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風香の詩1のパート4

*のんびり生きようよ


毎日「忙しい 忙しい」と言いながら
あれをやったり
これをやったり

でも ちょっと手を休めて
よ〜く 考えてみて
あと五年したら
あなたの子供はどうなってる?
あなたの親はどうなってる?
あと十年したら
あなたの旦那様はどうなってる?
あなたの兄弟はどうなってる?

今やらなきゃ
できなくなってしまうこと
今やっとかなきゃ
いけないこと
今じゃなきゃ
楽しめないこと
それを優先すべきじゃないのかなぁ〜

今 あなたを忙しくさせてることって
あなたが今本当にやらなければならないことなのかなぁ〜?
人生は長いんだよ
先は長いんだよ
もっと 今を大切にして
もっとのんびり生きようよ

2002年06月14日

*結婚二十周年


単身赴任を終えて
三年半ぶりに戻って来た
夫が言いました
「もうすぐ結婚二十周年だから
かあちゃんに何か買ってやろう」

私は
「ずっと欲しいと思っていた
子供が産まれたから
もう欲しい物は何もなくなってしまったの」

そんな折 壊れてしまったプリンタ
夫がまた言いました
「かあちゃんが今まで頑張ってくれたから
新しいプリンタを買ってやろう」
「壊れたのは修理に出して俺が使うから…」

しばらくして
夫が言いました
「かあちゃんの新しいパソコン買おう
それが二十周年のプレゼントだ」

私は
「何で新しくしなきゃいけないの?」

夫はまた言いました
「デジタルカメラでかあちゃんに写真を撮って貰いたい
データ管理もして貰いたいんだ」
そう言った夫は
早速パソコンを買って来ました

2002年06月14日

*義母と娘と私


「これとこれと
これも可愛い」
娘は決めるのが早い

「いいと思うと
サイズがなくて」
義母はまだ決まらない

義母は妥協はしない
気に入らないと
決して買わない
その代わり買ったら
もう着れなくなるまで
大切に大切に着るのだ

娘は決めるのが早い
着なくなるのも早い

私は、娘ほどでは
ないけれど
義母ほどでは
ないけれど

2002年06月14日

*壁


こんなこと言ったら
おかしい
こんなこと言ったら
笑われる

言いたいことが
言えなかったあの頃

目の前にあった
いくつもの壁

そんな目の前の壁が
少しずつ崩れ落ちて

自然でいいんだ
普通でいいんだ
そう思えた時

生きるのがとても
楽になりました

2002年06月14日

*私は風


私は風になる
爽やかなそよ風に
お花の香りを運ぶ
風になる

私は平和を
望んでいます
私は誰もが幸せで
あることを
望んでいます

それが私の幸せ

だからどうぞ
私を悲しませないで
だからどうぞ
私を怒らせないで

私は風
どんな風にも
変身できる
私は風

2002年06月14日

*話を聞いて


あの人にやられたと
あなたは言うけれど
あの人に言われたと
あなたは言うけれど

相手を攻める前に
考えて欲しい
あなたの
して来たことを

そして
話を聞いて欲しい

どうしてあなたに
そうしなければ
ならなかった訳を

2002年06月14日

*素敵な季節の中で


爽やかな陽射し
爽やかな空気
爽やかな風

冷房も暖房もいらない
優しい季節

何を食べても
美味しくて
何を見ても
美しい

そんな素敵な
季節の中で

これから
必ず訪れる
厳しい寒さを
体が忘れていないから
重い心が同居する

これから
必ず訪れる
今年の終わりを
寂しいと感じてしまう
不安な心も同居する

2002年06月14日

*今日はのんびり


そうだ今日は
仕事はやめて
父と母に会いに行こ
話をいっぱいして来よう
喜ぶ顔を見て来よう

そうだ今日は
何もかも忘れて
「ポチ」お前と遊ぼ
ねぇーポチ河原に行って
風とかけっこして来よう

そうだ今日は
家事はサボって
友達と温泉行こう
ゆっくり浸かって食事して
楽しくおしゃべりして来よう

そうだ今日は
何にもしないで
のんびりテレビとにらめっこ
それに飽きたらウトウトと
素敵な夢を見て眠ろう

2002年06月14日

*あなたの笑顔


息子の部屋の入り口にいつも座っていたね
「いらっしゃい」と声を掛けると
「こんにちは」って笑顔で答えてくれた

毎日のように来ていたのに突然来なくなって
そして二年ぶりくらいして息子を訪れたあなたは
ずいぶん成長して大人びていた
「よく来たね。おばちゃん嬉しいよ」って言うと
又いつもの笑顔を見せてくれた
息子と二人で話をして食事して
その食器を台所まで下げて来てくれた
又いつもの笑顔を見せて「美味しかった」って言って
帰り際には「又来るから」って言っていたのに

あれから一年ぐらい経ってしまったかしら
その間に息子は巣立って行ってしまった

今もあの笑顔のあなたですか?
もう二度と訪れることのないあの部屋で
もうずっと変わることのない
あなたの笑顔を想い出しながら

2002年06月14日

*私の心の中で


私が中三の時に祖母は亡くなった
祖母はあの時からずっと変わらぬ姿で
私の心の中で生き続けている

亡くなった同級生も
亡くなった同じ会社の人も
亡くなった伯父や伯母も
亡くなった近所のおじいちゃんやおばあちゃんも
亡くなった知り合いの人たちも
亡くなった犬や猫も

みんなみんな変わらぬ姿で
私の心の中で生き続けている

人は死ぬと
人の心の中で生き続けるのだろうか
人の心の中でいつまでもいつまでも
生き続けるのだろうか

生きている人よりも
強く訴えかけて
生きている人よりも
心に深く刻み込まれて

生きている人に苦しみを与える死は
あってはならないけれど
生きている人に悲しみを与える死は
あってほしくはないけれど

私の心の中で
私が生き続ける限り
ずっとずっと生き続けて行く

2002年06月14日

・・☆


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