蝶の舞う丘「ホームページ一覧」 - 詩の小部屋 

風香の詩1のパート6

*振り返る


振り返ることは
出来ても
取り消すことの
出来ない過去

もう一度
あの場所に戻って
もう一度
やり直してみたいと
思う時

あの時迷って選んだ道
違う道を選んだら
今の私は一体
どうなっていただろう

前へ進むしか
ないことは
分かっている
ただ少し足を止めて
振り返ってみたいだけ

2002年06月14日

*桜の葉


桜の木に
わずかに取り残された葉が
秋の陽射しを
キラキラ受けて
眩しそう

今にも落ちそうになりながら
優しい風に身を任せ
ゆらゆら揺れて
楽しそう

木の下では
もう落ちてしまった葉っぱが
早く来いよと呼んでいる
そんな声も届かないのか
そ知らぬ顔で空を見上げて
揺れている

2002年06月14日

*安全地帯


失敗を恐れ
安全地帯に
居るのもいいだろう

だが
一歩進んでみよう
一歩踏み出してみよう

失敗だったと
後悔するかも
知れないけれど

何もしなかったことを
後悔したくないから

踏み出さないことには
何も始まらないから

2002年06月14日

*あたたかい心


私の詩が
新聞に載った時
電話やファックスを
くれた人が居た
メールやお手紙を
くれた人が居た
詩に曲をつけて
くれた人が居た

そして
掲載された翌朝
掲載誌が朝刊と共に
沢山届けられていた

義理も人情も
ないと言われて
久しい昨今
捨てたもんじゃないな
こんなにもあたたかい
あたたかい心

2002年06月14日

*迷い


朝起きる時 眠いから
どうしようかと 迷ってる
食事の用意 お洗濯
ようやく起きて また迷う

旦那さまの 朝食は
ご飯にしょうか それともパン
お弁当には 何入れよ
何にしようか また迷う

毎日毎日 迷ってる
あれがいいかな これがいい
迷って迷って 迷いながら
私の道を また進む

明日のことなど 分からない
今日一日を 大切に
今日一日を 無事に生き
行きたい方に また向かう

2002年06月14日

*今の生活


好きに使える
自由な時間が
もっとあったら
いいのになぁと
思うのです

子供たちに手が 
掛からなければ
家事に追われる
ことがなければと
思うのです

そうしたらもっと
もっと沢山
詩や川柳を
作れるのになぁと
思うのです

でも、今の生活
なくなっちゃったら
詩や川柳は
作れなくなると
思うのです

詩や川柳を
作る意味さえ
なくなってしまう
のではないかと
思うのです

2002年06月14日

*夢に向かって


目の前にある
夢に向かって
進んで行こう
光に向かって
進んで行こう

たとえそれが
夢であっても
その夢に向かって
果てしない夢に
向かって進もう

目の前にある
夢に向かって
進んで行こう
希望に向かって
進んで行こう

たとえそれが
夢に終わっても
夢に向かうこと
だけはやめない
やめたくないから

夢に向かうのを
やめない限り
99%は
無理であっても

あと残りの
1%の
可能性が
ある限りは
僕は諦めない

奇跡を信じて
目標に向かって
生きて行くだけ
夢に向かって
生きて行くだけ

2002年06月14日

*悲しくて悲しくて


ちょっとしたことなら
腹が立つだけなのです
でもそれ以上だと
怒りを通り越して
悲しいのです
悲しみと驚きで
言葉さえ
無くしてしまいそうに
なるのです

あふれそうになる
涙を堪えながら
どうすることも
出来ない自分が
悲しくて
悲しくて

2002年06月14日

*もう何もない


自殺したいなんて
思ったことは
一度もありません
考えられない

いつもいつでも
頑張って頑張って
生きて来たのです
これからも頑張って
生きて行きたいと
思っているのです

こうして生きて
いられることを
とても幸せと
感じているのです

これ以上欲しい物
望むことも無い
食べたい物も
もう何も無い
満足している
私なのです

でも時々ふと
ふと思うのです
「あなたの命は
あと一ヶ月です」
そう言われたら
どんなにいいだろうと

2002年06月14日

*もしも もしも


車で帰省する息子に
「気を付けて!
本当に気を付けてよ!」と言うと
「母ちゃんは心配性だなぁ〜〜」
電話の向こうから
息子の明るい声

「もしも もしも
事故で命を落とすようなことがあっても
それでも車に乗っている方が幸せ?」
息子の答えは
「死んだって車に乗ってる方がいいよ」

「じゃー もし
もし死んでも
息子は
それでも幸せだったと
そう思っていいんだね。
可哀想なんかじゃないんだね
可哀想なんて
思わなくたっていいんだね?
それを聞いて
お母さん少し安心した
でも 本当に
本当に気を付けてね」

2002年06月14日

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