

夢破れジューンブライドただの梅雨

パート8 「よ」


夜遊びに出掛ける猫を呼び止める

夜遊びはおやじ寝てから堂々と

良いことが入れるように捨てましょう

良いことだけ思い出しては子に自慢

良い事もあればあったで悩み事

・良いことを見つけ人間やって行く

良い点のはずのテストに裏切られ

良いところあって嫌いになれません

良い夏の思い出ばかり語る秋

良い人も一緒に住むと嫌な人

様子見て勝った時だけ聞く試合

要領の良さは兄ちゃん見てたから

要領の悪さもたぶん親譲り

良き思い出色鮮やかに塗り足され

よく我慢しましたここは八合目

よく噛んで食べて元気が作られる

翌日になって記念日思い出す

良くなること今の私に慣れること

よく見ればトゲもあります薔薇の花

横になり充電したらまた動く

・予定通り進めてあとは運任せ

予定分終えたら今日の幕を引く

酔った時の愛の言葉は愛がない

夜更かしのせいよ体に攻められる

読まれても良いことだけを書く日記

読み終えてホッと心を温める

読むつもりがほこりかぶって数ヶ月

嫁が金取ったと言わぬボケてない

・嫁が金取ったとはまだ言ってない

読めたので書けると漢字書いてみる

余裕ある時は善人ぶってみる

夜の田の水満たされて鳴く蛙

喜びの卒業式は別れの日

喜びは二倍悲しみ癒す満月

弱音と威厳使い分けては子を育て

四十年ぶりに会っても弾む仲

読んでさえくれればいいと子にライン

パート8 「ら行」


楽を知り体は元へ戻れない

ラストシーン分かっていても見たくなり

ラッキーカラーと言って着てます派手な色

ラブラブのお手々つないだ手にインコ

らを抜いていいか迷って話してる

ランチ取り止め舞い戻らせた空模様

ランドセル慣れて来たのか様になり


理科室の記憶は今も蘇る

離婚決め二人仲良くローン分け

離婚しよう相手が先に言う作戦

理想像妥協重ねて今がある

・立方体いろんな面を持って人

理不尽に慣らされたまま終わらない

理不尽に慣れてボチボチご返却

リモコンも持ってかれたとおばあちゃん

流行語だった言葉を未だ使い

量より質もう沢山は要りません


留守中は夫自分でやっている

留守番はパパに頼んで娘と出かけ


冷静に親を見ている子供の目

礼節は守りましょうと薔薇の棘

冷蔵庫入れればいいという過信

冷蔵庫みたいな中に建てた家

冷凍庫に去年作った雪だるま

冷凍して忘れた頃に出す料理

冷房でどこを削ろう電気代

連休の長蛇の列の最後尾

レンジには冷めた夕べの出し忘れ

パート8 「わ行」


わーん水とかって吠えて欲しかった

若い気も無理はきかない若作り

若い気を老いた体がたしなめる

若いっていいね寝ないでまた出掛け

若返る他に策なく先ず動く

若かったあの日の君が好きでした

我が子のように育て育った猫のクロ

・若さの秘訣だから私も恋をする

若葉マーク先入観が気をもませ

我がままでないから頼み聞いてやる

我儘も介護だよって子は笑う

・わがままを孫がちょっぴり言える場所

・若者とやっぱり違う若作り

分からなきゃいいかななんて揺れている

別れたいのに別れられずに続く仲

・わざと穴あけて今度は縫えと言う

忘れたいことはちゃーんと覚えてる

忘れたらそれもまた良し皆捨てる

忘れてた思い出そっと仕舞い込む

忘れてた夢がひょっこり現れる

忘れてるだろう記念日誕生日

忘れてるだろう言葉に惑わされ

忘れ物届ける為の一時間

私が居なくなっても咲く花よ

私を多忙にさせているのはこの私

渡したら最後返して貰えない

・私とは違うあなたのはかり方

私とは違うタオルの絞り方

私にも言っていたよね好きだって

私のあなたでもう少しだけいて欲しい

笑い顔いいよねシワも許せちゃう

・笑う門三日待っても来ない福

笑って延びた寿命分だけ若くいる

笑ってる時もありますうちの犬

悪いことすぐ忘れるという特技

悪いことすべて忘れた良い笑顔

悪いことみんな蹴散らし獅子が舞う

悪いこと忘れる為に早く寝る

・悪いとこそれもあなたでそれでいい

*悪いとこ直せばあなたじゃなくなるわ

悪いとこばかり目立ってよく似てる

悪いニュース浴びて成長する子供

・悪いのは酒か夫かもう寝てる

悪口を聞かずに生きている平和

悪くても合わせていたらいい相性

我生きる今この時を過去にして

2024年11更新



☆川柳の小部屋

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