*いつでもいいように人は永遠じゃないから人だけじゃない地球上の全てが永遠じゃないから明日にはもうどうなるかも知れない今この時を大切にして今ここで全てが終わってもいいようにいつでもいいようにしておきたい
*水に流す 水に流して生きる道を選ぶこれからもこの生活を続けなければならないのならいずれは全てを流す日が来るその前に今を生きる為に水に流す心穏やかである為に水に流す
*無理しないで やらない方がいいからやる気が出ないんだよ無理しないで自然に任せたらいいやった方がいい時は嫌でもやらずには居られなくなるから好きな事をしていたら元気でいられるんだよ無理しないで自然に任せたらいい好きな事のためなら嫌でもじっとしては居られなくなるから
「思ったことは何でもはっきり言って早く幸せになってね」お見舞いに行った私に義母が優しく言った 寝たり起きたり夢現誰が誰なのか分かったり分からなかったり誰だと思って言ったのでしょう私にかけてくれた優しい言葉は
もうすでに父の体のいくつかは壊れてしまったけれど今なら未だ 同じ時を一緒に過ごすことができるまた明日の朝を待って夫と子どもを送り出してから父が居る病院に行こう明日も未だ同じ時を一緒に過ごすことができる
もういいです今まで父を有難うございました祖父に祖母に伯父伯母にご先祖様にお迎えをって頼みますいつまでも引き止めてごめんなさいあ〜 それから息子夫婦に子どもが生まれますいい嫁ですお守り下さいと付け加えて
病室で付き添う私に父は多分もう帰れと言うだろうそして明日になったらちょっと来いやと言う何も言わなくても私には分かるんだよただ今まであった明日が本当にあるか分からないから帰れないんだよねでも帰らなきゃそして明日もきっと
娘がお風呂で歌ってるまるでお城に閉じ込められたお姫様が美しい声を轟かせている様にしばらくすると私の目の前にお姫様とは程遠い元気な娘が現れたそうそう我が家の元気な姫である
長い人生山もあれば谷もある死にそうになった位で逝くものかもうダメと思ってからがスタートさ最後の最後の最後まで諦めないって事なんだ花は未だ散っていないし枯れてない助かる道はきっとある
*いい予感 いやな事ひとつ選んで済ませましょいらない物ひとつ選んで捨てましょういい笑顔ひとつ選んで飾りましょいい言葉ひとつ選んで書きましょうひとついい事いい予感
「おじいちゃんが居なくなってもお母さん、ちっともそんな気がしないのいつでもそばに居る気がしてちっとも寂しくないの不思議ね」と、娘に話すと「私の時もそうして」と、娘が言う私も「そうだねそうするね」と、娘に言う
*行けば良かった「あした死んでもいいように百まで生きてもいいように考え考え生きていこやりたいことはやっておこ・・」って自分がそうなることは考えていたのに相手がそうなる事など考えていなかった行こうって誘われた時すぐ行けば良かった
父の命があとわずかと知らされた日から私は父が居る病院から帰るとすぐに夕飯の用意、お風呂、洗濯犬の散歩を済ませ翌朝になるのを待って夫と子どもを送り出しおにぎりを持ってまた父の病院に向かうそれを四日続けその後 三連休が終わってから父は静かに眠るように逝った すぐにさよならはしないでしばらく一緒に居る時間を作ってくれた 子供の頃のようにゆっくり過ごせた時間 私がこれから生きて行く為に必要な時間 本当に最後までありがとう
目は覚めたけど休日だからゆっくりしていたそんな中聞こえて来たのは雨の音雨の音を聞きながら揚げ物の音が雨に聞こえて目覚めた遠い日のことを思い浮かべていたあの頃は父も元気だった母も若かった今の私よりも若くて今の私よりも働き者で年を取ったのは私もだけど私はそれでも今が一番幸せ振り返る過去はいつでもそこにあるだから今が一番幸せ明日はきっともっと幸せ
親を否定することは我が身を否定すること夫を否定することは我が子を否定すること姑を否定したら我が子まで否定することになる考え方の違いがあっても見守ること時には協力すること受け入れること許すこと
遅くなった朝は早く早くと犬をせき立てる散歩好きじゃなくてオマケに心臓も悪い犬「十歳は超えてます散歩は十分位に・・」とお医者様この子と一緒だと早く早くの心は薄れ今朝なんか立ち止ったままスキップでもしたいそんな気分にさせる犬
私の誕生日いつもなら「おめでとう」って父が電話をして来る日おじいちゃん電話して来るかなって娘に話した朝のこと父のことを書いた朝の詩を見つけた私の名前の下にはおめでとうの代わりのひとつ足された年の数じいちゃんからだね娘が言った
思い出の中では現在から過去過去から現在どこへでもひとっ飛びいつも行ったり来たりしてる私には全てのことがこの間のことのようで子供だったあの子がパパになることも私がおばあちゃんになることも夢のようまるで不思議な世界いいね年を重ねるって
水仙の花が咲くとあの日がよみがえる海外の赴任先へ向かう夫を二歳の娘と見送った日雨の中冷たい風に耐えて庭の水仙が咲いていた次に会えるのは何ヶ月か先そんな見送りを何回か重ねたあの花は あの時の私達親子のようだった
歩けなくなって施設に入っているおばあちゃんの所へ長男から届いた写真を持って行く誰の子か分かるように長男夫婦も写った写真も添えて会いたいねと涙目で赤ちゃんの写真を見るおばあちゃんは曾おばあちゃんの顔で一緒に育てたあの子は父親の顔で写ってる
↓こちらは「雪ねこ」*雪うさぎ娘が帰る頃にはさらさらの雪もしっとりとして固まる雪へと変わる感触を確かめた娘は制服から防寒着へと身を包み雪だるま作りを始めるその姿を横目に私は犬の散歩へ一回りして戻る頃には辺りはもう暗いその中作り上げた雪うさぎとまだ向き合う娘がいた
*親 きょうだい、いとこまたいとこおじさん、おばさんおい、めいもたどって行けば皆同じ行き着く先には同じ親ひいひいじいちゃんばあちゃんがハラハラ見てる空の下いずれ私も その立場親の背を見て育つ子に見せられるかしらこの背中
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