食べて休んで動かして 体を使って楽しんで 時期が来たら ありがとうと言って 脱ぎ捨てて 終わらせることが 出来る体に 今からでも遅くはない 今日の用事を済ませ やるべきことをする 全部使い切って 私らしいゴールを するために
通る車は皆上手に 猫をよけて走り去る その姿を見守る 野球少年達 通りがかりの人が 車道から歩道まで運び 最悪はまぬがれて 暫く見守っていた 少年達も去って行く 段ボール箱のベッドを 用意してくれた 電気屋さんの奥さんに 付き添われ見守られ 皆、猫を心配していた
良く見える中にも 大変なことはあるし 悪く見える中にも 良いことは必ずある 良いこと悪いことは セットに なっているから 良いことがあっても 気を引き締めて 悪いことがあっても 気を落とさないで そうね 悪いだけってことは ないのがいい
相手の色に染まる と言われた結婚は 自分を曲げて 生きることだった 相手方の描く 結婚ではなく 自分達の結婚なのに あの時はそれぞれが 過去にならい そうあるべきと 思っていた 最初の頃は
体にいいからと 食べていた私に 母ちゃん 食べない方がもっと 体にいいと思うよ と言いながら 息子はニッコリ 笑ってる あれから 何年経っただろう 私の中に すっかり定着した 息子の言葉とあの笑顔
バナナを買おうと 見ていると 店員さんが 並べてるところで 私が近づくと笑顔で サッとバナナを 差し出してくれた その気持ちが嬉しくて 迷わず受け取った 自分で選びたいんだ と言うであろう人を 思い浮かべながら やさしさを選んだ 私が嬉しかった
喉ぼとけも頭も顎も ちゃんと残っています 立派なお骨です 素晴らしいですと 褒められたお骨を残し 天国へ旅立った 百一歳のおばあちゃん 若い頃お医者さんに 骨を褒められたことが 自慢だったそのお骨は ひと足先にいった おじいちゃんの元へ 頑張ったなと褒めて くれることでしょう
付き添ったり 付き添われたり 老老なんちゃらの 世界に一歩踏み入れる 二人揃って ここまで辿り着けた ことの幸いとでも 考えようか どこまで続くか 続けられるか 二人揃って と願う日々は
コロナ禍で百寿の お祝いも出来なかった 子供の名前は忘れても 五人の孫の名前は 忘れなかった義母(はは) 五人全員駆けつけて この日は皆揃って おばあちゃんの百寿の お祝い そしてお別れ まあ大きくなったわね その辺で会っても 分からないわ 遺影のおばあちゃんは いつも通り微笑んだ
個人差があるのに さていくつになったら な~んて いつもニコニコ のんびりおおらか あの子は パパに似てやさしい ママに似てたくましい これからもいい笑顔で それが何よりと思う 本人のペースでと
[1-1] [1-2] [1-3] [1-4] [1-5] [1-6] [1-7] [1-8] [1-9] [1-10] [2-1] [2-2] [2-3] [2-4] [2-5] [2-6] [2-7] [2-8] [2-9] [2-10] [3-1] [3-2] [3-3] [3-4] [3-5] [3-6] [3-7] [3-8] [3-9] [3-10] [4-1] [4-2] [4-3] [4-4] [4-5] [4-6] [4-7] [4-8] [4-9] [4-10] [5-1] [5-2] [5-3] [5-4] [5-5] [5-6] [5-7] [5-8] [5-9] [5-10] [6-1] [6-2] [6-3] [6-4] [6-5] [6-6] [6-7] [6-8] [6-9] [6-10] [7-1] [7-2] [7-3] [7-4] [7-5] [7-6] [7-7] [7-8] [7-9] [7-10] [8-1] [8-2] [8-3] [8-4] [8-5] [8-6] [8-7] [8-8] [8-9] [8-10] [9-1] [9-2] [9-3] [9-4] [9-5] [9-6] [9-7] [9-8] [9-9] [9-10] [10-1] [10-2] [10-3] [10-4] [10-5] [10-6] [10-7] [10-8] [10-9] [10-10] [11-1] [11-2] [11-3] [11-4] [11-5] [11-6] [11-7] [11-8] [11-9] [11-10] [12-1] [12-2] [12-3] [12-4] [12-5] [12-6] [12-7] [12-8] [12-9] [12-10] [13-1] [☆詩の小部屋「風香の詩」]