「ベルマークラリーだけど、
なんまいもってくか〜〜?」っていう
祥吾くんからのメールで
みいちゃんは
早速ベルマークを数え始めた
まだ少ない
近くに住む友人に
「ベルマークある?」って電話してみると
「少しだけど、あるよ」って
受話器を切ってすぐ
「みいちゃん、おばちゃんのところに行って来て」
娘はすっ飛んで行ったかと思ったら
すぐに戻って来た
「みいちゃんが
幼稚園に持って行ってたベルマークだって
殆どおばちゃんが集めてくれたものなの
もしね
お母さんが死んじゃうようなことがあったら
あのおばちゃんを
お母さんだと思ったらいいからね
みいちゃんのこと助けてくれるから・・・」
娘は笑っていた
そして、ベルマークを持って
元気に小学校へと出掛けて行った
何年か何十年かして
娘は今朝の会話を思い出すことが
あるだろうか?
五人の子供たちの中で
親と一緒の時を過ごすことが
一番少ない
この末娘の笑顔が
また浮かんで来た
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